お漫才台本

村上未来

結婚

🐵ツッコミ TT🐵

🐱ボケ 村上未来🐱



🐵「どーもTTです」


🐱『どーも!おんぎゃ亭ばぶのしんです!』


🐵「はぁ!?」


🐱『バブバブ言うとりますけども、今日は名前だけでも覚えて帰ってくださいね!』


🐵「誰もバブバブ言ってねぇわ!」


🐱『言ってないんですか?』


🐵「あぁ、言ってねぇ」


🐱『この、おんぎゃ亭ばぶのしんも、バブバブ言ってないんですか?』


🐵「なんだよその、ばぶのしんて!お前の名前は村上未来だろうが!」


🐱『え?…村上…未来?……なんかしっくりくる…村上未来!しっくりくるぞ!』


🐵「自分の名前忘れてたのかよ!」


🐱「そんな誉めんないでくださいよ!」


🐵「誉めてねぇわ!どんな頭してんだよ!?…それより、田中を覚えてるか?」


🐱『田中って、おんぎゃ亭ばぶのしんの事ですか?』


🐵「だから、ばぶのしんって誰だよ!」


🐱『誰だろ?』


🐵「誰だろ?じゃねぇよ!田中三郎だよ!アゴヒゲ生やしてた田中三郎!」


🐱「田中三郎?ずいぶん変わった名前ですね?」


🐵「どこが変わってんだよ?ベタな名前じゃねぇか?」


🐱『いや、お前!ベタな名前って言ったら、おんぎゃ亭ばぶのしんとかですから!草生えるwwwww』


🐵「刈り取れ!今直ぐ草刈り取れ!おんぎゃ亭ばぶのしんのどこがベタなんだよ!?」


🐱『どこだろ?』


🐵『どこだろ?じゃねぇよ!た!な!か!田中!5年前とか、たまに遊んでたろ!?』


🐱『5年前?』


🐵「そうだよ、5年前はたまに3人で遊んでたろ」


🐱『今日は10月2日…5年前の10月2日に遊んだ奴ですか?』


🐵「いや、正確に5年前じゃねぇよ!」


🐱『あーあ、あいつか。田中三郎って自分の名前書いたシャツ着てましたね』


🐵「偶然当たってた!そいつだよ、そいつ!」


🐱『田中がどうしたんですか?』


🐵「あいつ今度、子供が産まれるんだって」


🐱『凄ぇ!男が子供産むなんて、人類の神秘ですね!』


🐵「神秘じゃねぇよ!田中の奥さんが産むに決まってんだろ!」


🐱『えっ?…田中の奥さんって、男ですか?』


🐵「お前の頭はどうなってんだよ!?考えれば分かる事だろ!?」


🐱『おい…お前は俺に考える時間を与えてくれたのか?』


🐵「はぁ?」


🐱『神は人に知恵を与えた…しかし、お前は俺に考える時間を与えたもうてはくれない…たもうてはくれないのだよ』


🐵「なんだよ!たもうてって!なら、与えたもうてやるよ!考えろ!」


🐱『考えるまでもない…答えは明白だ』


🐵「いや、考える時間いらねぇのかよ!」


🐱『田中の奥さんは…ずばり、男ですね?』


🐵「違うわボケ!お前の思考回路はどうなってんだよ!?」


🐱『どうなってんだろうな?』


🐵「他人事かよ!?」


🐱『そう言えば、TTさんも子供いるんですよね?』


🐵「あぁ、10歳の子供がいる」


🐱『へー、あの時の坊主が、そんなに大きくなったのか』


🐵「いやいや、うち女の子なんだけど。それにお前会った事ないだろ?」


🐱『確かに会った事はない。でも、奥さんには会った事ありますよ』


🐵「何年か前に会わせた事あったな」


🐱『奥さんいくつになったんですか?』


🐵「俺と同い年だから、38歳だよ」


🐱『へー、あの時の人妻がそんなに大きくなったのか』


🐵「人の奥さん、人妻って呼ぶな!」


🐱『え?じゃあ、ともこって下の名前で呼べばいいですか?』


🐵「駄目に決まってんだろ!」 


🐱『え?駄目なの?…難しいな』


🐵「難しくないわ!そんなんじゃお前、いつまでも結婚できないぞ?」


🐱『結婚?結婚って難しそうですね?』


🐵「難しいというか、相手のルールに従わないと駄目な事もあるな」


🐱『ルール?例えば?』


🐵「トイレとかだな。床に飛び散るから、座っておしっこしてって言われてる」


🐱『座ってやってるんですか?』


🐵「家だけは座ってやってるよ」


🐱『へー、器用だな。正座してするなんて』


🐵「床、余計びちゃびちゃなるわ!」


🐱『びちゃびちゃって言ったら、TTさん家の犬って、なんでいつも全身びちゃびちゃなんですか?』


🐵「びちゃびちゃじゃねぇわ!って、そもそも犬なんて飼ってないわ!」


🐱『ええ!飼ってない!?初耳だわ!』


🐵「何が初耳だよ!俺が犬飼ってるって言った事あんのか!?」


🐱『ええ!飼ってるって言った事あるんですか!?初耳だわ!』


🐵「だから言った事ないわ!」


🐱『何で睨むんですか?』


🐵「怒ってるからだろ!」


🐱『睨まれたら睨み返す。わたしはそういう男ですよ…じろり』


🐵「なんだよ、じろりって?」


🐱『じろりと言いながら、じろりと睨む。わたしはそういう男ですよ』


🐵「珍しいタイプだな」


🐱『誉めてるんですか?にやり』


🐵「なんだよ、にやりって?」


🐱『にやりと言いながら、にやりと笑う。わたしはそう言う男ですよ』


🐵「変わってんな。じゃあお前は、ムスッて言って、ムスッて不機嫌になるだろ?」


🐱『いや、そんな奴この世にいないだろ!草生えるwwwww』


🐵「お前が言うな!…俺は終わりと言って終わらせる男だ!終わり」


🐱🐵「『どーも、ありがとうございました」』

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