義理の姉がブラコン過ぎて困ります

瓢水カケル

第1話 僕の姉はブラコンだ

れんくん朝だよ?」

ベットで寝ていたとき隣からすごくいい香りがして息まで聞こえる。

目をつぶっていたが僕の名前を読んで起こしてくれたので目を少し開けると。

俺のベットに横になっている女性がした。

唇がすぐ目の前にある。すごくプリンのような柔らかさをしている。

「って!姉さん!何してるの!!!」

僕はすぐ距離を離れて叫んだ。

「なにってかわいい弟を起こしてあげたんでしょ?」

「それとも、違う起こし方をしてほしかった?」

距離をとったが姉さんが僕に柔らかな唇を近づけて目をつぶって近づいてくる。

僕はすぐベットから立った。

「姉さんもうやめてよ!!」

「あら、そんなに嫌がらなくてもいいじゃない?私たち姉弟なんだから」

「姉弟だからだよ!!まったく朝からいつもこれなんだから」

姉さんはベットから立ち微笑んだ。

「早く着替えてご飯にしましょ?」

「わかったから出てって!!」

「なんで?心配だから見ててあげるわよ?」

「心配って制服に着替えるだけなんだから心配なんてない!」

姉さんを部屋から追い出すために背中を押した。

姉さんは喜びながら「蓮君そんな強引に押されても~」

「変な声出して変な事言うな!!」

姉さんを部屋から出して僕は制服に着替えた。

制服に着替えて僕はリビングに行き椅子に座った。

もうテーブルには朝のご飯が出されている。

姉さんも座りいただきますを言ってご飯を食べる。

「今日も姉さんの卵焼きおいしいね」

「あら、ほんと?ありがとう~あーんしてあげようか?そしたらもっとおいしくなるわよ?」

「しなくていいから!」

姉さんは少し悲しい顔をしていた。

「そんなに拒否らなくても」

「せっかく二人っきりだし、学校だと学年も違うし話せないし」

そう、僕は高校一年生で姉の柚香ゆずか

姉さんはとても綺麗でかわいい人。

ストレートの髪の毛で黒髪、体も出てるところは出ていてスタイルもいい。

だれもが憧れて惚れる女性なのだが。

義理の姉は僕の事が大好きなのだ。

別にいいじゃんと思うかもしれないが僕たちは義理の姉弟ってところを忘れてはならない。

要するにブラコンと言うことだ。

すごく頭もよくて料理もできるし優しいのだがブ、ラ、コ、ン。

正直好きになってくれるのは嬉しい僕も好きだから。

でも、好きを行き過ぎている。

どこか行くたびについてくるし寝る時も勝手に布団にもぐってくるし、さっきも勝手に布団に入るし大変だ。

だが、こんな性格もプライベートの時だけだ。

まぁ、後でわかることになる。

朝食も済ませて学校に行く準備をする。

「蓮君~私先に行くね?」

「うん」

なにやら俺になにかをもとめている顔をしている。

「な、なに?」

「あ、あの学校に行くときのチューは?」

「は?」

もじもじしながら可愛いっ子ブリをする姉。

「いや、しないよ?」

「な、なんで?!」

「いや、普通にしないよ。早く学校行きなよ俺ももう少ししたら行くから」

「じゃ、じゃあせめて頭撫でて?」

「え~?!」

姉さんは頭を僕にだして撫でてとアピールをしてくる。

僕は仕方なく頭を撫でた。

姉さんは犬のようにすごく喜び靴を履き家を出てった。

「はぁ~、ほんと姉さんって家にいると子供だよな」

しばらくしてから僕も学校に向かった。

学校に着くと親友の信二しんじが俺に寄ってきくる。

「よぉ~蓮今日もかわいい顔してるな~」

「気持ち悪いな相変わらず」

僕はよく男女関係なくかわいいと言われる。

身長も百六十五センチしかなく、女子っぽい顔をしている。

そのせいかよくかわいいなど言ってくる。

姉さんもよく言ってくる。

信二が俺の肩に手を置き顔を上げてうれしそうな顔をしている。

「蓮」

「な、なんだよ」

「俺彼女できたさ!!」

「ま、まじかよ!!!」

「まあな~」

自慢げに鼻をくすぐりながら言ってくる。

「誰だよ!」

僕は興奮しながら言った。

「まぁ訊いて驚くなよ!」

「お、おう」

「こたえは恵梨香えりかちゃんだよ!」

「誰?」

僕は少し頭の中で恵梨香って名前の人を思い浮かべたがさっぱり出てこなかった。

信二はあきれた表情をしている。

「たく~しらないのかよ」

「うん」

「恵梨香ちゃんって言ったらあの異世界転生した恵梨香ちゃんに決まってるじゃん」

「異世界転生?どうやらとうとう頭イッタみたいだな」

「な、なに言っているんだよ!今はやりの転生したら魔女になりましたっていうアニメだよ!」

どうりでおかしいとは思ったんだこの学校で学年の全員が信二の事嫌っているのだから。

コイツは何故か入学して数カ月で嫌われてしまった。

こいつは可愛い女子に片っ端からコスプレしてくれとたのんでいたからだ。

そりゃあ、嫌われて当然だ。

「はぁ~信二はあれだな人生楽しそうだな」

「まあね!」

笑顔で返してきた。

そんな話をしてたらチャイムがなり先生がきた。

「おはよ~よし今日は朝から全校集会あるからみんな体育館に移動してください~」

そうか、今日は月曜日か。

この学校では一週間の初めとなる月曜日に朝の全校集会がある。

先生が言った後みんな席をたち体育館に向かう。

「蓮行こうぜ」

「うん」

僕らも体育館に向かい全校集会が始まった。

「ではこれから全校集会を始めます。初めに生徒会長  滝沢柚香さんお願いします」

先生が言った後「はい」

生徒会長が立ち上がりステージの上に行きマイクに近づき話す。

「おはようございます、今週の始まりとして一言だけ言います。まだ新入生の皆さんは慣れていないと思いますが勉強、部活などを頑張ってください以上です」

そう、僕の義理の姉は生徒会長。そして学校にいる時はみんなの憧れの女性。

みんながざわつき始める。『やっぱり生徒会長かっこいいよな』『かわいいし』

『きれいだよね』など聞えるが僕は家にいる姉さんを知っているからなにも言えない。

姉さんはオンとオフが激しいのだ。


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