デートだー! feat.ジュン

第31話アキラさん家

長かったゴールデンウィークが終わった。

正確には自分の勤務時間が終わり。

今日は19時上がり。勿論、合わせた様にアキラさんも。


しかも今日は!今日は!アキラさんの家にお泊まりー!!!


「ジュン、嬉しそうだね?」

「そりゃあ。ねえ?」

そう聞くアキラさんの顔も嬉しそう。


一旦自宅に帰り着替えをバッグに入れてっと。

今夜と明日も?だよね。

「アキラさん。明日どうする?」


アキラさんはうーん?と考えて。

「家でまったりする?それとも何処かデート行く?近場の温泉とか。」

おっ!温泉!!

「良いね。日帰り?泊まる?」

連休明けだから多分、大丈夫かなあ?


「九州って良い所、結構あるんだよね。行ったこと無い県にする?」

実は九州来て他県にはまだ行ったこと無い。

「行きたい!何処でも嬉しい。」

アキラさんは嬉しそうに頷いた。


「じゃあ、ネット予約しようっと。」

俺が2日分の服や下着を準備している間、アキラさんは検索中。


「リゾート系でも良い?流石、ゴールデンウィーク明けだ。安い。」

「何処でも!」

アキラさんのスマホ画面を見ると豪華なバイキングの写真。

なかなかデカいホテルみたいだ。


「これもう少ししたらプールで泳げたなあ。もう少し後みたい。残念!」

「また夏に行こうよ!」

そう俺が言うとアキラさんは苦笑した。

「甘いな。夏休みのブルロモールは連日満員御礼だよ。盆は仕事。9月になったら行こうか?」

「そうかぁ。その頃に俺も夏休み取ろうっと。」

サービス業しかも飲食系。かきいれ時だもんな。

夏休みか・・・。絶対、毎日フードコート満員になりそうだ。


「準備OK!」

「俺も予約OK!行こうか。俺の家。」

何か照れる。明日も明後日も一緒だし。

こんな長い時間一緒に居たこと無い。


仕事、頑張って良かったー!


アキラさんの車の助手席に乗って見慣れた風景を見ながらたわいも無いお喋り。

途中コンビニで晩御飯買ってアキラさんのマンションに着いた。


外観綺麗でちょっと高そう。

マンションの駐車場に車を停めてそのままエレベーターへ。

アキラさんは5階を押した。


「良さげだね。」

「そうだね。割と新しいし。」

うんうん。そう思う。


アキラさんの部屋。鍵を開ける隣でワクワク中。

「お邪魔しまーす!」


パチっと明かりを付けると綺麗なリビングが見えた。

「うちより広い!!」

1LDKでキッチンもうちよりまとも。


良いなあ。このマンション。


「適当に座って。」

寛げそうな2人がけソファに座った。


「見過ぎだよ。何も無いでしょ?」

アキラさんはクスクス笑いながらキッチンでお湯を沸かしている。


確かにシンプル。片付いてるし。物があんまり無い。

寝室・・見てみたーい!


「ジュンの家もそうだけど家賃に対して広いよね?綺麗だしさ。東京じゃこんな家は借りれない。」

コーヒーを入れてくれたアキラさんが隣に座った。


「確かに。この部屋なら東京なら軽く10万超えるよ。」

俺の家も駐車場付いてモールまで徒歩なのに安いし。


テレビを付けてコンビニ弁当を2人で食べる。

些細な事だけど今、めっちゃ幸せ。


「ジュンって料理出来る?」

「うーん?普通。」

一人暮らしは長いから経験はあるけど休みの日くらいしかまともに作らない。

「シフト的に早上がりじゃないと料理ってしたくなくなるよね。」

そうそう。


でも、食べてみたいアキラさんの手料理。俺も何か作ってあげたいなあ。


「今度、一緒に何か作ろうよ!」

「いいね。新婚さんみたいでそれ良いなあ。」

アキラさんがフフっと微笑んでその顔と発言に俺も何だか照れてしまった。


新婚さん。響きが甘い。


ご飯後はダラダラとイチャイチャとテレビを見てそろそろお風呂。


「明日さあ。朝早くは無いけど昼前には出たいんだよね。」

「うん。良いよ。」

温泉楽しみ。


「ジュン。疲れてる?」

アキラさんの顔を見る。あっ。これは・・・エッチのお誘い!!多分。


「大丈夫。アキラさんと居たら疲れ吹っ飛んだ!」

こんなイチャイチャした状況で普通に寝れる気がしない。


「お風呂、一緒に入ろうか。明日も温泉一緒に入るけど。」

おお!!急にドキドキしてきた。


エッチまだ2回目だし。

でも、したい。そしてお風呂も一緒に入る!?わー。照れる!

「うん・・。入ります。」

とちょっと畏まった返事になつまてしまった。


「照れすぎ!そう言う俺も照れてるけど。早く触れたくて。仕方ない。」

立ち上がったアキラさんが俺の手を取る。

「うん。照れるよね。」


照れるけど嬉しくて。

脱衣場でアキラさんの裸見てまたドキドキした。


「どうぞ。マンションの割に広いよ。」

アキラさん家のお風呂は本当に結構広かった。

我が家よりって湯船は2人で入れそうだし。

「このマンション本当に良いね。引越そうかな。」

ちょっと羨ましい。


「んー?そのうち一緒に住んでも良いじゃん。」

サラっとアキラさんは囁いて背後からギュっと抱き着いてきた。


触れる肌が温かくて抱き締められた腕が力強くて。


一気に身体が火照った。


「ゴールデンウィーク中、ずっと我慢してた。」

アキラさんが耳元でそう言ってチュッと頬にキスをする。

「俺も。我慢してた。」


求める様にキスをして。


「ここでしちゃおうか?」

意地悪そうにアキラさんは完全に反応しちゃった俺の下半身に優しく触れて来た。


「ん・・・うん。したい・・。」


したい。アキラさんと繋がりたい。


お風呂場で自分の喘ぎ声が響くのが恥ずかしい。

でも、気持ち良い。


「久しぶりだからまだ慣らさないとね。」

ゆっくり焦らす様にアキラさんが指を挿入してきた。

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