ラヴ・パレード(副題:音楽のプロット化)
ORANGE RANGEの曲です。音楽のネタばれなんて聞いたことがないですが、歌詞について触れているので、気になる方は、まず聴いてみて頂きたいです。
映画、電車男のテーマ曲です。
私は、作曲はもちろん、作詞の経験もないただの消費者なので、テーマを読み違えたりします——音楽に限りません——が、小説のネタにおとせたら、1日ひとネタなんてピースオブケーキ(朝飯前)です。
ラヴ・パレードの主人公は男性で、重要な登場人物は彼の恋人だと思います。
舞台は、魔法とかSFとかのない現実的な世界で、日本が私はイメージしやすいです。
ストーリーは、歌詞を引用します。
“明日俺んち来るってさ 君がいきなり言うからさ こんな時間から掃除 楽しかった今日の帰り道 ふと思い出し笑い 自然とにやける午前四時 脱ぎっぱなしの靴下や ホコリまみれの本棚 どうやら 朝までかかっちゃいそうだな 今夜は(^_^;) (中略)とにかくすべてが おれを動かしてんだね”
抜粋
ラヴ・パレード
ORANGE RANGE
夜中に掃除なんて、普通はしません。近所迷惑になるし、でも、彼女が来るから、嫌でもやらないといけないというのは、ストーリー性を感じます。
汚れた部屋なんかからは、主人公のキャラクターも現れています。
テーマは、引用した歌詞から考えると、君のためならなんでもできる、といった感じだと思います。
全体としては、君が僕を変えてくれた、君のために誰かのために生きたい、という印象です。
私が感じたものが、私の作品に活かされればよいので、答えはないのが、救いです。
(予防線を張っておきました)
曲も、確かに、何かを感じますが、言葉ではうまく表現できません。だから音で表現しているんだよ、とか言ってみる。
私は、優しい雰囲気を感じ取っていますが、これは、小説でいう文体なんかで表現されるものだと、解釈したいと思います。優しい雰囲気の文章ってなんだろう、と思わなくもないですが。(さらにいえば、クラシック音楽とか、インストルメンタルな曲はどうなるのかと思いますが)
最後に、話、変わって、歌詞の引用について触れたいと思います。
長くなるので、これ以下は、興味のある方だけ、読み進めて頂きたいです。
内容は、なぜ、歌詞引用はダメなのかです。
「5分で読書」短編小説コンテストのランキング上位の作品を書かれた作者の方が、歌詞を引用したところ、他の作者から、歌詞引用は厳禁との指摘を受けたそうです。
程度によらず歌詞引用の禁止は運営の正式なスタンスらしいです。
ここで、堂々と歌詞を引用していますが、問題はないと思います。小説での引用は、控えた方がよさそうですが、ここでの目的は、曲の研究にあり、音楽によって生まれた心の動きをプロットに書き留めるという試みのもとに歌詞を引用していますので……。
…………屁理屈、こねてます。
歌詞を小説で引用することが、法律で明確に禁じられているわけではありません。
参考になる裁判所の判断としては、XO醤男と杏仁女事件、があります。(タイトル笑、ですが真面目な話です)
詩を小説に引用した例です。
その詩の引用が、小説の主人公の心理描写のためであり、その心理描写は他の表現でも可能であるという判決でした。
詩を歌詞と置き換えると、歌詞引用が何故ダメなのか納得できます。
心理を描写するなら自分で考えよ、ということです。
こういうことなので、小説での引用には注意したいと思います。
歌詞の引用については、京都大学の式辞の中で総長がボブ・ディランさんの歌詞を引用した事件も参考になります。これは適法な引用の一例です。
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