第30話

リューデ・ゼから淡いピンク色の魔力がほとばしる。


本来、魔力は無色、例外として魔族が黒色の魔力、それ以外はそんざいしないとされている。


魔法で攻防の際、属性により属性の色が付く(火なら赤、水なら青など)つまりリューデ・ゼの魔力が既に魔法攻防のどれかだと言える。


「その魔法を引っ込めろ!こいつがどうなってもいいのか!!」


ポールがリューデ・ゼの魔法に警戒をするが。


「フフフ、既に効果は出ているわよ。」


護衛達の目がとろんとして、心ここに有らず、武器を次々と手放していく。


「おい!どうした!!」


ポールが叫ぶが誰も反応をしない。


「フフフ、ポールを取り押さえて、ミンちゃんをこちらに。」


リューデ・ゼの言葉に従うポールの護衛たち。


ポールは取り押さえられ、ミンは俺達の下で保護をされた。


直ぐにフエイルの回復魔法で癒されていくミン、だがかなり怖かったのかまともにしゃべれなかった。


「フフフ、ついでにポールの悪巧みの証拠を見つけてくれる?」


護衛達はうなずき地下倉庫から出ていく、俺達もポールを引き連れ出ていき、一番豪華な部屋へと戻ると護衛達が家探しをしていた。


次々と資料をリューデ・ゼに手渡していく、それを選別していくリューデ・ゼ。


それからしばらくすると憲兵隊が駆けつけてきた、経緯を説明した後、資料を渡す。

リューデ・ゼのお陰で事情聴取は明日となり、ミンと一緒に一旦宿に帰る事になった。


翌朝、リッカはまだ調子が悪いようだ、医者に診てもらうことになり、ミンは今回なぜこのような事になったのか簡単にだが説明してくれた。


ダンが生きていた時からポールが転売目的で武器防具を購入していたが、それに気が付いたダンが販売を拒否、それから嫌がらせをうけた、もめにもめて1ヶ月ほど前にダンが何者かに襲われて何かを嗅がされた、それから倒れたままになり、自分が装備品を自分の作ったものに入れ替えると更に嫌がらせが強くなり、そして誘拐されて店に火を付けられた、ダンの残りの装備品を渡せと脅され暴行を受けていたとの事だった。


ミンと一緒に俺達は事情聴取を受けた後、リッカと合流をして総本部長室にミンの捜査協力の条件を聞きに行った。


それまでの道のりで、リッカとフエイルはこそこそと話し「そ!それ本当なのか!?」とフエイルが驚いた後、リッカが口をふさぎ、何でもないとごまかしていた。




ーーーーーーー

あとがき

今回短めでごめんなさい。


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