2章〜作戦会議〜

〜アルバ宅〜

「で、どうすんだ?」

「そうだね…まずは情報収集かなぁ」

「またそこから始めるのかよ…」


この前もヴォルケは情報収集に付き合わせれておりため息をついた。


「まだ僕達は上位天使になったばっかり、そんな僕らが目立ってしまったら色々疑われるでしょ?」

「そうだなー誰かさんのおかげでもう目立ってると思うけどな」


アルバは顔をしかめた


「それは僕が確かに悪かったけど…取り合えず今は大人しく情報収集!」

「はいはい、で何の情報を集めればいいんだ?」

「天使の歴史について情報を集めたい」

「この世界の歴史は疑問点ばかりだ」

「例えば?」

「下界には人間が事実としているのに何故あまり触れないのか」


人間と天使の物語は多く存在しており一部の人間から天使が拝められていることから昔、何かしらの交流があったとされるが触れらているところが少ない。


「グレッチャー戦の英雄ゾンネについて何も記されていないく堕天使ゾンネ・フェヒターについては深く記されている…ゾンネの存在について」


グレッチャー戦とは氷河で行われた合戦である。

英雄ゾンネにより終戦した。しかし英雄ゾンネと堕天使ゾンネ・フェヒターは同一人物という説もあり、未だ謎多き人物である。


「そもそもグレッチャー戦が起きた理由や敵が何故はっきり記されていないのか」

「そして大天使とその側近達で行われるカイザー会議の内容と誕生の謎…」


カイザー会議とは大天使が収集した時のみ行われる不定期な会議。内容は出席した者以外誰も知らない。


「我々の歴史は曖昧な物が多いい…」

「なるほどな、つまり歴史をはっきりさせれば目的達成に大いに近づく訳か」

「そう!歴史についてはより上位の天使にならないと分からない事も多いからね」

「図書館の規制か…」


天界の図書館には規制があり階級ごとに読める本が限られている。上位天使以上の権限を持つ者は規制が掛からない。


「上位天使には図書館の規制が無い、つまり調べ放題だからね」

「そうか、アルバの考えは分かった」

「取り合えずこれから図書館に行くのか?」

「うん!歴史書を探しに」

「了解だ」


アルバとヴォルケは来る日も来る日も歴史書を読み調べ続けたが大きな成果を手に入れる事は無かった…


?「…」

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