応援コメント

第126話 18-4.」への応援コメント

  •  おだ様ごきげんよう。
     前半の陰鬱なシーンから始まり、後半終盤部分で涼子ちゃんが「キレて」しまったシーンまで、徹頭徹尾迫力がありました。
     こんな事があったのなら、記憶に蓋をしているのも自然な事だと思います。

     つたないコメントで失礼します。

    作者からの返信

    ごきげんよう、斑猫さま。
    いつも丁寧にじっくりとお読み下さり、温かくお優しい応援やコメントを、本当にありがとうございます。

    涼子のトラウマとなった原体験が小野寺さんの口から明かされました。
    中学二年生という、身体も心もこれから成長、そんな時期に、横殴りみたいに涼子の全てを粉砕してしまったような、残酷で凄惨で、そして哀しい事件、これが涼子のあらゆる意味での異常性を齎した原因。
    常に胸の奥に爆弾を抱えたような状態で、いつ爆発するかもわからない危険な状況の中で生きてきた涼子、彼女のたった一つの希望の光は、小野寺さんだったのかもしれません。
    描写をお褒め下さり、嬉しいです。
    この章は、本当に、自分でも書いていて辛く、悲しく、そして恥ずかしい思いでいっぱいでした。
    こんなに詳細に書かなくてもいいじゃない、と途中で消してしまいたくもなりましたが、こんなに長い物語を綴ってきて、ここで腰が引けてしまったら駄目だろうと自分を𠮟咤して書きました。
    ですから、そこをお褒め頂けたことが、本当にもう、嬉しくて。
    だから、ありがとうございます、光栄です。

    引き続きお楽しみ頂けますならば、こんなに嬉しいことはありません。

  • 「会社で扱っている薬品を、暴力団に横流しして金を稼いでた」!?
    え、、、ただの変態(色欲魔)だと思っていたら、最初から反社と関係している倫理観ゼロの犯罪者だった件。

    涼子の交代人格が出てきたのは悲しむべき案件なのでしょうが、さんざん少女を痛めつけてきたオッサンが、耳をかみちぎられたくらいでうろたえているのは、いい気味でした。

    作者からの返信

    ごきげんよう、綾森さま。
    いつもたくさん丁寧に、じっくりと深くまでお読み下さり、温かな応援やコメント、本当にありがとうございます。

    はい、最初から反社と関係があったのか、それとも経済的に苦しくなってからなのかはわかりませんが、どちらにせよ反社勢力と付き合って会社の物品を横領するような、倫理観に欠けた人物だったのは間違いありませんよね。
    涼子の抱える全ての問題、その始まりが彼だと言う時点で、この後どんな運命を辿ろうが自業自得なのです。
    そして涼子は勿論ですが、彼の家族もまた地獄に突き落とされました。
    涼子にとっては、自分が受けた仕打ちもさることながら、叔母といとこのお姉ちゃんが不幸になった、それは自分が引き取られたからではないかと、それもまた辛くて記憶に封印を施したのかもしれません。

    引き続きお楽しみ頂けますならば、こんなに嬉しいことはありません。

  • ごきげんようぅぅぅぅ!
    自分勝手で身勝手、報いは当然、そう思っても気分は良くないですね。

    どこか心の中に引いていた一線というのが、身内の裏切りっていうので遂に越えてしまったんでしょうね。
    元より信頼は地の底、信用は塵と消えていたのでしょうが、それでも最後の一線は残っていた。それを思えば――涼子様が受けた肉体的、精神的外傷に比べれば、あっさり終わって良かったじゃないかと、まだまだ足りないぞ、と言ってやりたいぐらいです。

    後味が悪いばかりの話でしたし、もっと艦長の語り口調でマイルドに、涼子様の過去を伝える事も出来たでしょう。
    それでも、このエピソードが必要だ、と筆に込めたおだ様の覚悟が見えるようなお話でした。
    今後涼子様が過去を思う事などあったら、それを実体験の様に伺い知る事ができ、より強い感情移入出来るだろうなと思います。
    思い出させないで、という気持ちも同時に沸き起こりそうですが……(笑)

    作者からの返信

    ごきげんよう、海雀さま。
    いつもたくさん丁寧に、じっくりと深くまでお読み下さり、温かな応援やコメント、本当にありがとうございます。

    本当に不愉快な想い、苦い読後感だけのエピソード、お目汚し、申し訳ありませんでした。
    考えたのです、仰る通り、艦長に伝聞調で語らせた方が良いのではないか(何より私が恥ずかしい思いも少ないし)とか。
    でも生半可なオブラートで、涼子が見せる異常性の原因だと納得させられるのか? 色々考えた末の18章でした。
    だけど読者様皆様に不快な思いをさせた事は事実ですものね。
    もっと私に文章力や表現力があれば、もっと違った書き方ができただろうにと、未だに反省と後悔の日々です。

    引き続きお楽しみ頂けますならば、こんなに嬉しいことはありません。

  • 涼子、よくやった。

    作者からの返信

    ごきげんよう、月森さま。
    いつも丁寧に、じっくりと深くまでお読みくださり、温かくお優しい応援やコメント、本当にありがとうございます。

    私自身、書いていて辛くて、そしてなんでこんな酷いストーリーにしちゃったんだろうって自分を叱りながら書いていました。
    もうこの時の涼子には、こうするしか、そして壊れてしまうしかなかったんです。
    それだけが彼女が救われる選択だった。

    引き続きお楽しみくださいますならば、こんなに嬉しいことはありません。

  • おだ しのぶさま
    伯父さんに対する嫌悪感も半端ではなかったですが、まさかヤクザに売り飛ばすとは。しかも罪悪感も皆無、自分を動物のように扱う伯父への憎悪に涼子さまの何かが壊れたのですね。男たちへの報復、凄まじいながら読んでいる側としてはすっきり、まさに「ざまあみろ」です。でもこの記憶が涼子さまに戻ったら……。からだを汚された、裏切られた絶望を思い出すことよりも、涼子さまにとっての「自分」が崩壊してしまいそうです。

    作者からの返信

    ごきげんよう、菱池さま。
    いつもたくさん、丁寧にじっくりとお読み下さり、温かくお優しい応援やコメントを本当にありがとうございます。
    けれど、読むのもお辛かったのではないでしょうか、不快なご気分にさせてしまっていたら本当に申し訳ありません。

    これが涼子のトラウマの正体でした。
    以前、NYでアイリーンに語った事すら、涼子にとってはソフィスティケートされた架空の出来事だった訳です。
    本当にもう、菱池さまのご指摘の通り、涼子はこの時点で既に心が壊れてしまっていたのですね。それを記憶を書き換えることでどうにか乗り切ってきたけれど、それが今の涼子の生命の危機の原因でもある、あまりに辛い真実。
    特に、想い人である艦長と心が通じ合えたことで、余計にメンタルに負担がかかっていたのでしょう。
    艦長は、卒配新人を預かる立場上、既に身上調査済の涼子の過去を出会う前から知っていた訳ですが、涼子がそれを知ればもう……。

    引き続きお楽しみ頂けますならば(こんな酷い物語、場違いな言葉なのは重々承知ですが)、こんなに幸せなことはありません。

  • 積み重ねることはとても大変なことですが、それを壊すのは一瞬。作者さまの鬼気迫る覚悟を、しっかりと受け止めました。しかし、壊そうと思ってそう簡単に壊れないのが、この作品の素晴らしいところです。今まですれ違ってきた多くのキャスト陣が、涼子ちゃんと読み手の心を癒してくれるのを知っていますからね。
    これはこれで、作品を「とても大事」にしていると思います。彼女が精神的に不安定となった経緯は、これくらいじゃないと逆に嘘くさく感じますもの☆

    作者からの返信

    ごきげんよう、愛宕さま。
    いつもたくさん、丁寧にじっくりとお読み下さり、温かな応援やコメントを、本当にありがとうございます。

    うう、愛宕さま、泣かせないで下さいませ。
    この表現が良かったのかどうなのかは別として、愛宕さまのお優しいコメントがもう、嬉しくて、嬉しくて。
    仰る通り、涼子の二面性、トラウマの原因、色々考えて、こんな辛くて残酷な設定にしたのも、とにかくここまで紡いできた物語に説得力を持たせたかった、それが一番の理由です(それを語る表現方法に、もっと他の方法があったのかもしれませんけれど)。
    この後、これも愛宕さまのご想像通り、サマンサはじめ登場人物達が寄ってたかって涼子を闇からサルベージしようと奮闘してくれます。
    もしもよろしければ、引き続きお楽しみ頂けますよう、お願い申し上げます。


  • 編集済

    涼子さん覚醒、いや変質でしょうか。伯父やヤクザに対しては、いい気味だとしか思いませんが、彼女の変化が痛ましいです。想像をしていた最悪の状況が当てはまるなんて。本文にでてきた『避妊具』の文字からも、更に事はこれだけではないのが伺われ、こんなときにこそヒロインの前に現れる正義のヒーローなんて夢物語だと痛感しました。

    作者からの返信

    ごきげんよう、悠木さま。
    いつもたくさん、丁寧に深くまでお読み下さり、温かな応援やコメントを本当にありがとうございます。
    不愉快な想いをさせなかったかと、そればかりが心配で(なら書くな、と言われそうです)。

    本当に悠木さまのお言葉の通り、「変質」だと思います。
    この段階で涼子はもう、完全に壊れてしまったのだろうと思います(結局、彼女はこの後、あることを切欠にもう一段階変質してしまう訳ですが)。
    自分でも書いていて気分が悪くなるほど、その上恥ずかしい気持ちもあり、本当にここまで書く必要があるのだろうかと、何度削除してもっとオブラートに包んだ表現に変えようかと悩みましたが、ぐだぐだと、くどくどとここまで長い物語を書いてきた挙句、ここで怯んじゃ駄目だろうと思い切って書いた次第です。

    本当に現実では、ヒーローなんて都合よく現れないものです。正義や悪という概念さえあやふやな現代で、自分にとっての正義の味方、なんていうものは本当に夢でしかないのかもしれません(それでも生きていかねばならないのですけれど)。

    もしもよろしければ、後少し、お付き合い頂けましたら、こんなに幸せなことはありません。