応援コメント

第93話 14-8.」への応援コメント

  • 涼子の二面性は多重人格ゆえ?
    でもプロの軍人さんなら普通のことにも思えます。

    冷徹な作戦を立てられる頭脳と、それでも部下を思いやる気持ちと、両方ないと名将にはなれないでしょう。
    部下の命をなんとも思わない人間には誰もついてこないでしょうから。

    作者からの返信

    ごきげんよう、綾森さま。
    いつもたくさん、丁寧にお読み下さり、温かな応援やコメントを、本当にありがとうございます。

    そうですね、仰る通り、この涼子は職業人として通常の涼子ですね。確かに冷徹な作戦を立てる頭脳と、部下の損害を可能な限り抑えたいという思い、バランスの問題かもしれませんがどちらも持っていないと部下の信頼も得られないでしょうし、部下の統率もできないでしょうね。
    ただ涼子の場合は、初任時代に小野寺さんから贈られた言葉を未だに大切に守っていることもあり、人死には特に恐ろしがっているようです。

    引き続きお楽しみいただけますのならば、こんなに嬉しいことはありません。

  • ごきげんよう!
    多大な戦果を挙げて、それを持て囃す様な事をされても、やっぱり涼子様は涼子様なんだなぁ。彼女にとって、必要だと求めてるのは、仲間を守れる強さなんでしょうね。そして仲間の事を強く思ってる。
    多大な戦果なんてものは、それに不随してくるものでしかないし、そして戦果なんて無くても、守れたらそれで良いと思っているのではないかと。
    当然、軍人としては、それではいけないんでしょう。
    でも、そういう優しさを持つ涼子様だから、それに付いて行きたい人たちも沢山いるんでしょうし、だからそんな仲間に死地へ追いやる覚悟なんて、持ち合わせている筈がない。

    中佐としては、軍人に向ける順当な褒め言葉を贈ったに過ぎないんでしょうけど、涼子様にはちょっと受け入れがたい台詞でしたね。
    しかしコリンズさん、惚れ込んでおりますなぁ。死地にだって飛び込むって、それもうプロポーズでは!?(笑)

    作者からの返信

    ごきげんよう、海雀さま。
    いつもたくさん、丁寧にお読み下さり、温かな応援やコメントを、本当にありがとうございます。

    中佐さんの賛辞の言葉は、本来軍人としては正しくて、職業人としての常識とも言えるのでしょうね。
    ただ、涼子が軍人として常識外れだった、というだけで。
    初任幹部時代に艦長さんから贈られた言葉を、未だに胸の中で大切に温めている涼子にとって、軍功や勲章、武勲などというものは二の次三の次であり、いつ永遠の別れの悲しみに浸るかもしれない今日を一所懸命に生きている仲間をどうやって守るか、守れたのか、それだけが彼女の関心事だと思います。
    そして軍人としては常識外れな涼子を、だからこそ皆は慕うのでしょうね。
    コリンズさんは、これまで熟してきたあらゆる任務と引き比べて、涼子の命令なら笑顔でやって見せる、仰る通り、彼の密やかなプロポーズだと思います。スパイの恋、切ないですが。

    引き続きお楽しみいただけますのならば、こんなに嬉しいことはありません。

  • ご機嫌よう、お邪魔致します。

    そう、本当、こういう人が一人くらいいても良いですよね。
    ただそれだけ。難しい言葉はいらないのです。

    作者からの返信

    ごきげんよう、水棲虫。さま。
    いつも丁寧に、じっくりと深くまでお読み下さり、温かくお優しい応援やコメント、本当にありがとうございます。

    父の蔵書に「女には向かない職業」という小説が並んでいたのを思い出しながら書いていました。
    軍人にはいちばん向かない、それは自分でも思っているし、周囲の涼子を良く知る人々もやっぱりそう思っている。
    そんな自分が幹部という位置にいることの「罪悪感」のようなものを、おそらく涼子自身が一番、胸の奥に抱えているような気がします。
    だからこそ、艦長が初任幹部時代に言った「互いに守り守られる、その程度の強さ」を持たなければと彼女なりに今日まで頑張ってきたのだろうな、と。
    その姿こそ、やっぱり周囲の人々からは「軍人らしくない」ように見えて、でもそんな彼女だから、彼女の周囲のは人々が集まるのだろう、と。
    そんなことを思いながら書いていました。
    本当に仰る通り、そうですよね。
    そこには、理屈なんて、言葉なんて、必要ないのだろうと思います。

    引き続きお楽しみ頂けますならば、こんなに嬉しいことはありません。

  • おだ しのぶさま
    ヒッカム中佐の「部下を死地へ追いやる覚悟」という言葉にはらはらしました。中佐、地雷です!(゚д゚)涼子さま、立ち上がって𠮟りつけてやるのかと。でも違いましたね。きっと周りの人たちはそうしたかったかもしれませんが。
    涼子さまがこぼした本音とコリンズさんの本音。この場で共有することで、楽しく団欒する以上に心がつながった感じがします。

    作者からの返信

    ごきげんよう、菱池さま。
    いつもたくさん、丁寧にじっくりとお読み下さり、温かくお優しい応援やコメントを、本当にありがとうございます。

    まさに仰る通り、さすが菱池さまです。
    ヒッカム中佐の発言は、涼子にとっては地雷そのものなんです。
    涼子が一番自分を嫌いで、責任を感じていて悲しく思っていること。
    実はそれが、「職業軍人」という職業に就くひとにとっては重要且つ当然持つべき職業意識で、だからこそ涼子は自分が一番向いていない職業に就いてしまっている、そんな罪悪感の原因。
    涼子は、自己満足かもしれないけれど、だからこそ今、目の前で呼吸し、言葉を交わし、笑い怒り悲しみ楽しみ苦しみながら生きている、生きていてくれる職場の同僚たちが愛おしくてたまらない。
    コリンズやエリザベス達にしても、そんな軍隊という世界で異質に思える、だけれどだからこそ輝いている涼子のことが、大好きでたまらない。
    ヒッカム中佐は、良くも悪くも、実戦を知らない軍人さんです。
    だから悪意なく、軍人としての評価のみで涼子を尊敬したようですが、それが悪いことだと言うことではなく、実際に己の命を危機に晒して今日ここで笑っている涼子の言葉が、きっと身に染みたのだろうとも思えます。
    引き続きお楽しみ頂けますならば、こんなに嬉しいことはありません。

  • 怒られたって構わない。それが俺の死に場所だったら尚更だ。(フッと掌を額に当て俯きながらニヤけるコリンズ)

    愛宕も臨場(エントリー)するぜ! コリンズ!

    作者からの返信

    ごきげんよう、愛宕さま。
    きゃーっ! 愛宕さま、素敵、カッコイイ!
    でも死なないでー!

    おや? どこからともなく黄色い歓声が愛宕さまに降り注いでいる気配が!?

    いえ、いつも本当にたくさん、じっくりとお読み下さり、温かな応援やコメントを本当にありがとうございます。
    もう、涼子の評価がコリンズさんのなかでエラいことになってますね。
    と言うより、やはり裏街道を歩むスパイとして、これほどに心に寄り添い、優しく温かく包んでくれる存在が、今まではいなかった、ということなのでしょう。
    もちろん、理解者、協力者はこれまでも、そして今もたくさんいるでしょうが、涼子のように自然でピュアな接し方が出来るひとが、軍隊内にはいなかったのかも知れません。
    どんなに辛く過酷な状況を強いられても、世界中で誰か、たったひとりだけでも、判ってくれるひとがいる。
    それがでれほど貴重な存在なのか、コリンズさんは思い知ったのかもしれませんね。
    引き続きお楽しみ頂けますならば、こんなに嬉しいことはありません。

  • 涼子さんと仲間の絆が感じられる素敵なエピソードですね。
    読んでいてジーンとしてしまいました。

    いつもは明るくて素敵な姿を見てるから忘れがちですが、涼子さんは仲間の命を背負っているんですものね。
    涼子さんが仲間に対して抱いている思い、仲間が涼子さんに寄せる信頼感を考えると胸が熱くなります。

    コリンズさん、思わず本音がこぼれてしまうところも可愛らしかったです(^ ^)

    作者からの返信

    ごきげんよう、中村さま。
    いつも丁寧に、登場人物達に寄り添う様にじっくりとお読み下さり、温かくお優しい応援やコメント、本当にありがとうございます。

    まさしく中村さまが仰られたように、軍隊の士官、将校という立場は、同僚や部下の命の行方を握っている(握ってしまっている)立場なんですね。その重圧たるや、もちろん素人の私には本質的に理解できないですし、けれど戦争という行為の結果は、それが敵味方の人的、そして装備の損害の足し算引き算の数字として表れてしまう。
    部外の人間から見れば、軍人涼子はそう見えてしまう、という。そして本当の涼子を知る人間は、その結果に隠れた彼女の哀しみや苦しみ、怒りを想像出来てしまう。
    そんな矛盾の中でも、日々を大切にし、今目の前で笑い合える仲間を大切にしたい、そんな涼子の願いを読み取って頂ければと思いながら書いていました。
    中村さまには、本当にそんな思いまで汲み取って頂けて、本当に書いて良かった、幸せだなと、感謝しかありません。

    引き続きお楽しみ頂けますなら、こんなに嬉しいことはありません。

  • ヒッカムの空気読めなさ(笑)
    一体、彼はどうして存在感を主張するように涼子さんの席に現れたのか。警護責任者といえど、涼子さんと話してみたかったといえど、マヤ姫同席のこの状況で。
    「まさかコイツが」とも思ってしまいましたが、イブーキ側の人間ですからね。そうでなければ「むちゃくちゃ怪しい」行動なのですが(^^)

    作者からの返信

    ごきげんよう、悠木さま。
    いつもたくさん、丁寧に、じっくりとお読み下さり、温かくお優しい応援やコメントを、本当にありがとうございます。

    ヒッカムさんは、イブーキ王国軍の中ではエリート中のエリート、きっと彼は一般的な涼子ファンとは違い、軍人としての涼子の獅子奮迅の活躍を報道や公刊戦史で知ることで、天才的な軍事才能を持ち、敵にあっては千切っては投げを実践するような「豪傑」として捉え、尊敬していた様子です。
    だからこれは千載一遇のチャンスとばかりに接近してきたのですが、見事にエアリード機能がぶっ壊れていましたね。

    はい、ご指摘の通り彼は通りすがりの軍人さんというだけですね。でも、コリンズさんのお話を聞いて、これまでの涼子像とは違う印象を持たれた様子ですね。

    引き続きお楽しみいただけますなら、うれしい限りです。