応援コメント

第54話 9-8.」への応援コメント

  • 戦時中のキリンさんの話 悲しいですね。
    まさか 現実の実話とかではないですよね?
    キリンさんはみかんの皮を消化できないのでしょうか?

    作者からの返信

    ごきげんよう、綾森さま。
    いつもたくさん丁寧に、じっくりと深くまでお読みくださり、温かくお優しい応援やコメントを、本当にありがとうございます。

    本当に、悲しいお話ですよね、善意の積み重ねが命をも奪ってしまう。
    このエピソードは、実は実際に会った話だとの事。
    太平洋戦争終戦後の上野動物園のお話だそうで、当時の飼育員さんの語った悲劇だったとのこと。
    キリンさんが亡くなって、それを知ったお客様達が、動物園側が餌をやらなかったのではないかと非難されて、二重に苦しく悲しかったと語ってらっしゃいました。

    引き続きお楽しみいただけますならば、こんなに幸せなことはありません。

  • ごきげんよう、そりゃあね、顔の傷は気になりますよね。そういうところを飛ばさず、きっちり描写してくれるのは嬉しいです。細かい事だし分かってる事だけど、さらっと流されてもなんだかなぁ、って思ってしまいますものね(笑)

    それにしても、涼子様の幼い心の部分が随分と表に出て来ている様子……。
    精神的負荷が何度も掛かった事で、そういうものが出やすくなってるんでしょうか。周りの誰もが彼女を大切に想い、そして彼女の症状にも気付いてくれましたね。守ろうというつもりもあるけど、事態が彼女を追い込んでいっているようで、不安な気持ちになってしまいます。
    何とか無事に乗り切って欲しい……!

    作者からの返信

    ごきげんよう、海雀さま。
    いつもたくさん丁寧に、じっくりと深くまでお読みくださり、温かくお優しい応援やコメントを、本当にありがとうございます。

    嬉しいです、細かなところまで丁寧に拾い上げてくださり、お褒め頂けるなんて、もう、感激です。
    涼子、壊れかけたところから引き戻されて、今度は例のごとく幼児退行気味な様子ですね。この後、きっと頭痛も襲ってくるかもしれません。
    襲撃が度重なる状況、本職のSPでもストレスを感じてしまう、それを場所が場所だけに自分一人で守り切らなければならない、そんなプレッシャーも涼子の精神状態にとっては負荷を感じさせるのでしょう。
    ボールドウィンは軍務局長で、彼の命令によりコリンズは涼子誘拐計画の阻止のために動いていますから、ボールドウィンは当然涼子の危機を知っています。
    けれど、そんな涼子の危機より以前に、涼子の様子がおかしい、それを気に病んでいるようです。

    引き続きお楽しみいただけますならば、こんなに幸せなことはありません。

  • ご機嫌よう、お邪魔致します。

    大人達が守って来なかった少女を、
    それゆえ少女のまま大きくなってしまった彼女を、
    今こうして大人達が力を合わせて必死に必死に
    守って行こうとする。
    素敵な話であり、切なくもなります。

    作者からの返信

    ごきげんよう、水棲虫。さま。
    いつも丁寧に、じっくりと深くまでお読み下さり、温かくお優しい応援やコメントを、本当にありがとうございます。

    本当に仰る通りですよね、お優しいコメントに涙が零れそうになりました。
    涼子はトラウマを繰り返し突かれて、なんだか幼児退行しているようにも思えますが、周囲の上官や同僚部下達を見ると、本当にご指摘の通り、頼るべき、甘えてもいい家族がいない涼子を、まるで自分達が家族の代わりになるとでも言うように気遣い、盾になろうと、癒そうとしているように思えます。
    そしてそう思わせてしまう、その原因がもう、遣り切れず、悲しいということも、どこかで周囲の人々は感じ取っているのかもしれません。

    引き続きお楽しみ頂けますならば、こんなに嬉しいことはありません。

  • おだ しのぶさま
    キリンさん……!!( ノД`)
    悲しむところ少しずれてるかもしれませんが、ボールドウィンさんの例えがとても綺麗に当てはまって。純粋な想いが人を、本人でさえしらずしらずのうちに追い詰めていく。
    ボールドウィンさんの打ち明けは吉とでるのでしょうか。
    なんだかこのパレードも不安です。

    作者からの返信

    ごきげんよう、菱池さま。
    いつもたくさん、丁寧にじっくりとお読み下さり、温かくお優しい応援やコメント、本当にありがとうございます。

    いえいえ、菱池さまの感受性とお優しさですもの、キリンさんのお話、哀しく遣り切れないお話ですよね。
    誰もが善意で、明るい明日を夢見て、けれど無数の善意がやがて、息を圧迫していく、誰もが悪くなくて、誰もが哀しみにくれてしまう、そんな悲劇。
    ボールドウィンさんは軍人さんですが、それ以前に人間として涼子ちゃんを大切に想っているのでしょう。
    このキリンさんのお話なんですが、私が職場の上司さんから聞いた実話だとか。
    確か太平洋戦争終戦後の日本の動物園のお話だそうです。
    本当に辛く哀しい時代だったのでしょうね。
    パレードについては、元々最重要VIP(もちろん新国王さん)が練り歩くイベントですから、このテロ予告があろうがなかろうが、英国警備陣はその威信を賭けて数ヶ月前から準備していますから、涼子たちはかえって安心している様子です。
    それよりも予想外の重要区画にテロリストが入り込んでいることの方がショックだった様子で、今、その対応策立て直しに大わらわ、ですね(社会人はツラい!)。
    引き続きお楽しみ頂けますならば、こんなに幸せなことはありません。

  • 涼子ちゃんの甘えん坊っぷりは、アンヌさんの前だと更にヒートアップしてますね。ぷっくりさせた頬のシーンが微笑ましくて印象深いです。顔の傷、大丈夫ですよ☆
    (ちちんぷいぷーい)

    作者からの返信

    ごきげんよう、愛宕さま。
    いつも丁寧に、深くまでじっくりお読み下さり、温かな応援やコメント、本当にありがとうございます。

    アンヌさん、バリバリのキャリアウーマンなんですけれど、涼子の前ではお仕事モードじゃなくて、ママみが全面的に出てしまうようですね。ご自分の娘さんと涼子が遊んでいる姿を、蕩けるような顔で眺めていると思います。
    涼子はそんなママみの強いアンヌさんに甘えていますが、単に甘えているだけではないご様子。
    度重なる襲撃でトラウマを刺激され、精神が疲弊してどうやら幼児退行を起こしかけているみたいです(きっと、普段の甘えっぷりとそんなに違っていないかも知れないので気付かれないのかも?)。
    愛宕さまの優しいおまじないで、涼子もほっぺを真っ赤にして喜んでいますよ?「わーい、痛くなくなっちゃった!」

    引き続きお楽しみ頂けますならば、こんなに幸せなことはありません。


  • 編集済

    斑猫です。
     久しぶりにおだ様の作品を拝読いたしましたが……主に涼子さんの内面の描写が秀逸でああスゴイ、と素直に思いました。屈託なく振舞っているように見えるけれど、内心には色々と闇とか悩みとかあれこれ抱えている(むしろ抱えているものがあるから心を護るために無邪気な感じになっているのでしょうか)という人物描写は本当に難しいでしょうし……

     動物園のキリンの話、実際に似たような出来事があったみたいですね。動物園技師が活躍する漫画で読んだ事がございます。悪意じゃない行為というのは本当に厄介な所もありますものね。

     ではまた。
    追記:戦後の日本という事でしたら、ソースは同じかもしれませんね。
     先の漫画を読んだのは十五年近く前なのですが、覚えている物なのだなと思うと感慨深いです。

    作者からの返信

    ごきげんよう、斑猫さま。
    いつもたくさん、丁寧にお読み下さり、温かな応援やコメントを本当にありがとうございます。

    秀逸と言って頂けて、嬉しいやら恥ずかしいやら、でもお褒め頂けて本当に光栄です。
    心理描写に関しては、胸の内に闇を抱えた主人公の恋愛物語、ということもあり、そして年の差職場恋愛というリアルでは結構気を使いそうなシチュエーションということで、多少くどくなってもいいから、読み進めて下さる読者様の胸にストンと素直に落ちてくるような描写を心掛けようと思いつつ書いていました。
    思考が矛盾していないか、飛躍しすぎていないかと苦労しましたが、斑猫さまに評価いただけて、本当に嬉しく、そしてほっとしてもおります。

    キリンさんのお話、私も職場の先輩からお聞きしたエピソードなんですけれど(ひょっとしたらソースは同じなのかもしれませんね)、太平洋戦争後の日本でのお話だと聞きました。
    哀しいお話ですよね、誰もが悪くない、誰もが小さな優しい想いと願いを込めて行った行為が、引き起こす悲劇。
    怒りをぶつけようにも、その振り上げた拳を下す先がないという遣り切れなさ。
    本当に難しい、そして切ないエピソードだなぁと感じながら使わせていただくことにした覚えがあります。

    引き続きお楽しみ頂けますなら、こんなに嬉しいことはありません。

  • こんにちは

    涼子様が壊れていく過程が何とも鮮やかに、奇々的精神異常と赤ちゃん返りのアンバランス感が堪らなく愛おしく感じます。

    人は善意でも傷つける事ができる。でも、やはり人を救えるのも善意。涼子の真実を知ってもなお、支えようと奮闘する仲間たち。護り、護られを繰り返す中で芽生えたもの、一般人には知り得ない強固な絆があるのでしょう。

    そして、全てを知っていた上で、支え続けた艦長。誰よりも早く深く涼子を知っていたオジ様。コレを知ってた上で「守る」と告げるていたと考えると、うーむ、中年オヤジ、カッコいい!

    作者からの返信

    ごきげんよう、50%くらいかさま。
    いつもたくさん、丁寧に、しかも深くまでお読み下さり、登場人物達に寄り添うような温かでお優しい応援やコメントを、本当にありがとうございます。いつも励みにさせて頂いています。

    ご指摘の通り、度重なる襲撃に涼子のメンタルは徐々に傷を深くしていっています。
    そんな涼子への温かなお言葉、本当に嬉しいです。
    周囲の上官や同僚、部下達も徐々に彼女の変質に気付き始めているようで、一番のリスクは涼子自身が自分に迫りくる危機を認識できていないことでしょうか。
    艦長をお褒め頂き、嬉しいです。艦長、あんまり不愛想だからかしら、あんまり人気がなかったもので。
    でも、涼子の想いと同じくらい、艦長の想いも大きいですから(力説)。

    まだまだ涼子への危機は続きそうです。今のところテロリストの襲撃ばかりですが、徐々にストーカーの魔の手も伸びてくる様子。
    もしもよろしければ、引き続きお楽しみ頂けますと、これに勝る喜びはありません。

  • 周囲の人たちが良い人ばかりで助かっている面もありますが、涼子さんの幼児退行ぶりがやはり切ないですね。彼女がどうなったとか、そういうことに関係なく事態が進行しているのもまた切ないです。

    作者からの返信

    ごきげんよう、悠木さま。
    いつもたくさん、丁寧に読み込んで下さり、登場人物に寄り添った温かい応援やコメント、本当にありがとうございます。
    さすが悠木さま、その深い読解力は感心するばかりです。
    ご指摘の通り、涼子は、正常であるはずの瞬間でも、徐々に幼児性が増してきています。
    それは普段から子供のような明るさや対人接触法に紛れて、なかなか違和感を感じるまでには至っていませんが。
    涼子が静かに壊れつつある前兆とも呼べる症状なんです。
    そこにお気づき頂けるなんて、本当に嬉しいです。
    引き続きお楽しみ頂けますのならば、こんなに嬉しいことはありません。

  • 周りの人たちも、涼子さんの異変に気がつき始めたのですね…!
    一人で乗り越えるには高い壁かも知れませんが、みんなで支えてくれればなんとかなるのかも…⁉︎
    周りの人の不安の中にも、そんな希望を感じるお話でした。

    涼子さんの心からの笑顔のために、頑張ってくれ〜!

    作者からの返信

    ごきげんよう、中村さま。
    いつもたくさん、丁寧にお読み下さり、登場人物達に心を寄せて頂いた温かな応援、コメント、本当にありがとうございます。

    そうですね、周囲の人たちも、さすがに涼子らしからぬ異常性に気付き始めた様子。中には既にそうであろうと知りながら、本作戦における涼子の立ち位置とバーターで見ぬ振りをしていたひともいますが(任務の重要性との板挟みですね、おとなは辛いです)。
    仰る通り、乗り越えるには周囲の人々の支えが必要です。最終的には涼子自身の頑張りがキーではあるのですが。
    でも、みんな涼子のファンクラブ会員ですので、それぞれが手の届く範囲で頑張ってくれると思います(話が逸れますが、私、主人公がありとあらゆる場面に出しゃばってなんでも解決してしまうストーリーがダメな人なんです。「なんで貴方がこの場面に出てくるの?」「なんで貴方、専門の人を追い出して戦闘しているの?」「貴方、偉いひとなんだからこんなところにいちゃダメでしょう?」なんて。だから、艦長さんもこの先あまり役に立ちません、ほんとにダメ中年ですね)。

    長くなってしまい、ごめんなさい。
    もしもよろしければ、引き続きお楽しみいただけますと、これに勝る喜びはありません。

  • 緊迫感と敵と対面するシーンは鮮やかなのはもちろんなのですが、
    銃についてお詳しくてすごいなあと思います。
    銃の種類がたくさんでてくるのでググったりしてました。
    ボルトアクションの銃はかっこいいですね。近衛兵に合います。

    涼子さんの悪夢の相手は誰だったのでしょう。
    もうこの世にはいない気がしますが……。

    作者からの返信

    ごきげんよう、lachs ヤケザケさま。
    いつもたくさん、丁寧にお読み下さり、温かな応援やコメント、本当にありがとうございます。
    拙い、読み難い物語でしょうに、深く読み込んで下さっているlachs ヤケザケさまには、本当に頭が下がる思いです。

    お褒め頂いたのですが、銃とか兵器とか、そんなに詳しくはないのです(船は好きなんですけど)。この物語を書くにあたって、エンタメ系の小説や漫画、それにミリタリー系のグラフ誌とかも読んで勉強しました。
    近衛兵さんにはボルトアクション・ライフルがやっぱりお似合いですよね。でも兵国陸軍の制式ライフルの写真とか見てビックリ。ほんとにSF作品に登場しそうなデザインなんですもの。

    対決シーンに緊迫感が、と仰って頂いてとても喜んでいます。
    映画や小説等のバーサス・シーンの格好良さをどうしても表現したくて、何度も書き直した甲斐がありました、ありがとうございます。

    鋭いご指摘ですね、仰る通り、トラウマの原因はもう既に……。

    そこらあたりの事情も、この先徐々に解明されていく筈です。
    よろしければ引き続きお楽しみいただけましたら、嬉しい限りです。