第10話 夢

貴方の夢を見たの。


貴方はガラスのように壊れやすい少年で


不安定な無口な激情家


音を奏で、謳う人


不安定な貴方を、


私は時に男になり、仲間になり


母になり、想い人になり


励まし、寄り添うの。


幸せな筈が


目覚めは、シリアスで


胸の高鳴りと、不安


君からの、返事


予想外に、鼓動が不自然に鳴る


電車が止まってる


貴方の故郷へ


向かう電車が


苦しく昂る胸が


不穏で


朝の光も


届かない


誰か、誰か、


私を、安心させて


昂る鼓動を


宥めて


どうか。

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