第10話

祝!!1000PV達成です!!

まさか初投稿二日目でこんなに見てもらえるなんて夢にも思いませんでした!

読んでいただいた皆様に感謝です。

今後も投稿させて頂きますので評価や感想などがあれば是非お願します!!

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ダンジョンからの帰り道にカンナについて聞いてみた。


翔「カンナはなぜあそこにいたの?」


カンナ「分かりません、私は吸血鬼なので本来城にいるのが普通ではあるのですが、お前はまだ未熟だから修行が必要だと言われ両親のもとで修行していたのですが…ある日ふと目が覚めた時にはあそこにいました。

もしかして私捨てられたのかも…」


なるほど、獅子は子を谷に突き落とすって言うけど吸血鬼も似たような感じなんだな。


翔「多分だけど、修行の一環として独り立ちさせたかったんじゃないかな?」


カンナは少し驚いた顔をしていたが言葉を続けた。


翔「でなければわざわざあんな豪華な城も仕掛けも用意しないと思うよ!それにそんなことをする程ご両親は冷酷だったの?」


カンナ「ううん!お父さんもお母さんも修行中は厳しかったけどそれ以外ではとっても優しかったよ!」


翔「ならもう落ち込む必要はないね!ご両親に認めてもらえるように強くならなきゃ!」


カンナ「うん!頑張ります!」


さっきまで捨てられた子猫のようになっていたが、元気になってくれたようだ。






他にも聞きたいことはあったけど、ギルドに到着したので会話は切り上げ報告に行くことにした。

まあ時間はたくさんあるし、ゆっくり仲良くなればいいだろう。



翔「すみません、受注していたクエストを達成したので報酬を下さい!」


前回と同じギャル受付嬢に声をかけた、別に他意はない。

決してテンパってるとこが見たかったなんてことはないのだ。



受付嬢「はい、少々お待ちください、てまたあなたですか?でももう驚きませんよ!って…はぁ!?Sランククエストじゃん!?しかも一人で?この前駆け出したばっかのぺーぺーじゃねーのかよ!こいつやっぱバケモンじゃん……んっん!どうやら本当のようですね…少しお待ちいただけますでしょうか」



やっぱりギャルになるんだな(笑) でも耐性がついたのかすぐ取り繕えたようだ。ちょっと残念(笑)。

などと、とりとめもないことを考えていると受付嬢ともう一人、平均より少し背の高い男が表れた。



ロイ「はじめまして、ギルド長のロイです。単刀直入に申します。本当にあなたがSランククエストをクリアしたのか確認を行いたいので、カードを見せてもらえますか?」


まあ、普通は疑うよなー、駆け出しがSランククエストクリアなんてありえないもんなー。

俺は隠す理由もないので言われるままに提出した。



ロイ「……つい先日に駆け出し冒険者になったものがSランククエストを達成

したと聞いてまさかとは思ったが…ハハハ、いや俺もギルドに携わって随分経つがこんなこともあるんだな」



敬語は無理して使ったのかな?すぐに砕けた口調になっていた。

しかもなんだか楽しそうだ。

何がそんなに面白いのだろうか、とりあえず俺も笑っとこう。ハハハ!


翔「あ、でも待ってください。そんなに簡単に信用していいんですか?もしかしたらカードを偽造しているだけかもしれないですよ。」


ロイ「ん?本当に駆け出しのようだな(笑)確かにこの世にはカードの表記を偽装できるスキルはあるがそれはどんなに高位のスキルでもステータスをいじるくらいしかできないんだ。だから討伐に関する真偽はカードを見れば一発で分かるってわけさ。」


なるほど、逆に言えばステータスは隠蔽できるわけか、良いことを聞いた。

あとどうでもいいけどもし某漫画のピエロさんなら薄っぺらなアレでごまかせるのだろうか?


ロイ「まあそういうわけだ!じゃあ報酬の引き渡しをしようと思うがその前にこの武器について少し説明しようと思う。」


その言葉に少し違和感を覚えた。

この武器って???の剣でランクくらいしか分からないんじゃなかったっけ?

何を説明することがあるんだ?


ロイ「この武器はドワーフ族の近くにあるAランクダンジョンの<呪いの渓谷>の最奥で見つかったんだ。そんな場所で出てくる武器には稀に呪いがかかっていることが多いんだが、この武器からも負の魔力が漏れ出ていた。つまりどんな強力な呪いがあるか分からないんだ。どう扱うか困っていた時にSランクダンションが表れたんで、それをクリアできるものなら制御できるんじゃと思って報酬にしたんだ。」


呪いの武器か!かっこいい!しかも呪いの武器って言えば代償は大きいものの強力な武器が多いって決まってるし俺にとってはかなり嬉しいな!

でも呪いで即死なんて嫌だなー。


……うーん、ん待てよ、もしかしたら上手くいくかもしれない! 

善は急げだ!


翔「分かりました、その前に少し準備をしたいのでここで待ってもらってていいですか?すぐ終わるとおもうので」


そう言い俺はステータスを開いた。




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読んでいただきありがとうございました。


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