4.意思を持った火の鳥とその解析

また、事実として当日の気象データから天候は晴れ、風速は8m、南の風、発見地点はSID-1から北北西、そこから北西へ移動した。

  

これは当時の風向きと約120度逆の方角である。

つまり風や空気の流れに乗って移動するような雲や風船、気球、飛行機雲、ショートコン(*Short-Lived Contrail短命の飛行機雲。飛行機の後ろの短い距離で完全に消える飛行機雲の事)その他の自然あるいは人工物の浮遊物体ではない。火の鳥は何かの力で風速8m/sの風向きを無視して移動したのだ。まるではっきりと意思をもって悠々と移動しているかのようであった。


もちろん航空機による飛行機雲やショートコンかもしれないと検討したが、特定の形状を保ったまま航空機を追いかけていくようなものは過去に例が無い。また、風向きや風速8m/sを考慮しても飛行機雲の類は考えられないのだ。


ちなみに記録された巨大火の鳥の大きさを推測してみる。

カメラから5Kmの距離と仮定すると、物体は高さ40m 長さ330mになる。東京タワーや最大級の豪華客船の大きさだ。

B777はおよそ74m、ソビエト連邦のAn225 は84mほどだ。

現在の人類が作りうる最大の航空機より遥かに大きいと予想することも可能だ。


当時の東京上空を移動した火の鳥と風向。

赤矢印は火の鳥の飛行方向。対して青矢印は当時の風向き。風に乗って移動することは不可能だ。当時渦を巻いたような風や竜巻も報告されていない。


UFO自動観測録画ロボットSID-1の調整中に突然出現、カメラを固定する間もなく慌てて撮影をしたため画像が揺れているが、火の鳥は悠然とまっすぐ移動していた。


また、当日の航空機の状況を調べてみると、この火の鳥が飛行したと思われる位置には航空機は存在しなかったことがわかる。 


緊急時の路線変更などの航空機を調べてみたが、当日の異常なルートを飛んだ航空機は、一件だけあった。

中華航空のボーイング747-400F型CAL5148便が関西国際空港10時00分発、アラスカのアンカレッジに向けて飛び立ったが、離陸後脚上げ操作の際、前脚が確実に格納されていないことを示す計器表示があったため、目的地を成田国際空港に変更したというもの。


しかしこの時の飛行ルートはこの火の鳥と全く逆方向なので、やはりあてはまらない。


画像検索してみたが、まったく異なる単なるオーロラの画像が多く引っかかっただけで、まったく類似する画像は見つけることができなかった。


画像処理で輪郭を強調してその形状をより鮮明にしたところ、雲とは異質な厚みのある輪郭がはっきりと識別できる。


又、3次元プロットサーフェス処理を施すと頭の輪郭が鮮明になり、なんと火の鳥の目のような部分が認められたのだ


3次元プロットサーフェス処理すると頭とくちばしのような輪郭となんと目のような部分が認められた。ワシ、タカ、ハゲワシ、コンドル、フクロウなどの生態系の頂点に位置するいわゆる猛禽類(もうきんるい)のような鉤型(かぎがた)に曲がったくちばしのように見える。 まさに火の鳥は地球や宇宙を含む生態系の頂点かもしれない。

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