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  • 帰郷への応援コメント

    少しずつ明らかになっていく人間関係の玉手箱を、夢中になって覗かせていただきました。戦争はひとつのエッセンスではありますが、そこに主眼を置くのではなく、戦争未亡人の立場の弱さに着目されたそのセンスが素晴らしいです。しかしこの作品の屋台骨となっているもの――中核は、デリラという女性の境遇よりも、ハント神父(彼の名前の出し方が大変に印象的でした!)のぶれない生き方そのものなのでしょうね。神父という、人との距離の取り方が独特な職業と、彼の人間性とが練り合わさり、高度に一体化して、圧倒的な現実感をもった人間像として立ち現れています。素晴らしい作品を読ませていただきました、ありがとうございました。