実にたくさん戦記。でも響きほどバカでもない

頭いい人がふざけた感じで、バカ(自分)でも楽しく読めるけど言うほどふざけた作品でもないと思う。なるべくして戦況は変わり、なるべくして勝つ側が勝つみたいな、前提条件(タイトル通りの、あたまわるい設定)での上でならちゃんと戦記をしているように思います。正直終盤の展開はちょっと熱く感じちゃいました。

でもそんだけではなく、あたまわるい戦記らしい見事なオチもある。というか構成が上手すぎて個人的にはあまりバカっぽくない。プロのふざけた犯行って感じで、すごいなあと思うと同時に、やっぱりバカな話でもちゃんと知識や技術がないと面白いものって書けないんだなぁ……と痛感させられました。

戦記ってそもそもネタっぽいやつでも求められる最低技術・知識の数値が高そうなジャンルだと思う。