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もし私が100%悪くて利用者様を立腹させてしまったり、私のミスで利用者様に大きなけがでもさせてしまったとしたら?社員たちは私の態度如何では逆に私の心が折れないように庇ったりするものなのかもしれない。

しかし、今回のNさんが私の「歌」を理由に辞めた事は。

私だけの責任ではない。歌でセッションをさせようとしたり、「ガンガンやっちゃってください。」「歌で最後を締めるのもいいなぁ。」「涙そうそう歌って。」これらは私が要求した事ではない。本社の社員含め、事業所の私の上司たちが私にやらせようとしたことである。だから、みんな癪なのだろう。

「紫ぐれの歌さえなければ。。Nさんはやめなかった。」

自分たちにも一部であっても責任を無意識レベルで感じるからこそ、それを打ち消すため、云わば己を防御するために私をターゲットに悪者にしてしまいたいのだろう。



私がNさんの事を知る前、右足が痛くなり、それは腰の問題でそうなっていると言われたが、膝に関しては体重を落とせとも言われていて、その痛みを我慢してはたらいているうち、元々の腰の状態がもっと悪化し、いわゆる神経性疼痛にまでなってしまった。神経の痛みは我慢できるレベルではない。痛いのを通り超えて動けないのだ。。ある朝、全く動かない右足。そのせいで左もなぜかいうことをきかない。。階段を降りるのは足ではなく、お尻。。座ったまま痛みを堪えお尻をジリジリずらしながら階段を降りる。登りはほとんど手ではいあがるように上る。。

とうとう仕事を休んでしまう事に!しかもその日医者には行けない。。行けるぐらいなら仕事に出ている。。要はそこまでになって初めて仕事を休んだ。。ダンサーをしていた頃から仕事は休まない休めない。。という事を心に叩き込んでいたが、

はじめて酷くなる前に休むことも仕事のうち。。という事を学んだ。

結局悪化してから休んだことによって11日も休むことになってしまいました。もっと早い段階の痛みの軽いうちに休めば4~5日で何とか対応できたと医者が言っていました。その病気明けに上司と話し合った。。すなわち歌わなくなって2週間ほど。。11日休んで明けて仕事をしてNさんの事を知った訳です。私が休んでいるうちに私の事を一番噂していた職員も体調不良で休んでいました。その社員は都合数か月休んだと記憶していますが。。



いかんせん確かに裏を取った話ではない。しかし、上司の態度の豹変ですべては分かった訳です。そのうえで、私は裏を取っていない話ですので私は流します。おおさわぎするつもりはありませんから。。。とだけ伝えた。



実際に流すつもりでした。周りの環境次第では。。



その職員。。Aさんとしておきましょう。。

彼が病後出社してきた時、朝、その姿を見かけた時に私は明るく、

「A君、おはよう。。病気大丈夫でした?心配してたんですよ」と駆け寄って言いました。


それは、私はさわぎだてしませんからね。。という合図を送ったつもりでした。


私は流す。と上司に話した。。頭の良い上司なら、休んでいるA君に私が知ったことを話はしないだろうと思った。。

しかし、どちらかは分からない。だとしたら、まず私が流していますよ!という合図は必要だろうと思った。


で、仕事着に着替えて仕事が始まり、段取りの話をA君と話していたことろへ上司がやってきた。話し終えた私は近場で雑務をしだすと。。


小声にしたつもりだろうけれど。。

言葉が耳に飛び込んできた。。

「Aさん。。大丈夫?何か言われなかった?」


心の中でクスッ!と笑えた。。言う訳ないだろ!と思った。

心理というものは、牙をむかれたり、吠えられたリしたほうが相手を恐怖に感じない。冷静に牙を隠された方が脅威にかんじるのだろう。。



知らない。。バレていないと思い込めているうちは良いが、

全部知っていてニコニコ接せられることは相手の心が見えず心軽くとはいかないのだろう。。

きっと何かアクションは起こるのだろうと思った。。でもそれでいいや!と思った。。

そして予感は的中した。

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