君の歌   作・紫水街

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そこの君、幸福の壺買いません? 今ならわたしも付いてきますが!




香炉峰なんて知らない君だけど雪はブラインドを上げて見る




「髪切った?」


(タイマーストップ)「はい君が気付くまで2分かかりましたー」




数Iでやったでしょ 君にわたしが必要か十分かだけ言え








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「身長は変わってません。君の背が前よりぴんと伸びたのですよ」




・明け


・夜明け


・暁


・黎明


・朝ぼらけ


・踏切の音


・君の寝返り




たんたんと千に刻まれてゆくネギの前世を思い涙する君




ハニーとかダーリンとかは無理ですよ 君のことは「君」って呼びます








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「水にさえ致死量がある」君が去り際に残した悲鳴にも似た




愛しても愛しても愛しても愛しても愛してくれない君を




首を吊るロープを用意させたのは君だし、それを切ったのも君




君の第七頸椎は皮膚越しに触れたあの日の形で焦げた








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捨てないよ、君にもらった愛だもの。戸棚にしまって忘れておくよ




「こういうの好きだろうなと思って」を外してばかりいる君だった




ふと君と話したくなる さぼてんの棘を撫でたくなるみたいにさ




足元の君に出会えるその日までメビウスの輪の上を歩こう








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君は青 海の青 生まれ変わってまた幸せになるための青

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