第3話 人毛カツラ


これは2年前に体験したお話です。



2年前の10月、私はハロウィンに友達と仮装する約束をしていました。


ハロウィンまで約10日しかなくて私は本格的な仮装をしたかったので準備に急いでいました。

何を着るかも決めてなかった私はネットで自分に合いそうな服を何着か見ていたのですが、なかなか見つからず・・



結局友達と話して自分で服を加工してゾンビをすることにしたのです


その時私は髪色が派手だったので少し暗い色にしてよりリアルなゾンビにしたくて安い値段でカツラを探していました。


ネットで色々見ているとあるサイトで黒いカツラが900円だったのです。

中古だったのですが、人毛と書いてあったので私はいいなと思いそれを購入しました。



そして3日後、そのカツラも無事に届いたのですがその日から私は頭痛や吐き気の体調不良に襲われていました


病院に行き風邪だと言われたのですが、風邪にしては症状がひどく

夜は歩くことも出来なくなっていました。


さすがにおかしいと感じた私は翌日別の病院に行こうと思いその日は我慢して寝ていたのですが、突然目が覚めたのです。



時間は深夜2時頃


変な時間に目覚めたな~と思い部屋の隅に目をやると暗闇の中で誰か立っているのが見えました。



一瞬で血の気が引いた私はなぜか目を離すことが出来ず金縛りにあってしまったのです


立っているのは女性で横を向いているのが分かりました


暗闇だし私は視力も悪いのになぜかその女性だけはハッキリ見えていて

私が必死に目を閉じようとしても閉じることが出来ずパニックになっていると


女性が突然こちらを向いたのです



その目はハッキリ私を見ていてその手には私が購入したカツラを持っていました。



(え?)


私がそう思ったのもつかの間女性が私の顔の前に近づき



これは私のだよ



とハッキリ言ったのです


驚いた私はそのまま気を失ってしまい気がついたら朝になっていて

私はすぐにそのカツラを持ってお祓いをしてくれる神社に行きました



そこでこのカツラには強い怨念があると言われすぐに手放すべきだと言われました

私はそのまま神社の方に処分をお願いしたのですが、それ以来変な体調不良もありません。



あの人毛カツラの髪は私の前に現れた女性のものでしょう


その女性に何があったのかは分かりません

ですが自分の意志で髪を使用されたものだとは私には思えないです


そのショップでは中古ではありますが、今も人毛カツラを販売しています。

皆さんも人毛カツラを買うときはお気をつけください。




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