どこにも行けない人というもの

誰でもどんな形であれ抱えている、どうしようもなさというもの。それを他人事として"美しい!"と手を叩いて喜ぶこと、文学の醍醐味ではないかと思っています。
洒脱な文体に中盤以降サラサラとえぐみが混ざり濃くなる、圧巻でした。綺麗だ。

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