架空ラノベバーチャル読書会 ゲスト:国境光秀 

「おはきょむ! 今回は第五回記念ということで、なんとなんとスペシャルゲストに国境光秀先生をお迎えしてバーチャル架空読書会を生配信しようと思います! では国境光秀先生、そちらは機材とか大丈夫ですか?」


「あっはい、なんとか大丈夫です。このために出不精の体に鞭打って家電量販店のお兄さんに機材一式選んでもらいました。楽しく架空読書会ができればと思います。よろしくお願いいたします!」


「わあ、わざわざありがとうございます! 国境先生って女性のかただったんですね、モニョモニョ年前に初めて本を手に取ったときからずっと男性だとばかり思っていました~」


「よく言われます(笑)きっと性根が男っぽいんでしょうね、あと可愛いものが好きなので、中学生くらいから美少女ゲームとかやってたので……」


「なるほど~。第二回で紹介させていただいた『未来少年ヨシハル』、ドロシーちゃんとか白梅尼とか、すごく可愛いなあーって読んでいたんですけど、そういうルーツがあったんですね」


「そうですね、可愛い女の子は正義ですから(笑)」


「それでは、国境先生の執筆環境のお写真をいただいているので、どーんと紹介しようと思います! えっと、ここは……喫茶店ですか?」


(喫茶店のおしゃれなテーブルにポメラが置かれている写真)


「そうです。私の家から徒歩五分のところにある、『喫茶ハシビロコウ』という喫茶店です。マスターがイケメンなんですけど、基本的に塩対応なんですよね……あとここ、マスター手製のプリンがめちゃめちゃにおいしいんです」


(おいしそうなプリンの写真)


「おお~。いいですねープリン。もしかしてヨシハルがプリン好きなのはこのプリンが元ネタですか?」


「そうです。プリンを食べた後書き始めて気が付いたらプリンを食べるシーンを書いていました。ここのプリンはジャスティスです」


「なるほど~。それではいろいろと訊いていきたいと思うのですが、なぜ架空ラノベ作家になられたんですか?」


「えっとですね、私もともと大学院で歴史関係のことやってたんですけど、歴史研究をするか架空ラノベを書くかで迷って、架空ラノベだったら無責任に好き勝手書き散らせるなーと思ってこっちにしました。結果大成功だと思います」


「そうなんですかぁ。そういえばわたしのチャンネル登録されてるって聞いたんですけど、おもしろい……ですかね?」


「虚無ちゃんは硬派で渋いラノベ好きだなーって思いながら毎回観てます。更新されるたびに喜んで観ていて、紹介された本はだいたい読んでますね。虚無ちゃんと好みや感性が近いのかもしれません」


「おおおお~ありがきょむです~! では、事前にツイッターで質問を募集したので、それに答えていただこうと思います~。きょむは知名度がまだあまり高くないので、あんまり質問来なかったんですけど、来た質問はどれも面白いので訊いていきまーす。まずは、『白梅尼、つまりシスター・ホワイトの大ファンなのですが、彼女の下の名前はなんでしょうか。パンツの色も教えていただければ幸いです』……パンツの色……(笑)白梅尼といえば、ヨシハルが未来に行って学園に入ったとき、ヨシハルのクラスを監督している先生ですが」


「あはははは。白梅尼の本名はブランカ・ホワイトです。パンツの色はもちろん白です。ヨシハルたちの先生の白梅尼ですけど、意外と人気で、編集部ではグッズも企画されてるらしいです」


「おお~それはすごい……! 白梅尼、先生なのに短気でせっかちで面白いですよね。では次の質問です! 『昔の未完結シリーズ、モンゴリアン義経チョップの結末はどうなる予定だったのでしょうか?』。懐かしいですね、『モンゴリアン義経チョップ』……!」


「あれ、売れ行きがよくなくて完結するまえに打ち切られちゃったんですよね。本当なら義経が日本を征服する予定でした。いつか続きが書けたらなーと思っています」


「ううーん厳しい! 『モンゴリアン義経チョップ』、まだ電書で買えることを確認してますので、この配信で興味を持たれた方はぜひ読んでみてください!」


「あれはデビューしてすぐの情熱だけは無駄にあったころの作品なので、いま読み返すとつたなくてビックリするんですけど、あのころしか書けないものを書いたのだと思ってます。というか虚無ちゃん、『モンゴリアン義経チョップ』を知ってるって実年齢……」


「禁則事項ょむ! それでは次の質問いきます!」


「あっごまかした」


「えーと、『国境先生はよくツイッターで『しまったゲームして一日が終わった(定期)』とツイートされていますが、どういうゲームがお気に入りですか? やっぱり武将モノですか?』という質問ですが」


「武将モノってあんまりやらないんですよ。武将とかの解釈って人それぞれじゃないですか。自分の解釈で歴史を見たいと思っているので、基本的に遊ぶゲームはパズルとかボードゲームとか、ファンタジー系のRPGですね。最近はスマホでコンピュータ相手にオセロやってます」


「おお~。なんだか意外ですね。では最後です! 『これから舞台にしたい時代は何時代ですか?』という質問です」


「うーん……古代に興味があります。紀元前ですね。縄文時代ラブコメとか書いてみたいです。あと旧約聖書を題材に古代イスラエルの話も書きたいです。ヘテ人とかペリジ人とか、いろんな民族を無双でやっつけていくイスラエル人とか」


「おお~、面白そうですね!」


「ただ難点は聖書を題材にするとそれだけで日本人にはハードルがガン上りになることですかね……ハムナ●トラとかインディ・●ョーンズみたいな感じにしたいんですけど(苦笑)」


「確かに聖書は日本人の生活に馴染みがないですもんね……」


「子供のころ通っていた幼稚園がカトリックで、中学高校も私立のカトリック女子校だったので、聖書は友だちだったんですけど。面白いですよ、聖書……文法がメチャメチャで何を言いたいのか釈然としないところとか、黙示録の意味不明な展開とか」


「へえー。それでお話にシスターが登場したんですか?」


「はい。まあ幼稚園にせよ中学高校にせよ、白梅尼みたいな可愛いシスターじゃなくておっかない婆さんシスターばっかりだったんですけどね」


「ほえー……国境先生の生い立ちまで掘り起こしてしまいました……。ではそろそろ、作中のセリフを朗読するコーナーを始めようと思います。『未来少年ヨシハル』から、325ページの白梅尼とヨシハルのやりとりを読もうと思います。わたしがヨシハルを、国境先生が白梅尼を読みます。ではいきます!」


 ◇◇◇◇

『儂は生きたいように生きる。尼殿、そなたもそうであればよかろ。人の命は一度きりじゃ。その一度きりの命でやりたいことをせんでなにをする』


『そのような考え方は、もう許されないのですよ、ヨシハル。ヨシハル、あなたはそのままでは、歴史を大きくゆがめてしまう。そして、この平穏な未来も奪われる』


『なにが平穏な未来だ。そのようなものはくそくらえじゃ。儂は、儂は……己の生きたい人生を生きるために生まれてきた。その結果が修羅だとしても、儂に関係はない』


『困った生徒ですね! ほかの生徒と同じくしていることはできないのですか? ……できないのでしょうね。私にはもうどうしようもない。行きなさい、そして生きたい人生を、その手でつかみなさい。自由に生きたいならば、そうしなさい。私もそうしようと思います』

 ◇◇◇◇


「はあーセリフ朗読どきどきした……!」


「自分の書いたセリフを朗読するって度胸がいりますね……でもヨシハルの声は女の子でもイケることが分かってヨシハルのイメージが変わりました。もっと積極的に美少年要素を打ち出して行こうと思います!」


「美少年(笑)ヨシハル、一巻の表紙が正ヒロイン説でいけば正ヒロインですからね(笑)。それでは、『未来少年ヨシハル』の今後の見どころなど聞かせてください!」


「この『未来少年ヨシハル』ですが、この先は歴史がどんどん改変されていきます。そして、ヨシハルたちカスタムチルドレンと、タイムパトロールの対立も深まります。自分にできる精一杯を書きますので、最後まで応援していただけたらと思います!」


「それでは国境先生、ありがきょむでした!」


「虚無ちゃんありがとう! これからも応援してます! きょむなら~!」


「それではまた次回! きょむなら~!」

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