第3話 婚姻届


 3分後、電車はきっかり時間通りに到着した。

 顔も知らない人々が行き交う駅のホームを見渡して、私は息を飲む。


 先ほど私たちが駆け上がったエスカレーター近くのドアの前に並んでいたのは店長がストーカーだと言ったあの女だった。

 体を強張らせた私の手を引いたのは、もちろんヤツだ。


「ほら、ぼうっとしないでさっさと乗る!」


 一体、誰のせいでこんな目に遭ってると思ってるのよ!!


 思わず店長ヤツと同じ様に「チッ」と舌打ちしそうになって眉をしかめた。


 ……いけない。こんなヤツと同じレベルになっては。平常心、平常心……!


 そんな私の気も知らず、店長はふふん、と私を見下ろし得意げに鼻を鳴らす。


「ほらね、言った通りだったでしょう?」

「……全然嬉しくないんですけど」


 憮然とした表情のままそう答えると、店長は意外そうに眉を上げた。


「…………」

「…………」


 ”電車”というどこにでもある日常に放り込まれたことで、ほぼ初対面の二人で行動している、という異常な事態を実感してしまい、妙な沈黙がその場に落ちた。


 この沈黙をなんとかしなければ、何か盛り上がるようなことを話さなくては。そう考える自分と、こんな自分勝手な男の機嫌を取る必要がある?と問いかける自分がせめぎ合う。


 でも結局私は黙り込んで、ただ車窓から映画のフィルムのように流れてゆく街並みを眺めた。

 少し顔を知っているくらいの彼が好む話題なんて、何も思いつかなかった。


 訳もわからず店長かれと帰ることになり、ストーカー女に追いかけられて。

 ほんの少しの沈黙すら埋められないような他人同士で、人生を左右する書類を提出しようという人たちが向かうはずの区役所へ行こうとしている。


 小説の中の主人公じゃあるまいし、こんなのまるで現実とは思えない。

 ……ほんと、どうかしてる。彼も、私も。


「……次の駅で降りるよ」


 区役所のある駅名が表示された車内LED表示機を見上げ、静かに彼が口を開く。


 どうしてこんなことになったのか、と考えながら黙り込んでいると。

 先ほど歩いていた時のようにそっと手を握られた。


 最初はごつごつして少し冷たいとすら感じた彼の掌は、私の熱が移ったのか……思った以上に柔らかく、温かかった。


        *****


 降りた駅の改札を出て、また店長と手を繋ぎ区役所まで急いだ。

 電車に乗る前の彼と同じ様に、チラチラと私たちの後方を映すショーウィンドウを確認しながら歩く。


 残念ながら女は店長の考え通り、ずっと私たちを追ってきている様だった。


「……く、区役所に入ったらどうするんです?!」


 早足で歩きながらそう尋ねると、彼は眉根を寄せた。


「……正直、ここまで付けてくるとは思わなかった……とりあえず婚姻届を書くフリをして時間を稼ごう。あの女に本当に提出したと思わせれば、今日のところは諦めるかもしれない」

「きょ、今日のところは?!」


 ぎょっとして問い返すと、彼は人差し指を立て、唇に当てた。


「シッ!……ストーカーって言うのはね、簡単に諦める様なタイプじゃないからなるんだよ」


 その実感がこもった言葉に、思わず酸っぱいものを食べた時のように顔をしかめる。

 それを見て、彼は思わずと言った風に私から顔を背けて吹き出した。


「ちょっ……笑い事じゃないんですけど?!」

「ごめんごめん、あんまり不安そうにするからさ……!大丈夫、言ったでしょ?あいつらの思考回路はきみより理解してるって……多分、あの女はきみと僕が本当に入籍するのか確かめたいだけだと思うんだよね」


 そこまで言って彼は言葉を切った。

 ついに目的地である区役所の入り口が見えてきて、私はホッと息をつく。


 ガラスでできた自動ドアを二人でくぐり抜け、振り返る。

 私たちが女の追跡に気がついていることに向こうも気がついたのかもしれない。女の姿は見えなくなっていた。


        *****


 ここがゴールのはずなのに、店長は私の手を握ったままどんどん区役所の中を進んでいく。

 私は弾む息を整えることもできず、その逞しい腕に引っ張られながら目を見開いた。


「ちょ、ここまで、きたら……大丈夫、なんじゃないんですか?!」


 彼は唐突に立ち止まった。しかし、その視線は私ではなく、天井からぶら下がった窓口案内の白いプレートに注がれていた。

 目的の文字が書かれたそれを見つけたらしい店長は再び歩き出す。


「ねえ、聞いてます?」


 私を引き摺り回すその腕を引っ張り返すと、「チッ」と舌打ちをしながら店長は足を止め、私の方を振り向いた。

 片眉を上げた彼は私をひと睨みして口を開く。


「……ねえ、逆に聞くけどあの女がここまで追いかけてこないって保証、ある?」

「ま、まさか……」


 私は青ざめたまま、ふるふると首を振る。


 ストーカー被害に遭ってきたと言う彼は、そこまでシミュレーションしているのかもしれない。


 緊張からか、彼と繋いだ手がじわりと湿る。

 その汗を拭うために手を離そうとすると、彼は私の手をぐっと強く引き寄せ、しっかりと繋ぎ直す。


 握りしめたその手を私の目の前に持ち上げて、彼は私と目を合わせ誓うように言った。


「……きみのことはちゃんと守るから」


 ……勝手に私を巻き込んだくせに、こんな時だけカッコいいこと言うのは……反則でしょ?!


 かあっと顔に熱が集まる。

 彼の濡れた真っ黒な瞳を見つめ続けるのが難しくて、私はそっと目を逸らした。


        *****


 今回のことで初めて知ったが『婚姻届』というものは区役所の『戸籍住民窓口』というところにあるらしい。

 彼は迷いなくそこにある発券機を押して番号札を取り、いろんな書類をその場で書くことのできる記載台の前に立った。

 どうするのかと様子を伺っていると、彼は台の中に入れられている用紙を取り出した。


「えっ」


 驚いて目を丸くする私の前で、彼はそこに備え付けられたボールペンを手に取り、さらさらと記入し始める。


 ……この人、一体どこまで入籍するフリを続けるつもりなんだろう……?


 ちらりと視線を落としたそこに書かれているのは、実在する地名や郵便番号で……どうやら彼の本物の個人情報のようだ。

 それを粗方埋め切った彼は、茶色の文字で『婚姻届』と書かれた用紙それを私の目の前へ差し出す。


「はい。わかるところ、全部書いて……言っておくけど、これは僕の本物の住所や個人情報だから。スマホで撮影したりしないように」

「だ、誰があなたの個人情報を欲しがるって言うんですか!」


 反射的にそう返すと、彼は面白そうに瞳を煌めかせた。

 そしてその右手の親指で自身の柔らかそうな唇をなぞりながらニヤリと笑う。


「……欲しい人は割といると思うけど」


 ……そうだった、この人性格サイアクだし、ナルシストだけどイケメンだった!


 私はくうっと呻くような声を上げて拳を握った。


「ほら、さっさと書いちゃって……早くしないと窓口に呼ばれちゃうよ?」


 彼はそう言いながら私にボールペンを手渡してきた。

 それを受け取りながら、少し悩む。


 ……これ、私も書かなくちゃダメなのかな?


 そっと視線を上げると、彼は腕を組んだまま番号札とすでに呼び出された番号が表示された電光掲示板を見比べ難しい顔をしていた。


 でも、番号札あれを取ってしまっているし、彼の言い様だとこのまま呼び出されたら職員の人が忙しそうに働いている、目の前の窓口に行くつもりなのだろう。


 休日は開いていないのだから当たり前だが、平日の区役所を利用する人は多い。


 あの女は……本当にここまで追ってきているのだろうか。


 ごくんと唾を飲んであちこち見回すが、女の姿は見当たらなかった。


 でも、引っ切り無しに人が出入りし、死角も沢山あるこの場所でたった一人を探そうという方が無理なことかもしれない。


 その時だった。

『ポーン』と音が鳴り、電光掲示板に表示された番号が切り替わった。


 彼の持っている番号をちらりと盗み見ると、どうやら呼び出されたのは私たちの一つ前の番号のようだ。


 私は慌てて、すでに彼が書き込んだものを見ながら自分の名前や住所を書き入れはじめた。


 でも……次に呼び出されたら、これを本気で出すつもり?


 私は用紙に記入を続けながら、彼に小声で尋ねる。


「あの……こ、これ……本当に出したり、しないですよね?」


 僅かに顔を上げると、彼は私を見下ろし驚いたように両眉を上げた後、嫌味ったらしく鼻で笑った。


「驚いたな……きみ、それ本気で言ってる?よく見てみなよ、僕たちの内容だけじゃ婚姻届は出せないから」


 その言葉に驚いて、私は婚姻届それに再び視線を落とした。

 私と彼のことを記入する欄の隣にある「証人」という場所には、どうやら私たち以外の署名がいるらしい。


 こ、婚姻届なんて見たことも書いたこともないんだもの、知らなくったって当然じゃない!!


 ヤツは意地悪そうにニヤッと笑い、私を流し目で見た。


「……もしかしてその様子だと婚姻届コレ、見るの初めて?……きみ、彼氏とかいないの?」


 私は恥ずかしさから顔を真っ赤にして店長ヤツを睨み上げる。

 彼は口元の黒子ほくろが持ち上がるほど嬉しそうに笑い、悔しいことにその笑顔にどきりとした私は何も言えずに俯いた。


        *****


「……はぁ」


 なんとか窓口で呼び出される前に、全て分かる場所を記入し終えた私は、記載台に伏せた顔を上げ安堵のため息をついた。

 私の目の前にある婚姻届をさっと取り上げて、ヤツは記載漏れがないかチェックし始める。


 ……なによ、提出するフリだけの書類なのに、そんなにちゃんと見る?


 ムッと眉を寄せていると、店長ヤツは考えるようにその指で自分の唇をなぞり、ふっと微笑んだ。


「ふぅん……きみ、杏子きょうこちゃん、って言うんだ」

「!!ちょ、か、返して…!!」


 ばっと手を伸ばすが、私より頭二つ分背の高い彼はさっとそれを自分の頭の上へと持ち上げる。


「へえ、本籍はこの区なのに……住所は同じ区内のアパート?一人暮らしなの?」

「もうッ!!勝手に見ないで!」


 まるで小学生のようなその行為に腹を立てながら、私は婚姻届を取り返そうとジャンプする。しかし、ここへ来るまでに消耗していた私の足は、思った以上に疲労が蓄積していた。


「わあっ?!」


 ジャンプして着地したその時、バランスを崩した私はとっさに両手を前に出す。

 しかしその手は何一つ体を支えられそうなものを掴めず、そのまま床にぶつかるのを覚悟して目を瞑ったその時、ぐっと私の腰を鷲掴んで支えたのは店長ヤツだった。


「大丈夫?!……足を挫いたり、怪我はしていない?」


 店にいる間、ぽーっとなりながら見つめていた、野生の肉食獣のようなしなやかな筋肉に覆われた肉体カラダが目の前に迫って、あたふたと顔を背ける。

 転倒しかけたところを助けてくれたのに、混乱しきった私の口から飛び出たのは、可愛げのない言葉だった。


「た、助けてなんて言ってないじゃない……!それに、あなたが子供みたいなことするから……!!」


 なんで私、ありがとうの一言も言えないのよ……!!


 自分が言った子供じみた言葉に、途方に暮れて唇を噛む。

 しかし彼はそんな悪態を聞き流し、すっと私の足元へしゃがんだ。

 怪我をしていないかしっかり目視確認した後に、彼はそのまま私を見上げ微笑む。


「……ごめん。ずっと話しかけたい、って思っていたきみと、こんなふうに話せて嬉しかったんだ」


 そう言って店長かれは私に婚姻届を差し出した。


「……さ、最初からそう言う風に言ってくれたら、もっと私だって……」


 可愛げの一つもない言葉しか出てこない、自分の語彙力を恨めしく思いながら私はそれを受け取った。そして、ふと気が付く。


『セイ店長』と彼が呼ばれていることは知っているけれど、彼の名前を知らないことに。


 彼は立ち上がり、瞳を優しく細めながら私の耳元にふっくらとした唇を寄せた。


「……きみのことは『杏子ちゃん』って呼んでも?」


 彼の低く、甘い声が私の鼓膜を優しく揺すぶって、うなじに生えた毛がぞくりと逆立つ。

 私は彼から受け取った婚姻届に視線を落とした。


丹羽にわしずか……?」


 そこに書かれた、彼の名前は『セイ』ではなく『しずか』だった。

 不思議に思って彼を見上げると、彼は自分の名前を恥じるような苦い微笑みを浮かべる。


「……子供の頃は男のくせに、って名前のことでよく揶揄からかわれてね。今でも親しい人には『セイ』って呼んでもらってるんだ」


 自分の名前を恥ずかしいと思うまで、幼かった彼は何度傷付いたのだろう。


 今では背も高く、しっかりとした筋肉がついている、どこから見ても逞しい成人男性だが、きっと子供の頃はそうではなかったのかもしれない。


 ……この人は、ただの”嫌なヤツ”じゃないのかも。


 嫌味ったらしい言葉も、人によって使い分ける顔も……自分の名前を厭う、彼なりの処世術だったのかもしれない。


 私は伺うように彼の瞳を見上げる。


「……私はしずかっていう店長さんの名前、すごく優しそうで素敵だと思います。でも……その、私も周りの人たちみたいに『セイさん』って呼んでもいいですか?」


 そう尋ねると彼は一瞬、はっとしたような顔をして次の瞬間、くしゃっと少年のような笑顔を浮かべた。


「ああ……もちろん!」


 その時、ちょうどポーン、という音とともに私たちの番号が呼び出された。

 彼は私の手を再び取って番号札と同じ番号が表示されたカウンターに向かって歩き出す。


「て、提出できないのにどうするんです?!」


 焦って尋ねると、彼は自信ありげにニッと笑った。


「僕に任せて」


        *****


「次の方、どうぞ」


 二つ椅子の並べられた、簡素な窓口で対応してくれたのは、メガネをかけ黒髪を頭の後ろでひとつ結びにした、真面目そうな女性の職員さんだった。

 そんな彼女に向かって、セイさんは婚姻届を広げて見せる。


「お忙しいところ、すみません……再提出、なんてカッコ悪いことになりたくなくて、二人で書き方を聞きにきたんですが、証人欄以外に書き間違えているところや必要な書類を教えて頂けますか?」


 そう言いながら彼は目を細め、彼女の瞳を甘く見つめた。


 ……きっと彼女も私と同じく、若い男性に免疫がないのかもしれない。


 たったそれだけで茹で蛸のように顔を赤くした彼女は、メガネをくいくいと上げ下げして、私たちが書いた婚姻届にくまなく目を通し始める。

 一通りチェックを終えて顔を上げた彼女は、ごくっと唾を飲んでセイさんの顔を食い入るように眺め言った。


「も、問題ないと……思います!」


 しかしセイさんは眉を寄せて、困り顔を作り言う。


「……心配だなあ、本当に?」


 私は二人のやりとりを、しょっぱい顔をしながら見つめた。


 ……なぜセイさんが表情を”作った”と思うのかと言うと、職員さんから見えない、机の下で彼が激しく貧乏ゆすりをしているからだ。


 絶対いま、セイさん心の中でめちゃくちゃ舌打ちしてるんだろうな……


 遠い目をしていると、セイさんの言葉に心配になりだしたらしい職員さんは、婚姻届をもっと偉い人に確認してもらう、と言い出した。


「すみません、少しお待ちください…!」


 眉をひそめ立ち上がった彼女が窓口から見えないようになっている、灰色のパーテーションの奥へと消えたのを見て、セイさんはニヤッと笑った。


「……ハタから見たら、婚姻届を受理するために彼女が奥へ引っ込んだように見えるだろうね?」


 彼がニヤニヤしながらそうぼそりと呟いたのを見て、私は絶対にこの人を敵に回さないようにしよう、と固く心に誓った。


 しばらく引っ込んだ後、戻ってきた彼女は自信満々に「やっぱりこれで大丈夫です!」と太鼓判を押してくれた。


「わざわざ確認してくださって本当にありがとうございます!助かりました!」


 セイさんはそう言いながらニッコリ笑って、チェック済みの婚姻届を受け取る。

 そしていつの間に手に入れていたのか、もう一枚、何も書かれていない折り畳まれた婚姻届を懐から出した。


「……すみません、実はそれがダメだったときのためにさっき待っている間、一枚頂いておいたんです。ポケットに入らなくて折り畳んだんですが、もう不要になったのでそちらで破棄しておいて頂けますか?」

「あ!はい、わかりました!」


 困り顔になっていたイケメンが、自分の力で笑顔になったのが嬉しかったのだろう。職員さんは頬を染め、何も書かれていない婚姻届を笑顔で受け取った。


「ありがとうございます、それじゃあまた提出する時に来ます」


 セイさんは人好きのする笑顔を浮かべ、そう言った。


        *****


「何でもう一枚持ってたんです?……それにちゃんと書いた方も、もう要らないんだから破棄して貰えばよかったのに」


 チェックしてもらった婚姻届を綺麗に折りたたんで、大切そうにポケットに入れたセイさんにそう声をかけると、彼は振り返りながら唇を持ち上げ笑った。


「……あのストーカー女がどこで見てるか分からないからね。最後まで隠れて見ていたら婚姻届を提出していないことに気づかれるかもしれない」


 そう言われはじめて、破棄を頼んだ未記入の婚姻届は職員さんにわざと預からせたのか、と理解してセイさんの狡猾こうかつさに舌を巻いた。しかしもう一つの疑問に首を傾げる。


「でも……それなら書いた方を破棄して貰えばよかったじゃないですか」

「……杏子ちゃんは本当におめでたいね?ここにさっき何書き込んだか、忘れちゃった?……職員だからって悪いことしないとは限らないんだよ?こんな個人情報の塊を全然知らない他人に破棄してもらおうなんて甘すぎ」


 私は彼のあんまりな言葉に顔を引き攣らせた。


 ……セイさんって本当は性格が悪いと言うより、人間不信なんじゃないの?


 しかし、彼を敵に回さないと決めた私は、出かかったそんな言葉をごくんと飲み込み、お口にチャックをした。

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