第16話:クラスに帰還と、とある噂




 どうやら寝ていたのは体育の時間だけだったらしく、授業に支障が出なかった。



 制服は空いている教室で着替えて、僕は自分のクラスに戻った。


 教室に戻るとみんな心配してくれていたのか、僕が質問責めにあった。




「七美くん大丈夫だった!?」

「何か後遺症とかあった!?あったら泣いちゃうよっ!!」

「嗚呼…君死にたもうこと勿れ…」

「心配この上ないよ!」



「み、みんな心配してくれてありがとう…!僕は大丈夫だから、ねっ!」



「なんだ、天使か」

「ふーん、可愛いかよ」

「七美くんカワエエエ!!」

「グハッ!俺ぁここまでのようだ…。止まるんじゃ…ねぇぞ」

「はっ…!モブAが死んだ!」

「この人でなし!」

「そうさ、七美は天使だからな」

「仕方ないことだ…」



「……?」



 みんなが一斉に喋ったため、全く内容が入ってこなかった…。


 でも嬉しい!みんなが心配してくれるなんて!



 細かいことは気にしない、七美であった。



〜〜



 とりあえず僕の気絶事件は終止符を迎えて収まり、いつも通りの日常に戻った。



 今は放課中ですることがなく、次の授業の用意をすることにした。


 用意をしていると、島崎さんに話しかけられた。



「ねぇ七美くん、そういえば今超人気の女優さんがこの辺で目撃情報があったって知ってる?」


「女優さん?ごめん、僕ちょっとそうゆうの疎くて…」


「ああ、そうなのね。その人はね、ここ三年間でずっと女優のランキング一位を取り続けているすごい人なのよ!」


「へー!すごいね!僕もそんな綺麗な人がいるなら会ってみたいなぁ」


「七美くんも大概綺麗な人なのに…はっ、もしかしたら女優としていけるんじゃ……」


「島崎さん…?」


「ああ!!ごめん!なんでもないわよ!?」


「…?」



 ちょっとぼーっとしていて話を聞きそびれちゃった。



 大人気女優か…会うことはないだろうけど、一回見てみたいなぁ。


 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


明日も投稿するよぉーん。

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