第14話 おじいさんとおばあさんのお話

素の詩 Something dropped 作者 小鷹 りく

    第46話 my little baby


 色々言葉を探しましたが、私にはありませんでした。

 これは一度お話した事があるので、今回これを連詩にしようと思います。

 下記詩を受けて作った詩になています。

https://kakuyomu.jp/works/1177354054921997703/episodes/16816452218940601812



 おじいさんとおばあさん。

 えるようなくと、それはそれは大切に育てていました。

 はじめはみんな元気でした。


 おじいさんとおばあさん。

 時には怒るけど、芽吹めぶき達は大好きでした。

 時には言い合いもするけど、みんな仲良しです。


 おじいさんとおばあさん。

 芽吹めぶいた時期は違っても、みんなを優しく愛してくれます。

 でも葉っぱの広がりの良くない子がいました。


 その子の葉っぱは元気がありません。

 お医者様はこう言います。

 食べものに気を付ける様に。

 だけど、もうお日様ひさまの光もわかりません。


 枯れてしまいそうです。

 おばあさんは、甘いものを、大好きな物を、食べさせてあげようとしました。

 おじいさんは、生きて欲しいと、お医者様の言いつけを守りました。

 おじいさんとおばあさんに愛されつつ、小さな葉っぱを地に落としました。


 おばあさんは、悔やみました。

 おじいさんも、悔やみました。

 良いお薬を飲ませてあげられなかった。

 大好きな甘いお菓子も、食べさせてあげられなかった。

 出来る事は全部したけど、何もしてあげられなかった。


 おじいさんとおばあさん、寂しくても、悲しくても、恋しくても、ぽっかりと穴がいていても、一生懸命いっしょうけんめいに生きました。

 おじいさんとおばあさんがいれば、消えたりはしないのです。


 追憶ついおくあかしで、そして共に時を過ごし、共に想いを積み重ねる。

 共に終わりをむかえるその時まで。



 母から聞いた、おじいさんとおばあさんのお話。

 少しだけ、僕が受け継いだ記憶。


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