第49話 年末特別話
「うーん」
もうすぐ年末なのだが今年はこの世界に来て初めてゆっくり過ごせそうなので再現できる範囲でおせちを作ろうかと思い立ってレシピ検索をしているのだがなかなか難しくとりあえず出来そうなのは洋風なますと中華風雑煮(餅なし)と煮豆に栗きんとんくらいかしらと頭を悩ませているところだったりする。
実はまだこの世界でのお米は見つけられていないのよね。
お米が有ればおもちモドキも出来そだけれども、タスマニアさんに探してもらうように頼んではいるのになかなか見つからないみたいでそろそろお米が恋しいわ。
(実は由布子が読んでいた物語には出てきていなかったが、家畜のエサとしては流通しているが食用と認識されていないのでもうしばらく気づかないのだったりする。)
「ママ?」
「さーちゃん起きた?」
お昼寝をしていた咲百合がいつの間にか起きていてすこしびっくりしたけれどもそろそろ咲百合もお昼寝をする歳でも無くなってきているかもしれないわね。
とりあえず今年は砂糖の流通も安定してきたので栗きんとんと煮豆が作れるし、咲百合には記憶は泣くとも日本の味を出来るだけ覚えていて欲しいという思いもあるからチャレンジしてみましょう。
とりあえず今この辺りで流通している豆を全種類持ってきてもらったのだけれども、黒豆に似たものやほぼ大豆(大きさは違うくらい)もあったのでひとまず気になる種類は買ってみることにしたのだけれども見た目は同じでも味は不安よね。
一応こっそり鑑定はして~日本で言うところの大豆~とはなっていたりと今までの経験上似てるけどこちらの方が味が濃いや薄いと全く同じではないのでまず試食してみてから料理をしなければならない。
鑑定せず見た目が大根とおもって料理したら味はカブだったということもあったので最近は新しい食材は料理の前に素茹でか素焼きをして見てからにすることにしているの。
鑑定は優秀だけれども答えを先に知ってしまうとワクワク感は減ってしまう気がするので一時鑑定しないで色々試した時期もあったけれども、今はあまり店先に行かないで出入りの八百屋的な人に持ってきてもらって居るから色んな種類を沢山見せてもらえるので鑑定を使って興味を持てた種類は全て試すようにしているの。
ルッカ様からはお金は気にしなくていいから色んな料理を食べさせて欲しいと頼まれたので今では遠慮なく仕入れさせてもらっているのよね。
さてと、レシピもメモしたし厨房にいって試作とオヤツを作ろうかしら。
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書く時間足らずで途中で区切ってます。
後編でおせちを作り?その後を後編で書ければと……
今年も1年お読みくださりありがとうございます。
また来年もよろしくお願いします。
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