サティラナ・タスラデウス(わけ わかめ 様 in ちゅーいまてん!)

サイズ:Hcup, B:106(U:80)/W:70/H:98


特徴:178cm。ピンク髪が特徴。普段は眼鏡をかけている。


     ***


 今回の懲役きゅうかは6日間だった。

 脱獄するに至った理由は簡単、「依頼を受けたから」である。


 どうやら私が牢獄の中にいてもお構いなしらしい。

 私自身には脱獄の意思は無かった……いやちょっとあるかもな。1ヶ月経っておっぱいが全く見られないと保証できん。

 まあそれはともかく、依頼人の手引きで脱獄して、またおっぱいを品評しに行くわけである。


 私はヘリコプターで移送され、現場近くで降ろしてもらった。指定地点に向かう道すがら、シュークリームを頬張りつつ依頼書に目を通す。


 ふむふむ、ややぽっちゃり体形か。とはいえ、おっぱいは十分にある。

 それにまだ太陽が出てきてすらいない早朝だ、潜入にはうってつけの暗さである。


 ……そう。実際、なんてことはない。たやすく潜入できた。

 ここまでサポートしてもらった以上は、目標であるおっぱいを見つけて品評するだけだ。そしてそれは、さしたる問題ではない。


 ここだ。ピンク色の髪の女性が、すやすや眠っている。依頼書にあった通りだ。

 始めるとしよう。


 しかし、圧巻のおっぱいだ。カップはH……バストは3桁。推定だが、このくらいはあるだろう。

 そして、今回はちょっとばかりだらしのないお腹をむにむにしたくなってきた。ウエストは70cm程度、ぽっちゃりと呼ぶには十分だ。


 うーん、触りたい。

 以前牢屋に放り込まれるきっかけとなった品評だが、アレは緊急事態だった。しかし今は緊急事態でも何でもない。

 ……もしかしたら、私の信念って豆腐より柔らかい? だとしたらタダの変態じゃねぇか!


「チクショウ!」

「……ん」


 しまった。つい思考が声に出てしまった。

 まずい、起きるぞ。逃げ…………られない。


 おそるおそる下を向くと、胴体と右足首に赤く肉肉しいものが巻き付いていた。触手か?


「ねえ。アナタ、だれ?」

「おっぱいに惹かれて来た者です、おっぱい」


 触手の締め付けが強くなる。く、苦しい……。


「いや、ホントにだれ? さっさと……」


 触手がするすると、ほどかれていく。

 もしや今なら、逃げられ――


「出てけーっ!!」


 次の瞬間、私の体は空高く打ち上げられていた。

 痛みが走るよりも先に、大気の流れが全身を撫でる。


「またか……」




 迷ったのが仇となったか。後悔先に立たず、そう思いながら私の意識は途絶えたのであった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る