第18話 おっぱいで戦う者

 そういうわけで、神崎たち一行いっこうは情報屋の田中のところへ向かった。


 ところでであるが、神崎次郎は異世界の生き物を見ることができる。

 そこで、その異世界のことについて少し書いてみようと思う。


 先日、佐藤賢市、71歳が幽霊として異世界に転移したことを書いた。

 佐藤は、ぷかぷかと異世界を彷徨っていると、女戦士がゴブリンと戦っていた。


「爆乳っっっっっ!!!」


 女戦士がそう叫ぶと、胸が巨大化し、着ている上衣がはり裂け胸が露わになった。


「おっパンッチーーーー!!!」


 女戦士は、巨大化した胸でゴブリンをパンチした。

 ゴブリンは数十メートルは吹き飛ばされると、黒い霧と化して消えた。

 もの凄い威力のパンチである。


 佐藤は、驚愕した。

 この世界の女はおっぱいで戦うのか!!!


 女戦士は佐藤の方を向いた。

 巨大化した胸はそのままだ。


「何を見ている?」


 佐藤は胸をガン見していた。



***



 さて、神崎たちであるが田中のところへたどり着いた。

 情報屋の田中は、ネットカフェに住んでいる。

 セイヤは真っ昼間から寝ている田中を叩き起こした。


「うわ、セイヤさん何ですか? いきなり」

「うわって何だ?」

「い、いや何でもないです。

 私に何か用ですか?」


 情報屋の田中は裏社会の人間という風体ではなく、見た目はごく普通のサラリーマンという感じであった。

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