第41話 雨樋








雨樋を伝い落ちながら



誰にも知られず密やかに



しかし確かに繰り返し落ちてくる孤独を



少しの希望を持ちながら受入れる





しなだれかかる自分の弱さを



露呈しては助けを乞い



宥められては不甲斐なさに打ちひしがれ



己の無力を突きつけられても



それでもここで生きていたい




温かさを知ってしまえば孤独は膨らむ



身動きできない絶望と



喪失感に耐えきれなくとも


 

それでも僕は書いていたい





僕を見ていて



僕を愛して



何度も聞こえるその声に



差し伸べた手が空を掴んで



何も残らなかったとしても



その美しさをまた追い求め



僕は君を思うだろう




僕は君を探すだろう





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