合言葉

 我々はコーラ好きによる集まり、コーラ宇宙大船団の一味だ。

 我々は今、会議室にいる。船団はコーラ星を目指した旅の途中で現在は補給のためにとある星に停泊していた。

 そしてもうすぐ幹部会議が開かれようとしていた。

 しかしメンバーの一人がまだ来ない。どうしたのだろうか。

 するとノックが会議室に響く。彼が来たようだ。

 一味が扉を開けようとするも、ボスが口を挟んだ。

 「一応、合言葉を確認しろ」

 そうである。今我々がいる星には一定数の反コーラの勢力(主に三ツ矢サ〇ダー派)がいる。

 流石聡明なボス油断ならない。

 「合言葉を言え」

 一味の一人が扉の向こうに話しかける。

 「あ、合言葉…?何だそれ、いいから開けろ」

 質問した一味とボスが顔を見合わせる。するとボスは手元のスイッチを押した。

 「へ…?ひやぁぁぁ?!!」

 どうやら床が抜け落ち、落ちていったのだろう。これも反コーラ派への対策だ。

 穴は外に繫がっている。

 「やりましたね!ボス」

 「ああ、危機は脱した。しかし奴はまだ来ないのか?」

 しかし本当に遅い。ボスを困らせるとはいい度胸である。

 と、ここでとある一味が発言した。

 「誰か、あいつに合言葉教えましたか?」



 ダクトを通ってきたのだろうか。どこからともなく猫が現れ、ニャーと眠たげな声をあげ静寂を打破した。

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