百四十字小説墓地

トポ

 二月に高校時代から六年付き合っていたRに振られた。彼女はそれから程なく十八歳年上の男と付き合い初めたらしい。僕は満月を見つめてため息をつく。

「寝れない?」

 もぞもぞと隣で寝ていたNが起き出す。また吐息が漏れる。Nの顔を見ると、Rを思い出す。元カノの双子と付き合うんじゃなかった。


 ――お題:「秋の恋愛」、2020年8月31日。

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