第4話 再度、心情、心理、感情の使い分け

前々回でも書きましたが小説では感情、心情、心理これらを文章で使い分け読者に明確に提示しなければならない。


 何故か。


 その理由はもうはっきりと言える事。それは登場人物のブレを起こさせないため。


 人は心理と心情で動いて感情を表現している生き物である。

 これは全ての人間がそうであるし、その心情、心理をどちらかに寄って喜怒哀楽という感情を出して、それを見て自己も他人も認識し、評価している。

 だから文章でしか表現できない小説というのはここで明確にしなければ伝えられないし、伝わらないし、ブレれば当然理解を求められない。

 しかし前にも言ったようにこれが本当に難しい。


 心理よりな人間はあまり思考を得意とせず直感的に感情を表現させる。喜怒哀楽がはっきりしてる人だと思う。裏表がない素直な人だろうか。

 心情よりな人ならば喜怒哀楽は少ないだろう。その場その場で思考し表現する。利己的というか冷静沈着な人だろう。


 もし心情心理をぐちゃぐちゃにしてしまうとどうなるか。はっきりと分けて書かずに混同させて書いてしまうとよくわからない人になってしまうのである。


 前の例でいった子供で掘り下げるとすれば、何か大事なものを壊したとする。そしてバレたら間違いなく怒られるのが嫌だった時、心理優先ならば隠すだろう。心情なら隠せば余計に怒られるから謝るだろう。

 しかし登場人物が心理で動くタイプが素直に謝ったとしら読者はどう感じるかと言えば、今まで心情で動いてたのが心理優先だったのが心情で動くと違和感が生まれるはずなのだ。

 しかし、物語上謝らなければならないならどうするか。ワンクッション置く必要がある。バレて問い詰められ、初めて心情を描き、素直に謝るという文章をいれなければならない。


 前回でも言ったが子供のいたずらとか過ち程度ならば簡単なのです。

 これが、トラウマやら恋愛感情はもちろんだが、高校生以上となると私生活の行動すらわけなくてはならなくなる。

 これがまぁ物凄く大変。

 まだ現代物ならばある程度の想像は簡単だろうがファンタジー要素を組み込んだらさらに複雑化させてしまうと思っている。

 今あるファンタジー作品のほとんどはこれらが入り混じっていてどうにも私は共感できないと思ってしまうのだ。

 だけれどもこれも仕方ないと思ってしまう。書けばわかるが難しい。何度も言うが難しい。


 今のなろう作家はこのあたりを意識して書いてる方はいったいどれほどいるのだろうか……。

 意識してますという方がいるならば是非意見交換をしたいと思う。


 今書いている主人公とヒロインにしようとしてる人物は正直に言うと、難しすぎて片方を心情で、片方を心理でと分けて時々分けて明確に無意識に書いてしまっている。

 意図して書いたわけでもないのだけれど気づいたらなっているなと自分で読み返して思った。


 で何をまたこんな話し書いてるんだと言われたら、今書いてるところがどちらも心理と心情を両方書いていかないと物語が発展しない段階に入ってしまっていて筆が進まなくなったのです。


 人というのはどこかでこの心情と心理が天秤にかけられ、変わる転換期があるわけで、恋愛物語ならば必ずここで心情を優先して率直的な行動をさせる人物にするか、心理を優先させてじっくり行動させる人物にするかで、大きく物語の方向が変わるわけで。今現在悩まされている。


 心理学者とかから言わせたら、感情も心理や心情とはまた別物だと言われるわけですが……。もうこうなると私の脳では理解不能です。

 ニュアンスでならばなんとなぁーくわからなくもないですが……。


 しかし、心情と心理ぐらいは明確に分けて文章で表現された登場人物には、分ける事により人間らしい人物像にして伝わってほしいという気持ちはあります。

 読んでいて私自身がそう思いながら読んでたわけですし。


 はっきりとわかるお手本のような本はないですかねー。悩みすぎなんでしょうか……。

 意識してるわけだから自然と書き分けられたりするんだろうか……。


 はい、今回はまたまた単なる愚痴のような内容でした。

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