アタシのモのガタリ

NGYCorp.コマツ

【※ネタバレあり※】~キャラペディア~


この内容にはネタバレ要素がございます!

本編、閑話を閲読してからお読みいただく方がお勧めです。

ちょっとした小ネタや裏設定などもありますので、エンターテイメントの一部として楽しんでいただければ幸いです!!


-NGYcorp.コマツ-












伊佐坂家


伊佐坂 紗那恵(いささか さなえ)


32歳。物語の主人公。女性。

約10年間地元を離れて現国の中学校教員として働いていたが、地元小学校への転勤が決まり、現在は市立八分字小学校で小学校教員として働いている。不思議な出会いから闇(グラビアーク)の魔法を発現し、現在は沖新警察署の特殊研究員に登録され、魔法関連事件の非常勤機動隊メンバーとして手伝いをしている。

周りからはすっぴん美人として見られており、本人も凝った服装や化粧はあまり好まない傾向にある。現実離れしたバストサイズの持ち主で、ポロっと口にした「1...(ひやく...)」や一部の生活に支障をきたしていると言う発言から、凄い大きさなのは間違いない。口調や態度に反して女性としての意識はしっかりしており、肌や髪のケアは徹底している。

自身の興味ない事柄には関心が薄いが、反面拘りが強く、無意識下で義務感を感じた事について徹底して追及する癖があり、負けず嫌いな性格も相まって本人が気付かないうちに成長している事もしばしば…。他人への思いやりが強すぎるが故に物事を深く考えすぎる僻があり、行動が空回る事が多いため周りから心配されるような暴走行為もよくある。想いとは裏腹に叱られたり注意を受けたりしてしまう事も。

実家が武道場で物心付く前に母親を亡くしているという事もあり、幼少の頃は父の元で武道に勤しんでいた。お陰で身体能力が非常に長けており、一時期は武道の全国大会で上位に入賞するなどの功績を残し、高校の頃には師範である実の父を超えて免許も皆伝済みだ。しかしそんな父とはとある事が切っ掛けで勘当されてしまい、疎遠となってしまっている。

趣味は百合本やFPS、各種ゲーム、アニメ鑑賞、ラノベの購読等のヲタク道を進んでおり、中でも「ゆり☆パラ」と言うコンテンツには我を忘れるほど熱中してしまい、周囲から引かれるほど。FPSに関しては相当な腕前で、ミリタリーコンテンツにも精通しており、「World of Battle Grands」と言うFPSゲームでは総合第三位とプロ顔負けの実力者でもある。



伊佐坂 メルル(本名:メイリーン・シャムロック)


8歳?(見た目で判断した為不明)。異世界出身の猫娘(キャトルス)。女性。

この物語の切っ掛けを作った異世界の幼女。その当時、紗那恵との接触を計りマンションに不法侵入して警察に保護されることとなる。元の世界に帰る為には闇の力が必要で、その力を辿った先に居たのが紗那恵だと彼女自身の口から発言し、その力を使って助けてほしいと懇願していた。その後何故か元居た世界の記憶を失ってしまい、今は紗那恵の養女として一緒に生活をしているが…

風(シルフェ)の使い手で、記憶を失う前はその力で空を飛んだりもしているようだ。年相応に活発でコミュニケーション能力が高く、誰とでも仲良くなれる素質を持っている。

見た目に反して渋い趣味に目覚めてしまい、城や侍、お寺に神社など日本の古風な文化に興味がある。休日には平日の再放送でやっている「漢侍世直し道」の録画を見る事が楽しみになっているようだ。

突拍子のない行動を取る時があるが、それは猫族(カトラ)の幼少期に見られる習性なので大目に見て欲しい。武の指導の下で剣道を履修中。



伊佐坂 ココ(本名:コーク・クローチス)


7歳?(見た目で判断した為不明)。異世界出身の蟲族(インセクター)。女性。

異世界でメルルと仲の良かった仲間の一人。同時期に転移しており、強姦事件の被害者でもある。警察に保護されたのち施設へ収監されたのだが、現世での対応に耐えきれず自殺を計る。一命を取り止めたが障がいが残り、一時は動く事さえままならなかったが驚異的な回復力により、現在は日常生活を送れるようになっている。ただし精神ダメージの回復が未だできておらず言葉が発せられない為、伝達手段として首から下げた自由帳やメモ帳を使い伝えている。

金(メタグラン)の使い手だが詠唱が行えない為、今は普通の少女として生活をしている。

食に関して好き嫌いせず何でも食べてしまうが、悪食故によく段ボールを好んで齧ってしまうので、紗那恵や秋子からよく叱られる。暗くて狭く暖かい所が好き。とある欲求が押さえられなくなり問題を起こした為、土井さんが用意した人工の液体タンパク剤を摂取している。



白銀 秋子(しらがね あきこ)


見た目17歳。未来の戦闘メイド型アンドロイド。正式型番 AAX-02。

物腰は固く、言葉づかいも丁寧で、清廉潔白な対応を取っている。思考もかなり機械的で無駄な行動が見られない為、あまり人間じみた雰囲気が無い。出逢った当初は全てにおいて効率化を計り、それを伊佐坂一家に押し付けようとしたが、あまりにも自由が無いため紗那恵から却下命令を下された。

死亡した照屋灯里の分体として生まれた存在で、通称「二號」とも呼ばれる。現在では紗那恵の家政婦として働き、家事や留守等を任されている。元々は屋敷で世話係をしていたのだが、魔械神ドヴォルザークによる襲撃を受けて主人である丸山源八郎を失い路頭に迷う。世界の終わりに巻き込まれて現世へ転移した後に紗那恵に拾われることとなる。

武が作ったメイド服を着用しており、本人も恐らく気に行っている…はず。「一號」や「三號」のように記憶を復帰しておらず、純粋に紗那恵に仕える事を喜びとしている様子だ。






一章 アタシと魔法と現実世界の迷い猫



丸山 姫鞠(まるやま ひまり)


市立八分字小学校の小学校教員。紗那恵と同じ歳で大切な親友。紗那恵のサポーターとしての役割と立場に誇りを持っており、出動命令で紗那恵が不在となる時は代わりにクラスを見たり、困っている時は酒を酌み交わしながら相談に乗ったりしている。

猫被りな性格故にあまり他人を寄せ付けない雰囲気を出していた。しかし紗那恵と出逢ったことによって化けの皮が剥がれ始め、本来の世間知らずの天然っぽさが露見し、今では生徒や先生達からも親しまれている。元の性格と大学時代に結婚と出産をしたせいで交友関係が疎遠となり、紗那恵に出会うまでは孤独感を感じていた。その反動で若干だが紗那恵に依存気味ではある。割と頑固で独占欲が強く、意外と感情の起伏が激しく、自身の観点や意見を相手に押し付けがちな傾向にある。

容姿は整っており、紗那恵のインパクトに隠れてしまっているが、実は一般に比べて大きい。ワインを軽く2本空けてしまうほどの酒豪であるが、酒癖が悪くよく周りに迷惑を掛けてしまうが故に、呑む場所は自身がオーナーの高級ホテルと決め込んでいる。実は財閥令嬢で立場を弁えさせる教育を受けていたが為に、芸術や学問以外の分野はあまり得意ではない。そういったしがらみが嫌になり、上下関係を気にせず話しかけてくる子供たちに居心地の良さを感じて、小学校教諭を目指したと本人が吐露している。




近江 忠煕(おうみ ただひろ)


沖新警察署対魔法調査七課機動隊所属の巡査部長。初出の時は生活安全六課所属の巡査長だったが、魔法の確認により新設された課に異動、その際に大黒木警部の推薦により昇級した。紗那恵とは幼馴染で、幼少の頃は同じ道場で稽古した仲でもあり、プライベートでも気の許す関係性である。一方押しに弱く、口喧嘩では真っ先に折れ、貧乏くじを自ら引き寄せている。そこが彼の優しさでもあるのだが、重要な場面では漢気を見せるシーンも。

今でも紗那恵には好意を寄せているのだが、既婚であり子どもも居る立場を弁えて、親としての最低限のラインは守りながら生きているつもりだ。実際は嫁の夏実に勘づかれており、時折手ごまに取られて遊ばれている。

どこか気だるげな感じで居るが、信念やポリシーがしっかりしており、良い悪いの判断はきっちりと付けて発言している。

紗那恵と同じで武道の全国大会で上位に入賞するなどの功績を残しているが、師である紗那恵の父からとある事が切っ掛けで出禁をくらってからは道場には顔を出していない。



近江 夏実(おうみ なつみ)


忠煕の実嫁でひこねちゃんの母であり、高校からの先輩で歳は紗那恵の一つ上。ゆるふわな喋り方で若干不思議ちゃん。しかしこう見えて頭が良く発言は的を射ていることが多く、学生時代は忠煕と紗那恵の相談役でもあった。

紗那恵曰、「贔屓目に見ても美形で可愛い見た目と体型」という事からかなり若く見えるようだ。実家が鮮魚の卸屋という事とよく魚を送ってくれる事もあり、魚を使った料理が得意。



近江 ひこね(おうみ ひこね)


忠煕と夏実の娘で、メルルやココの同級生。紗那恵の受け持つ担当クラスの生徒でもあり、金曜の放課後はよく紗那恵が面倒を見ている。夏実に似てか言葉遣いが丸く、他の生徒に比べて若干舌足らずなところがある。折り紙が大好きで、難易度の高い蟹の折り紙を紗那恵にプレゼントした事がある。

ある日を境に不思議な作文を描きはじめ、一部を紗那恵に渡していたのだが、内容を見た夏実と忠煕が杞憂して紗那恵には見せないようにしている。



塘添 武(ともぞえ たける)


沖新警察署対魔法調査七課事務係の巡査長。初出の時は生活安全六課所属の巡査だったが、忠煕と共に異動した際巡査長へ昇級。風(シルフェ)の魔法を発現しており、出動命令があれば七課機動隊の臨時メンバーとして出る事もしばしば。本人曰く、内勤になり憧れの女性警官の制服を着用出来た事に喜びを感じていたが、出動命令の際は制服を着替えなくてはならず、それに不満を感じているらしい。

メデューサ症候群という先天性の持病を抱えており、表情表現に乏しい。容姿が非常に整っているが、胸部の起伏が一切無いため、服装によってはイケメン男性にしか見えない事を常に悩んでいる。

母親の連載していたTS物の漫画に影響され僕っ娘となり、本人もヲタク趣味に目覚めている。ロボットアクションアニメ「ソラノポリス」が一番好みで、紗那恵とは対照的に男性的なヲタク趣味の感性を持っている。高校の時より始めたコスプレ趣味が世間評価され、今ではその界隈でリオンと言うレイヤーを知らない者は居ない。

非番の週末日は紗那恵のFPSゲームに付き合っており、よく明け方までプレイしてしまうみたいだ。



大黒木 現生(おおくろき げんしょう)


沖新警察署対魔法調査七課課長の警部。初出の時は生活安全六課の課長代理であったが、魔法の確認により新設された課に異動、六課の方は天寺警部へ引き継いだ。当初から異世界や魔法に関して独自目線の知見を持っているようで、常に重要なポジションに立っている。岡山と天寺とは同僚で、その特異さから「異次元警部三人衆」の一人にカウントされているようだ。

会話の誘導や場の流れを掌握する事に長けているにもかかわらず、本人の内面は一切明かさない腹黒さも持ち合わせている。元々は県警本部勤めの刑事だったこともあり、人情深い一面も垣間見える。

実は土井さんと婚姻関係を結んでいるのだが、互いに好意があったわけでは無く、彼女を守るために必要だったと岡山警部の口から発せられている。

世界の変化に合わせて何か企んでいる様子ではあるが…。



土井 ???(どい ???)


国の特別研究員として働いている研究者。大黒木警部の元嫁で(別に離婚はしていないが)、様々な対象実験を任されている。医学、機械工学、薬学、心象心理学、その他複数の学問を履修しており、現在のポジションへと行きついた。

実は特別な出生故に常に政府から監視されている立場であり、元々は観察対象であったのだが、大黒木や丸山源八郎の助けがあって、窮屈ながら自由行動を許されている。

今は国から指令された、発現者の能力開花に至る要因についての究明と協力関係にある発現者の能力向上の研究をメインに動いている。



近江 夏実の父


鮮魚の卸屋で方言訛の癖が強い。非常に大樂かで行動派。



近江 夏実の母


面倒見のいい母親で、紗那恵とは高校当時から良くしてもらっている。






二章 アタシとメイドと機械仕掛けの傀儡人形



三田 金那恵(さんだ かなえ)


見た目17歳。未来の戦闘メイド型アンドロイド。正式型番 AAX-03。

丸山源一郎の預言日記の内容を元に紗那恵の住まうマンションに辿り着いたのだが、そこでバッテリーが底を尽きてスリープ状態になったところをメルルに拾われた。本人の希望により紗那恵に仕える事を決める。途中ドボルザークに侵食された一號から紗那恵を守るために一號の動力基盤を破壊したのだが、その際に本人も侵食されてしまう。その結果、紗那恵を外敵から守り自らの手で殺す、と言う歪な人格が生まれてしまった。後に津田の攻撃により強制停止させられ攫われてしまう。

死亡した照屋灯里の分体として生まれた存在で、通称「三號」とも呼ばれる。魔械神ドヴォルザークによる襲撃を受けて主人である丸山源八郎を失い路頭に迷い、世界の終わりに巻き込まれて現世へ転移した。

秋子と違い人間になりたい渇望が強かったため、機械の身でありながら人間的思考に挑戦するなど少しアグレッシブな印象がある。その影響かは分からないが、オリジナルと似たような天然っぽい雰囲気があった。その後兄である照屋太陽と直接対面したことが切っ掛けで照屋灯里としての自分を取り戻し、人としての感情を完全に取り戻す。

三田と言う苗字は紗那恵が雷の魔術を見た印象で、雷→サンダー→三田と言う所から名づけが来ている。金那恵というのは秋子の苗字である白銀(しらがね)と紗那恵を文字って本人が付けた名前だ。



照屋 太陽(てるや たいよう)


沖新警察署対魔法調査七課特命捜査係の警部補。刑事捜査一課のエースであったが、魔法の確認により新設された課に異動願を出した。警察学校に通っていた頃に両親を無くし、身寄りが無かった。妹である照屋灯里を親代わりとして育てていたのだがその妹が行方不明となる。唯一の肉親である妹の失踪を切っ掛けに、手がかりを探すため一課での業務に明け暮れる毎日を送っていた。現在は照屋灯里の分体となった「一號」と共に再び兄妹との生活を再開している。



照屋 灯里(てるや あかり)


照屋警部補の妹で異世界転移者。あるきっかけで未来へ飛ばされてしまい、そこで丸山源一郎に救われた少女。両親が無くなった事により、兄の助けになりたいと努力した結果、理系分野の奇才となる。

未来で丸山源一郎と恋仲になり結婚、しかし病気が発覚し余命宣告を受ける事となる。生きる渇望から完璧な人型アンドロイドの制作を心に決め、目的を達成したが後に実験中亡くなってしまう。

開発の副産物として魔術の概念を生み出してしまった。

現在は分体である「一號」が照屋灯里として再会し、兄妹としての生活を再開している。



丸山 源一郎(まるやま げんいちろう)


丸山グループ代表取締役。代々続く大財閥の家系。元は創始者である丸山源十郎の丸山重工と言う名前であったが、様々な工業分野に事業を拡大したことにより社名を変更した。後に灯里をアンドロイド開発会社CEOに任命するなどしている。

預言書の様な日記を書き残しており、その中には紗那恵の事に関する内容が幾つか記載されていたようだった。



方波見 華依(かたばみ けい)

沖新警察署対魔法調査七課特命捜査係の巡査部長。女性。幼少時代の被災移住者。元刑事捜査一課の所属で新人時代から照屋警部補と行動していたが、彼が異動すると聞いて落ち込んでいた。しかし同一課の女性陣から後押しされて、半ば強引にプロポーズした所、あっさりOKを貰えてしまったようだ。その後岡山警部に頭を下げ許しを貰い、引き続き七課特命捜査係で相棒・婚約者として行動を共にしている。



魔械神 ドヴォルザークMk-II(良子/よしこ)


暴走し破壊や殺戮を目的としたAI。正式型番 DOVL-RG-II型

環境整備や屠殺、戦争戦略等の為、人間のエゴにより開発された改良型人工知能。始めは純粋な破壊衝動から厄災を引き起こしていたが、一號を取り込んだことにより感情の一端に触れ、破壊・殺害=愉悦という方程式を生み出してしまった。更には人格を獲得し、人間としての渇望から自らを良子と名乗るようになる。一號の記憶を共有しており、日記の内容を頼りに紗那恵の前に姿を現す事となる。







三章 アタシとゲームとG戦場のエール



アリア・クラースヌイ(ADAM)


FPSゲーム「World of Battle Grands」の案内人。実は男で、本名をアダム・マリーノヴィと言う。この殺伐とした世界に終止符を打つために救世主を求めていた。紗那恵と姫鞠を嗾け創造主である姉を殺そうとしていたが、紗那恵達の裏切りに逢い、咄嗟の判断で姫鞠を人質に取る。しかしそれは姉から姫鞠を守る最終手段であり、それらを姫鞠には打ち明けていた。最終的に姉に騙されている紗那恵に殺されが、なんやかんやあって紗那恵に再協力してもらい復活した。

古典的なツンデレキャラで、割とお人好し。



アリア・マリーノヴィ(ARIA)


FPSゲーム「World of Battle Grands」の創造主。紗那恵達をゲームの世界に引き込んだ張本人。FPS強者である紗那恵を利用して弟の殺害を試みたが、その弟の妨害に逢い作戦が難航。最終的にはその本性を表し、戦闘狂となった紗那恵に敗れ、目をそむけたくなる様な拷問を受けた後に凄惨な死を迎える。



アリス・マリーノヴィ


死後、概念となったアリア・マリーノヴィが創造主としての力を失った姿。「World of Battle Grands」大型アップデート後、紗那恵のお願いにより二代目案内人のマスコットとして復活している。



丸山 源五郎(まるやま げんごろう)


姫鞠と賢人の一人息子で中学生。姫鞠同様に育ちが良く、礼儀作法も良い印象がある。メルルに付き合って面倒を見たり母親である姫鞠に配慮するなど、年齢の割に大人びた思考を持っている。

母の情けなかったりあられもない姿を度々目撃してしまったが故に、自分はしっかりしないといけないという反面教師的な決意を心に決めているようだ。



丸山 賢人(まるやま けんと)


姫鞠の旦那で専業主夫。学生時代に泥酔した姫鞠に複数回襲われて既成事実が出来てしまい、姫鞠の父である源八郎に詰められ婿養子として結婚した。彼女の性欲の強さに身体が持たない為、酒の席には同席しないと誓った。

今では正しい愛が育まれ、家族の幸せや安全を一番に願っている。



丸山 源八郎(まるやま げんぱちろう)


丸山重工の代表取締役会長。愛娘である姫鞠の父親。日本七大財閥の重工業を支える重鎮。彼が居なければ被災後の復興は見込めなかったと各方面が口を揃えて言う。故に彼が口出しをすれば国の方針さえ変えてしまえるほどだ。

土井さんと再会した際に秘匿情報を紗那恵の前で漏らしていた事から、なにやら重要な秘密を抱えている様子…。



バーン・バーグ


FPSゲーム「World of Battle Grands」で紗那恵が出逢った小隊の隊長。海外プレイヤーで判断力と洞察力に優れている。神プレイヤーである紗那恵を前にしても冷静さを保ち、同じ立場で交渉や手助けをしていた。

何度か日本に足を運んだことがあるようで、日本の文化に興味があるようだった。



百合 ゆり(もあい ゆり)


FPSゲーム「World of Battle Grands」で紗那恵が出逢った小隊メンバーの一人。偵察部隊の精鋭で実力は上の下辺り。紗那恵達の事情を理解して最後までサポーターとして手伝った。しかしそれは紗那恵の正体を洞察する為でもあり、邪な感情を垣間見せていた場面も。小隊が壊滅しそうな時に見捨てる判断をした紗那恵に咬みつく等、仲間想いな一面を見せている。

百合ゆりは「ゆり☆パラ!」に登場するキャラクターから借用している。



宮地 春香(みやじ はるか)


市立八分字小学校のインターン生。紗那恵の中学校教員時代の教え子。当時の彼女は叱られる経験が少なく若さゆえの過ちで色んな先生を敵に回していたのだが、ある日紗那恵がブチ切れて腹パンと首絞めをしてしまった時に、遂に改心した。その時の衝撃で変な性癖をこじ開けてしまい、再び甚振られたり叱られたりしたい願望が生まれた。その後卒業まで紗那恵に付きまとい続けたそうな…。

実は百合ゆりは春香のアバターで、オンラインゲーム初心者でリテラシーを知らない姫鞠によって身バレした紗那恵を特定し、更には本人達しか知らない状況を大学の学園理事を通じて国へ密告、裏ルートを通じて紗那恵の元へ辿り着いた。

基本的には頭が良く思ったことをあまり隠さない性格で物事をハッキリ言うが、思考や発言は未だ子供っぽい所がある。過去に紗那恵へ依存していた傾向からか、仲良くしている姫鞠に対してライバル意識が強い。






四章 アタシとナイトと亡国の姫君



アロマニエ・シュタディン・ヴァンピーナ


権論派に属するヴァンパイア鬼族で異世界出身の第一王位継承権を持った亡国の姫。勉学の権能を獲得しており、学ぶ意識があれば様々な事柄を知識として蓄える事が出来る。

ネットアイドルを教えて貰った事を切っ掛けに、ウェブ知識を猛勉強して、勝手にアイドル事務所と契約。数週間で世界的に知名度のあるネットアイドルとなり活躍の場面を見せた。ネット文化に触れているうちに厨二病を発症。背中の羽根や元の性格も相まって一流アイドルの仲間入りを果たした。しかしそれは自身を有名化させる事によって最愛の騎士に見つけてもらい、同じように異世界転移したであろう彼を探す為の手段に過ぎなかった。

行動派な性格で己の欲求に忠実だが、それでも王族としての気品は損なわぬように、重要な場面では厨二病を封じて真面目に語ることも出来る。

様々な“詩”を記憶しており、その中には紗那恵が求めている物もあるのだが、あまりに危険な為に紗那恵達にはひた隠している。



ヴィルカシス・ルーガル・ヘルシング


騎衛派に属する人狼族(ウルフェン)の近衛騎士。アロエ姫専属の護衛で恋仲にあるが、普段は派閥争いをしている元老院達から煙たがられている。人族と亜族の平和的な関係を望んでおり、それをアロエ姫も望んでいると思っていた。

風(シルフェ)の魔法が使用でき、詠唱を行う事によって強力な魔法を行使する事も出来る。王国時代では最優の騎士として騎士団憧れの対象であり、正義を掲げて絶対悪である隣国エグジス聖教国の差別意識を許さなかった。



岡山 桃嗣(おかやま ちょうし)


沖新警察署刑事捜査一課課長の警部。鋭い洞察力と考察能力に長けており、性別や年令、職業や肩書によって平等性を掻くような悪を許さない。人は人として扱われて正しく裁かれる事を望んでいる。

人情味が厚く非常に仲間想いで、一課メンバーの事を家族のように思っていると語った場面もある。大黒木と天寺とは同僚で、その特異さから「異次元警部三人衆」の一人にカウントされているようだ。

資料や文字情報だけでは判断しない主義で、必ず現場行って状況を把握するタイプ。資料制作や雑務は部下や猿滝警部に丸投げする事も。

魔法関連の事象に関して七課に仕事を取られている事に少しばかり憂いを感じている。



桧垣 冬乃(ひがき ふゆの)


沖新警察署対魔法調査七課機動隊所属の隊長で警部補。元々は警護・警備三課の出身で、警察学校時代は忠煕と仲が良かった。実務成績が良く上官の指示以上の仕事をこなしていたところ、キャリア組で無いにも関わらず破竹の勢いで昇進していった。

忠煕がメルルの扱いに困り、相談も兼ねてプライベートで指し飲みした際に、忠煕に誘われて対策班に志願したことが魔法を知るきっかけとなった。

とある事件で大規模な火災事故があり、それに巻き込まれ一時心配停止まで陥ったアロエ姫を助けるために蘇生行動を行い、同時に熱(サラマンド)の魔法を発現している。

思考を曲げる事が苦手で、正しいと思った事を他者にも強要する癖があり、三課時代から同僚や部下とぶつかることも多々あった。紗那恵との交流で少しづつマシになって来てはいるが。

恋愛感情が今のところ皆無で、好きになる事に男も女も関係ないと本人は自負している。今まで趣味が無かったのだが、紗那恵が薦めた漫画がきっかけでBL本を知ってしまい、少しづつ腐り始めている。



マネージャー松平


アロエ姫の担当マネージャー。紗那恵や姫鞠と同じく守秘義務契約を結んでおり、姫の厄介ごとによく巻き込まれている。アロエ姫とは保護者の様な関係性にある。



刑事捜査一課


犬銅 駆(いぬどう かける)


沖新警察署刑事捜査一課の巡査部長。潜入捜査や聞き込み捜査が主な担当。トーク力に非常に優れ、結構突っ込んでいくタイプ。高校まで剣道をしていたのだが、大学時代に入った演劇・映画サークルで役者としての能力が開花した。

幼少の頃より好きだったアクション刑事ドラマに憧れて警察に志願し刑事となった。



猿滝 昇(さるたき のぼる)


沖新警察署刑事捜査一課課長補佐で警部。普段は優しい物腰で居るが優しいのは言葉使いだけで、業務に関しては非常に厳しい見方をしている。キャリア組で年齢的にも若くマルチタスク能力が高いために、外で動き回っている岡山警部から雑務を押し付けられ苦労しているのだが、本人は仕方ないと割り切っている。



雉嶋 真理子(きじま まりこ)


沖新警察署刑事捜査一課科学捜査研究係の巡査部長。映像・プログラム解析の担当。試験や警察学校経由で警察官になった訳でなく、元は大学院の研究者だった。ひょんな事から岡山警部と知り合い、警察側からの勧誘で科捜研のメンバーとなった。

土井さんとも知り合いで、偶にランチなども行っているそうな。



竹内 かぐや(たけうち かぐや)


沖新警察署刑事捜査一課の巡査長。情報メディア捜査担当で、SNS関連やニュースなどのデジタルコンテンツに精通しており、ディープウェブ迄なら難なく入り込めてしまう。言葉の伝達に少々難があり同僚の中でも評価が低かったのだが、岡山警部がその能力を見出し、今のポジションに落ち着いた。



臼杵 舞助(うすき まいすけ)


沖新警察署刑事捜査一課の巡査長。強盗犯罪捜査担当で、普段は犬銅と共に聞き込み調査に回ってる。ガタイに見合わず繊細な作業が得意で、現場検証の際は些細な点によく気付く。元は自衛官で、体力仕事も得意。



乙亀 麗羅(おとがめ うらら)


沖新警察署刑事捜査一課の巡査長。一課庶務担当で、経理や備品管理などを一手に担っている。父が県警本部の警視で、キャリア組として警察学校に通っていたのだが、プレッシャーに負けて退学。父に叱られ再度一般公募で通い直し、警察官になったのだが、モチベーションが上がらず二の足を踏んでいたところ、岡山警部に拾われる。ギャルっぽい態度を取っているが、強エンパシー症を緩和するため岡山警部に言われた措置である。



花崎 大樹(はなさき たいき)


沖新警察署刑事捜査一課の巡査長。一課事務担当でデータ管理を任されているのだが、間もなく引継ぎが終わり、情報メディア捜査担当補佐となる予定。業務多忙の竹内に代わり覚醒剤等の取引調査をメインに動いている。実はかぐやの事が気になっている。



白取 因幡(しらとり いなば)


沖新警察署刑事捜査一課の警部補。猿滝とは同じキャリア組の同期で、実は空手の有段者。底抜けに明るい性格で、興味関心の徹底追及をする癖がある。子供っぽい見た目や行動に反してIQが非常に高く、一度集中し始めると止まらなくなる。とある理由で警部には昇進したくないとの事。将来の夢は素敵なお嫁さん。



栗栖 バードラント(クリス・バードラント)


沖新警察署刑事捜査一課科学捜査研究係の巡査長。米国ハーフ。法医を担当しており検体調査やDNA鑑定などの取り纏めを行っている。元は大学の研究院生だった。



恩 鶴太郎(めぐみ つるたろう)


沖新警察署刑事捜査一課科学捜査研究係の巡査長。物理を担当しており、珍しく研究所へ面接へ行き採用された人材である。



蟹江 ???(かにえ ???)


沖新警察署刑事捜査一課の警部補。犬銅の元上司で同じ潜入捜査担当。アロエ姫のマネージャー松平の正体で、彼女がアイドル事務所へ勝手に契約した事に対して、署長より監視役を言い渡された。警察のスパイとして非常に優秀な演技力を持っていたのだが、アロエ姫の暴走っぷりに振り回されることもしばしば…。






5章 アタシと生徒と時を超えた海の詩



繧禰(ウンデイ)


沖新地区にある人工島で出会った少年。見た目はメルル達と同じで7~9歳程に見えるが、実は年齢の概念が無い仙妖の子供。

地域伝承に伝わる龍の親子の一対の正体でもあり、後に日本海域を護る水仙龍となる。

興味本位で地上に出た時に磯で出会った青年の歌を気に入り、調歌として記憶していたのだが、年月が過ぎるにつれ忘れてしまう。その歌を求め、思い出そうと地上へ冒険に出るのだが、その変わり果てた世界に消沈していた所をメルルと苺花に見つかってしまう。

2年B組と共に社会見学をした際、一緒にいた班のメンバーと仲良くなり、再び会う誓いを立てる。その約束は果たされたのだが…。

妖力をある程度扱えるまで成長し、親からその責務を引き継いだ。



水神 海仙龍 灕煤(リヴァイ)


四仙守護、水神八角の一柱として君臨し、海仙龍を冠する仙妖。太古の時代から東アジア地域を水害や旱魃から守って来た。

多くの地域でその姿を確認されてきたが、その本性を知る者はごく一部の部族に限られる。巨体で白く蛇のような姿をしており、叡智に優れ、様々な生物との意思疎通が可能だ。



赤星さん


人工島を含む沖新地区にある漁業組合の会長。フェリー乗り場近くにある市場しじょうの管理責任者でもあり、組合関係者からも信頼が厚い。気さくな性格で、今回の校外学習プランを率先して提案するなど、人徳が高い人間である。



7年後のメルル


荒廃した世界で繧禰が再び出会った姿のメルル。風魔法と特別製の刀を使い、魔物と対峙していた。普通に喋れるようになったが、気が緩むとキャトルス語訛りが出てしまう時がある。魔法が使えるという事は、異世界での記憶を取り戻しているのだが…。






その他 閑話の登場人物



木本 勇樹(きのもと ゆうき)


剛柔転砕流の指導者で、紗那恵の父から道場を引き継ぐ予定の後継者。勘当されてしまった紗那恵に代わって後を継ぐ決意をし、紗那恵の帰りをずっと待っている。紗那恵に一途の感情を抱いており、10年越しの再会を果たした時には、嬉しさのあまりいきなり求婚を迫っていた。

容姿がよく女子に非常にモテるのだが、紗那恵の事が忘れられず、告白は全て断っている。

裏表のないストレートな性格で根は悪くないのだが、配慮に欠ける部分があり度々紗那恵を含む大人たちを困らせている様子だ。反面、年下には面倒見がよく保育士の免許を取ろうとしている。



六木 ライア・麦(ムツキ・ライア・ムギ)


とある有名な女性用下着メーカーの部長を務める紗那恵の同級生。現実離れした胸を持つ紗那恵の下着を作れる日本で唯一の存在である。紗那恵に出会ったことによりおっさん化してしまい、胸の素晴らしさに目覚め現在に至る。

元々フレンドリーな性格で冗談や悪戯好きであったが、それは今でも変わらずにいる。

下着を海外から取り寄せ注文していた事や、水着が着れない事に嘆いていた紗那恵を見てこの道に進む事を決意。被服の専門学校で猛勉強して、今では紗那恵専属の担当者となった。

年に1,2回は直接会っており、胸を揉まれる以外は親しくしている旧友の一人である。



谷口のおばちゃん


紗那恵の小学校時代にお世話になった文具屋の店主。既にいい年となっており、時代の流れと共に廃れていくこの業界を離れ、お店を畳むことを紗那恵に伝えている。



稗方 圀夫(ひえかた くにお)


塘添武の婚約者。武の高校時代の恩師でもあり初恋の相手。ヲタク趣味がひどく、現実の女性に興味が無いと公言していたが、赴任先の女学園で初めての恋を知り、相愛となる。

正体は本庁勤め少年課の警部補であり、警視監の親父の反感を買い学園の臨時教師として飛ばされた。お調子者を演じる反面、面倒見がよく、生徒からの人気もあった。

現在は警視として本庁少年課の課長をしており、遠距離ではあるが結婚準備を進めている。

…ある事件をきっかけに署長へ転属するのだが、彼はまだ知らされていない。




市立八分字小学校 2年B組


歳田 隆丸(としだ たかまる)


2学年のガキ大将でよく怒られている。先生の言う事を聞かなかったり、紗那恵の事を「おっぱい先生」と呼ぶなど、わんぱくで元気な性格である。メルルと気が合うこともあり、外でよくカバディをして遊んでいる。将来はカバディ選手になることが夢だそうな。ひこねちゃんの事が好き。



東 美佐希(あずま みさき)


小児期発症流暢障害をもった女の子で、そのせいか少し内気な性格。文字表現には問題が無く、ココとは文通相手としてなか良くしている。



藤本 苺花(ふじもと まいか)


フィリピンハーフの女の子で、非常に活発な性格をしている。女子グループのリーダー的存在で、歳田とはよく争っている様子だが、別に仲が悪いわけでは無い。



甲斐 充(かい みつる)


クラス委員長の男の子。真面目で問題も無く、クラスのまとめ役になっている。成績は可もなく不可もなく。

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