石畳ってガタガタしてしまいますが、でも味わいがありますよね。花びらも似合いますし、初夏の緑や枯れ葉も似合いますよね。アスファルトよりも石畳の方が自然と調和していると思います。
それから、ジャンヌ・ダルク。歴史の中で残酷に殺された人たちってとても多くて、想像すると悲しくなるし、それを行う側の人間性の怖さにゾッとします。生きまま焼ける感性ってどうなっているのでしょう?
作者からの返信
遊井さん、コメントありがとうございます。
古い石畳はボコボコして足を挫きそうになりますね(笑)あと確かに花や葉っぱが似合う。植物と喧嘩していない感じしますね。
昔の処刑は庶民の娯楽だったそうですが、残酷な刑を行う側も、生きたまま焼かれる人間を見ることに娯楽性を感じてしまう庶民もどちらも怖いですね。人間の心の闇の部分が表れていると思います。
お天気に恵まれてなによりでしたね!旅行は天気がすべてですよね~旧市街の趣ある景色が藤や桜に彩られて、ますますステキだったのですね✨八重桜ってモコモコしてて可愛いですよね💛
ジャンヌダルクの物語はミステリアスですよね。昔、映画を観ました。ミラ・ジョヴォヴィッチだったかな?すごく面白かったです。後半がすごく内面的な、精神的な世界観でもあり・・・
旅行記、続きを楽しみに読ませていただきますね♬
作者からの返信
神原さん、コメントありがとうございます。
ノルマンディー=雨のイメージなので、この時は本当に恵まれましたね!花のことまで考えてなかったので、これも嬉しい驚きでした^^
リュック・ベッソンの映画、僕も観ました。でも子どもの時に見た白黒映画がすごく怖くて残酷で、そのイメージがどうしてもついてまわります。記憶に沁み込んだイメージというのは大きいですね。
最後の一文に激しく共感
作者からの返信
そう見えてきますよね。
なんかほっとしました。
こんにちは。
ルーアンはまだ文字でしか知らない町ですが、このお話でますます心惹かれました。
古い街並みは、たとえ華々しい逸話がなくとも、そこに暮らした人たちの残影が降り積もって存在感を増していくのかなと思いました。
醜い大人の都合で犠牲になったただの少女、という言葉に愛情を感じます。
作者からの返信
久里さんこんにちは。コメントありがとうございます。
>華々しい逸話がなくとも、そこに暮らした人たちの残影が降り積もって存在感を増していく
素敵な表現ですね。まさにそうだなあと思います。
ジャンヌ・ダルクは英雄であると同時に、大人の犠牲になった少女という両面を感じるんですが、ここでは特に後者の最期を見た気がしました。
僕も古い町並みに佇むのが好きです。時を経てきたものたちは、確かに何かを伝えてくれる。囁いているように感じますよね。
ジャンヌ・ダルクに関しては、もっと歴史や宗教について学ばないと語れませんが、でも、なんというのでしょう。どんな理由があれど、苦しみながら死んでいく人の姿を見て、溜飲を下げたり喜んでしまう人間という存在の浅ましさ。処刑は、民衆の娯楽としても機能して。僕らには、濃淡はあれそんな血が流れている。
知るたびに立ち止まり、悩み苦しみ吐き出しながら進むしかない。何よりも、無知無関心こそが世界を壊している。
柊文学は、今日も僕の世界を一歩進めてくれました。ありがとうございます!
作者からの返信
呪文堂さん、コメントありがとうございます。
囁いているって素敵な表現ですね。本当にそう思います。こういう街並みを誇りを持って守っている感じがすごく好きでした。
自分も詳しくはないのですが、彼女は大人の色んなドロドロしたものを全部背負って焼かれたように感じます。処刑が民衆の娯楽だったころから、今の自分たちがどれほど変わってるんだろうと思いますね。
>無知無関心こそが世界を壊している。
そこに行き着きますね。いつも力強い言葉をいただいて、書きながら励まされています。本当にありがとうございます!
編集済
柊さん、こんにちは。
ヨーロッパに桜はないと思っていたので、パリで桜を見た時にはびっくり。なんでも20世紀に日本人実業家が寄贈したとか。ええっ、ルーアンもですか。いつからなのでしょう。おー、ジャパネスク、じわじわとすごいね。
さて、文章さいごの「ただの田舎の少女ら見えた」のところ。難しいところを耐えて、よくそういう閉め(おち?)にできたものだなぁと思いつつ、ある絵が浮かんできて、ちょっと休憩するくらい感動。私の大好きな画家にJules Bsatien-Lepage(ジュールですよ!)がいて、モネより若いのですが、技巧は新古典派、写実ですがミレーよりは明るく、人物を描きますがルノワールより緻密、でも、36歳で癌で死亡。なんて残念。
このルパージュはジャンヌ・ダルクと同じロレーヌ出身。彼が31歳の時に描いたのが「ジャンヌ・ダルク」(メトロポリタン所蔵)、このジャンヌは鎧なんかつけていないただの村娘。両親の荒れた庭に出て、貧しいだらんとした身なりで、初めて神の声を聞いて、「えっ、これは何?」という表情をしている絵。
ロレーヌの英雄をただの村娘に描いたルパージュ、ただの田舎の少女に見えたと書いた柊さん、ふたつをつなげている私。文章や絵画の楽しみはここにありです。ありがとうございます。
作者からの返信
九月さん、コメントありがとうございます。
フランスの桜、色が濃くてたっぷりしていてけっこう好きです。日本の繊細な桜よりこちらの方がヨーロッパの景色には合っているかなと思います。
文章の最後、また自分の印象でしめてしまいました。これOKですかね。それで思い出してくださったという「声を聴くジャンヌ」見てみました。背景から家や衣装まで、写実的ですね。裾の汚れ具合とか、生活を感じます。本来はきっとこんな田舎の娘だったんでしょうね。
九月さんは「裁かるるジャンヌ」という白黒映画をご存じでしょうか。子どもの頃に見てトラウマ級に怖かったです。
でもジャンヌがフランス人にとってすごく英雄的な存在だってことはどこに行っても感じますし、両面があいまっての聖女像なのかな、とも思いますね。
歴史的な重大な事があった場所なのですね。時代と共に雰囲気は変わっていっても、残された物があって、そこから当時を見て下さる人もいて伝えて下さる人もいる。
大切な事だと思います。
柊さんのレビューやエッセイは、元々あまり興味がなかった事に対してとても興味を惹きつけられる事が多いです。
今回も早速図書館でジャンヌダルクの本を借りてきました。
こうして無知な風羽は少しずつ賢くなっていくのです。感謝!
作者からの返信
風羽さん、コメントありがとうございます。
魔女裁判に火あぶりの刑なんて中世のフィクションのように思えるんですが、実際にそれが行われた場所だと思うと生々しくその光景が浮かんでくるようでした。広場の雰囲気は様変わりしても、象徴として大切に残されるのだと思います。
僕は自分の興味のある事しか書けないんですが、そこに関心を持って頂けるのは光栄なことです。図書館まで行って来られたなんて、そんなお話を聞くとああ書いてよかったって思えます。こちらこそ感謝です!
編集済
柊さん、これ素晴らしいと思う箇所を書き連ねていたらとてもとても書ききれないですよ。
旧市街、石畳、桜の花びらに藤の花、ジャンヌダルク、どれもが見事な協奏曲を奏でるかのように文章にハマっていて、もう本当に見事です。
以前の柊さんの作品も素晴らしいものはたくさんあるけど、時々かたさみたいなものを感じる時があったのですが、今回のは特にすごく自然で、一つひとつの要素もすごく綺麗に文章の中におさまっている。
いや、参りました。いい素材を、実にうまく料理したという感じですね。
とても良かったです。
偉そうなことを書いてしまいました。
失礼しました。
作者からの返信
レネさん、コメントありがとうございます。
そんな風に言ってくださるとすごくほっとします。頑張って言葉にした甲斐がありました!
素晴らしい風景を見てくると、自分の言葉が足りないなと思ったりするものです。でもせっかくこういう場があるのだから、ちょっとでも読んでくださる方に伝わるといいなと思ってます。
僕は多分書いてると段々かたくなってくるみたいですね。あんまり考えすぎないように気をつけてるんですけど。レネさんのエッセイのように自然体で心の中にすっと入ってくるような文章がいいなあと思っています。だから褒めて頂けてすごく嬉しいです。ありがとうございます!
柊圭介さん、こんにちは😊
石畳と木組みの家と聞いただけで中世ヨーロッパを思い起こさせなんだかワクワクします。
>この街並みをそのままお菓子箱にしてみたい。
ルーアンの木組みの家は塩キャラメルあたりが似合いそうだ。
そう仰る柊さんのメルヘンチックな言葉に心がときめきます。
さらには、
>まるで石畳の上に桜の絨毯を敷いたようであった。
木組みの家と藤の花もまた相性がいい。漆喰の壁を這い上がるように伸びた藤の枝が、ふさふさとした豊かな花をたっぷりとさかせているところ……。
もうこの光景を想像しただけで、心が浮き立ちます。
そんな中で、ジャンヌ・ダルクの処刑は、心がえぐられるようで想像を絶します。
陰と陽が混ざり合う広場の十字架が生々しく語りかけてくるようです。
作者からの返信
この美のこさん、こんにちは😊 コメントありがとうございます。
中世の景色がそのまま残ってるみたいな通りもあって、すごく目の保養になりました。
木組みの家といってもアルザスのはメルヘンで、ノルマンディーのは渋いって感じです。甘いものが似合いそうなのは同じですが(笑)
日本はもう桜が終わったでしょうか。この時はパリはもうだいぶ散っていたので、ルーアンで満開が見られたのはラッキーでした。藤の色もよく建物に似合っています。
ここへきてやはりジャンヌ・ダルクは避けられませんね。
>陰と陽が混ざり合う広場
まさにそんな感じがしました。十字架と立て札を見ていると当時の光景が浮かんでくるようでした。
キャンディーと塩キャラメルの喩え、分かりやすいですね。
行ったことはないけれど、柊さんの描写に雰囲気が伝わりました。
ジャンヌ・ダルク、後世に名が残る異端者であり聖者。
火あぶりの刑に至る罪がキリストと重なります。
「ベージュや薄ピンクベースの漆喰」この描写で思い出しました。
彼女の焼け残った心臓は綺麗な薄ピンク色だったこと。遺灰はセーヌ川に……。
ああ、一人の少女の死を悼み時間をありがとうございました。
作者からの返信
ハナスさん、コメントありがとうございます。
木組みの家ってちょっとお菓子の箱みたいでかわいいですよね。雰囲気が少しでも伝われば嬉しいです。
広場の明るい雰囲気からはとてもあんな凄惨な刑が行われたとは思えません。でも「火刑台」という立て札が妙に現実的で。心臓の色や遺灰のことなど、胸が詰まってきますね。
最後はちょっと暗くなりましたが、優しいお言葉をありがとうございます。
ヨーロッパは中世時代の建造物が綺麗な状態で残っているのがすごいですよね。地震の少ない土地ということもあるんでしょうけど、建物の補修や景観の保全など努力も大きいでしょうね。
歴史を感じる街並みに花々、素敵だろうなぁ(*´ー`*)
ジャンヌ・ダルクの最期は、想像するだけで気分が塞ぎますね。どんな心境で焼かれていったんだろう……
作者からの返信
陽澄さん、コメントありがとうございます。
地震がない土地ってそれだけですごく幸運なんだろうな、と日本のニュースを見て思います。あと昔からの景観を守ろうとする雰囲気は、どの街でも感じますね。お金も労力も大変だと思いますが。
広場は十字架が象徴的でした。ここだと思うとやたら現実的に絵が浮かんで、何とも言えない気分になりました。
キャンディに喩えた、街の様子とか。その他、数え上げたらキリがないほど。エッセイでこんなにも描写が美しいなんて、すごく勉強になります。
作者からの返信
雨さん、コメントありがとうございます。
勉強になるなんて畏れ多いです。自分がしっくりくる書き方をいつも探しているので、そういう部分を拾って頂けてとても嬉しいです。光栄です。
編集済
拙宅も木の家ですが、施工してくれた工務店によると、通風を大事にしてあるので結露が出来ず、結果的に長持ちするのだそうで、そういえばと種々思い当たります。貴国にもそんな伝統があったことは意外な感じがします。
それに、なぜか日本のものと思いこんでいた藤の花との取り合わせの妙……。
世界的な史跡でエスケープゲーム……それを認める鷹揚な風土を感じました。
作者からの返信
上月さん、コメントありがとうございます。
きっとその土地の気候に合わせた家づくりがされてるんでしょうね。木組みの家はほかの地方でも見かけますが、南仏にはないので、雨が降りやすいところに多いのかなと思います。
藤の花、けっこう咲いてます!期間が短いですけど目の保養ですよね。
幽閉されていた塔は中世のお城の残りだそうですが、エスケープゲームOKなんだ……と妙に感心しました(^^;
編集済
ルーアンの街。名前だけしか知らなかったのですが、スケッチするような柊さんの素晴らしい描写力のお陰で、写真がなくても光景がまざまざと脳裏に浮かびます!
海と船をイメージした教会なんて、面白いですね。これはあとで検索してみようっと。
ジャンヌ・ダルクと同じように火炙りにされた人たちの影が、ヨーロッパの古い街のそこかしこに佇んでいるのでしょうね。
忘れてはならないことだと思います。
作者からの返信
鐘古さん、コメントありがとうございます。
ルーアンの名前はやっぱりジャンヌ・ダルクで有名ですね。文章で風景を感じて頂けて書いた甲斐があります。とても光栄です。
ジャンヌ・ダルク教会は外側から見ると現代建築で「?」となるんですが、内側のステンドグラスは迫力があって、これはこれで新鮮でした。
理不尽に殺された人たちとそれを見物していた人たち。街並みにどこかしら暗さの漂うヨーロッパはそんな残影が染みついているからかも知れませんね。