久しぶりに読みにきました!
柊さんのエッセイはサラリと読んでしまうのは惜しいので、時間をとってじっくりと味わいたくて。エスプレッソ的?
一度古いものを棄ててしまうと、もう元には戻らない。それが短期的なものであったとしても、「邪魔なものはどけてもいい」という認識が生まれる。
本当にそのとおりだと思って。伝統や文化って、守ろうとする気持ちが強くないと、時代の流れの中で衰退してしまうものがありますよね。
セーヌ川の古本屋さんのスタンドが閉まったままもそうだし、日本も本屋さんが続々と閉店しています。ネットで本が読める時代に、本の文化を守るという人々の強い意識がないと、将来寂しいことになりそう。
作者からの返信
遊井さん、コメントありがとうございます!お言葉有り難いです。あんまり長く続けていると飽きられるだろうなと思っているので(笑)お時間を取って読みに来て下さるなんて嬉しいです。
古いものにも価値を見出して守り続けるのは大変ですが大切なことですね。便利なものに押されて文化が消えていくのが、最近は特に加速しているような気がします。どんどん大事なものを失くしていきそうで。
本屋さんが減っていくのも寂しいです。現実的なことに追われて、本当の豊かさって何だろうと思いますね。
ここだけの話、オリンピックは害悪祭典だと、コロナ真っ最中の東京オリンピック開催の際に思い知らされました。感染症拡大を抑えるためには国際的なイベント開催などあり得ないと、国民がどれだけ反対の声を上げても開催の方向は変わりませんでしたし、つい最近まで東京オリンピックの裏金疑惑で日本国内の大企業トップが捕まるニュースやってましたし……オリンピアで聖火を灯す尊い祭典などという歴史は完全に置き去りにされ、もはや人間の健康などそっちのけで汚い人間どもが汚い利権を貪る汚い祭典でしかないんだと、それを目の当たりにした思いでした。もちろんパリオリンピックが始まれば日本のアスリートたちを純粋に応援はしますけどね。
ブキニストが守られたことは、本当に素晴らしいです!!イエスしか言えない日本のお役人たちならば、IOCからお達しがあった日には何が何でも撤去するでしょうね……(笑)
作者からの返信
aoiさん、コメントありがとうございます!
気持ちいいぐらいはっきり言ってくださってすっきりします(笑)読みながら頷いてしまいました。純粋なスポーツの祭典が今やもうビジネスです。アスリートたちがストイックに頑張れば頑張るほど、その裏でわちゃわちゃしているお金関係、権力、しがらみの諸々が醜く見えますよね。東京オリンピックはコロナの最中っていう特殊な状況で、開催側の人間味が問われるものだったと思います。
オリンピックにかかわらず、イベントというのは開催地、開催国の人が応援しようという気にならねばならないものであって、決して犠牲になってはならないと思っています。
フランスでも強行採決が流行りのようで、まあフランス人は暴れますけど、通らないことも多いです。だからブキニストを守れたという(些細な)ニュースがとても貴重に感じました。
わぁ~、良いお話ですね!セーヌ川沿いの古本屋さん、たびたび訪れるわけじゃなかったものの、そこにあってしかるべきの存在で、あそこを歩くとパリに来たな・・・この風情が良いな、と思える光景でした。オリンピックを機に、そんな憂き目にさらされていたのですね。ですが市民も黙っていなくて(毎度ですね^^)その声に国も応える、そんなあり方が良いな、と思えました。日本はあまり声をあげない傾向ですね・・・古き良き街が輝き続けるのは、住む人々の活気あってのことですね。
作者からの返信
神原さん、コメントありがとうございます!
そこにあってしかるべきの存在って言葉がしっくりきますね。河が流れる街は沢山ありますが、そこに古本屋がセットになっているのはパリだけで、シンボルみたいなものですよね。なので話を聞いたときは世知辛いなと思いました。
庶民の声で覆せることってなかなかないと思うんですが(フランスでも)こういうこともあると思うと諦めちゃいけないですね。
こんにちは。
以前パリに泊ったときはまさにセーヌ河岸の古本屋が並ぶ近くでした。ブキニストというんですね。雰囲気がよくって、買い物はしませんでしたがちらちら覗いて歩いたのを覚えています。撤去されずに済んで、よかったですね。
しっかり声を上げるあたりがパリだなあと思いました。それに応える政府も。
作者からの返信
久里さんこんにちは、コメントありがとうございます!
おお、それは素敵なロケーションでしたね!晴れた日にたくさんのブキニストが開いていると、河沿いの景色が明るくなる気がします。ただ覗いて歩くだけでも楽しいですね。
大事なことはやっぱり声を上げなきゃいけないんだなと思いました。今回は国もその重さを考えてくれたようで、本当によかったです。
よかったですね。一度、やめて仕舞えば、元にもどらない、本当にそうですものね。
作者からの返信
雨さん、コメントありがとうございます!
そこ、言いたかったです。汲み取って下さって嬉しいです。
柊圭介さん、こんばんは😊
セーヌ河沿いの石の欄干に並ぶブキニストって全く知らなかったのですが、四百年くらいの歴史があるのですね。
>上に開かれてトタン屋根に変わり、箱の中身が舗道に広げられると、たちまちアンティークな佇まいの本棚へと変身する。これがパリ名物の古本屋、ブキニストだ。
この部分を読んだだけでも、パリならではのなんて素敵な風景だろうってワクワクしました。
それがオリンピック開催の為に撤去だなんて、そんな無謀なことが行われるのかと、パリ市民ではない私までも悲しくなるような辛い要求でした。
そんな中、パリ市民が「ブギニストを守れ」と運動したことにより、政府に届き、立ち退き撤回となったお話は、心打つ素敵なニュースでした。
本当に良かった。
心温まる素敵なお話でした。
柊さん、ありがとうございます✨✨
作者からの返信
この美のこさん、こんにちは😊 コメントありがとうございます!
セーヌ河の河岸で古本を売り始めたのがこんなに古いとは驚きですよね。ちょっと説明が簡単すぎてイメージが難しいかも、と反省してますが、この部分で分かって下さってすごく嬉しいです。
ブキニストは歴史と文化を象徴している存在でもあると思います。だから短期間とはいえ出ていけと言うのが横暴でパリの人も怒ったんでしょうね。
たまにはフランス政府も心ある決定をしてくれるようです。
のこさんに我がことのように喜んでもらえてこちらこそ心が温まる思いです。ありがとうございます✨✨
ローマでも古本屋の屋台が集まっているところがあるので、その光景を重ねあわせて読みました。400年の歴史って凄いです。凄い貴重品とか掘り出し物が埋まっていそう。
オリンピックは口実で、撤去したい意向が元からあったのかなとも思いました。撤回されてよかったです! 声をあげるのは大事ですね。
作者からの返信
橋本さん、コメントありがとうございます!
ローマの古本屋台を見てみました。やっぱり緑だった(笑)セーヌ河のはこれの上半身だけ欄干に置いてある感じですね。
あまりにも見慣れすぎて、歴史とか価値とかあんまり考えたことありませんでした。開会式には邪魔なんだろうな、とは思いますが、こういうときに守ろうって運動が出てくるのは頼もしいですね。
パリの人々の気持ちが届いて良かったです。開催地の問題、色々ありますよね…。日本も大阪万博に億単位のトイレが設置されるとか、日々ニュースになっています。
ブキニスト、初めて知りました。ネットで画像を見ましたが、こういうの好きです。古本が好きで神保町によく行っていたのと、旅先で見かける露天商みたいなのも好きなので。
町の本屋には置いてなくて古本屋でしか出会えない本ってありますよね。神保町はブックカフェも多くて癒されます。
柊さんはブキニストでどんな本を購入した事がありますか?
作者からの返信
葵さん、コメントありがとうございます!
国がブキニストを優先してくれてよかったです。大阪万博の話も前から色々言われていますが、イベントを支えているのはお上ではなく住民や労働者だということを忘れて欲しくないですね。
ブキニスト、単純すぎてかえって言葉で説明するのが難しいのですが、多分画像だと見たことあるって方もいるかも知れません。古本と露天商がお好きならぴったりですね。
こういうお店ならもう絶版になった本とかもあるでしょうね。あとジャンルにごとにスペシャリストがいるらしいです。でも実は本を買ったことがないのです。本に詳しくないしな……と思って気後れしてしまいます。買える人がかっこよく見えます笑
へ〜。オリンピック開催に際して、そんな問題があったのですね。
ブキニストって何だろう?って思いました。
市民が運動を起こし、それが政府に届いて勝利するなんて素敵なお話ですね。
こういう事を知っていると、また開会式を観るのが楽しみになります。
セーヌ河岸のブキニストにも注目したいです。
👀✨🙏
作者からの返信
風羽さん、コメントありがとうございます!
ブキニストと言っても?ですよね。分かりにくくてすみません。エピソードのタイトル、少し変えてみました。
開催地って何かしら住民との摩擦が起こってしまうんでしょうか。でも我慢を強いるんじゃなくて地元民が気分よく応援できるオリンピックの方がずっといいですよね。(警備は大変になると思いますけど)文化を守りたい気持ちが国に届いてよかったです。
色んな事情をふまえて開会式を見るのも面白いかもですね。ブキニストも映るかも……?
編集済
なんてすばらしいんでしょう、パリ市民のみなさんの行動力!!(*^▽^*)
一度出したお触れを撤回させるなんて、上が駄目なら下も同じくのどこかの国では考えられません。やっぱりねえ、民衆の歴史がちがうものねえと納得いたします。
世界の目が集まるオリンピックのとき、自国にとって都合のわるいものを隠す先例はなんといっても大陸の彼の大国が思い浮かびますが、コロナ禍の開催でドタバタしたあげく、現在もなお汚職問題が解決していない国の民にはなにも言えないなという気がします。
すてきなお話を書いてくださってありがとうございます。
おかげさまで雨の水曜日が温かな色彩に変わりそうです。
作者からの返信
上月さん、コメントありがとうございます!
ニュースを知ってから気がかりだったので、この決断が出たのは嬉しかったです。
正直言うと、これぐらいしか庶民にとっていいなと思えるニュースはないんです。フランスも色々あって。お上のやることは何だろうかと思うことばかりです。見せたくないものを隠すことも同じですし。
だからブキニストが救われた話はちょっと清涼剤のように感じました。
せっかくのオリンピックなので清々しい気分で開催されてほしいですね。
雨の日ということですが、少しでもあたたかな一日を過ごされますよう。お言葉、ありがとうございます。m(__)m
素晴らしい!
流石は革命の国ですね。
フランスのブキニストだったかは忘れましたが、緑色の箱物をテレビニュースで観た覚えがあります。
学校の中古教科書を売ってるとか、日本と違う習慣だなぁと思いつつ、見習いたいとも。
教科書を雑に扱って廃棄していましたから…(^_^;
歴史的な物事も、急進的な現代では維持継続が難しくなりますね。
NHKでは(確か千年近い歴史がある)『奇祭が途絶える』という内容の特番がありましたが…。
高齢過疎化、新型コロナが追い打ちとなって、地方の祭りが途絶えつつあるとも聞きます。
金太郎飴みたいな綺麗な街だけが残ってもな…と思ってしまうのは都会住みの身勝手なのですが…。
作者からの返信
サバトラコさん、コメントありがとうございます。
フランスはデモが多いですが、国民の意思が必ずしも通るわけじゃないので、今回は特別よかったなと思いました。
ご覧になった緑色の箱物がそれだと思います。色々と専門が分かれているようですが、中古教科書まであるとは知りませんでした。
古いものでも使えなくなるまでリサイクルする文化が根強いですね。ブキニストにしてもお祭りのようなイベントにしても、努力して継続させなければ廃れてしまうものだと思います。
守るのは大変ですが、独自の風景がなくなってどこも同じような眺めになるのは残念ですね。自分もそう思います。
あと、こちらで恐縮ですが、モンマルトルのエッセイにもお越し下さり、過分な星をありがとうございました。感謝申し上げます!