ああ、そうなのですね、バケットは焼き立てがおいしいから、食べながら歩いている人がいるわけなのですね。今は違うと思いますが、以前はバゲットを袋にいれてなんてくれませんでしたよね。
パリはいつも夏に行くのですが、一度だけ、クリスマスの頃に行ったことがあります。短い滞在なので、「中身を濃く」、パリっ子みたいな日々を、なーんて。朝はその年コンクールで優勝したというエッフェル塔近くのパン屋さんで買い、あつあつのコーヒーを頼み、エッフェル塔を見ながら朝食という計画。
Oh, La Belle Vie!ですよ。
ところが、ホテルのマネージャーが言うには、朝食を予約したら、超デスカウントをしてくれるというので、一日だけお願いしようとしたら、五日全部じゃなくてはだめだと。考えてみると、パン屋の住所も、コーヒーを買う場所もわからないし、外は寒いし、トイレはどこかということで、ホテルで食べることに。
それが、そこのバケットがおいしい。
通ではない私の結論としては、パリのバケットはどこでも、おいしい。
でも、私は実は中身のふわふわが好き。
そうか、パリっ子はあのガリガリ君が好きで、血を流しても食べるのですね。
今回も、おもしろくて楽しいエッセイでした。
作者からの返信
九月さん、コメントありがとうございます。
冷めているとそうでもないですが、焼きたてに当たったときはかじらないと勿体ないような気がしますね。確かに少し前までは小銭を触った手で掴んで小さな紙にちょっと巻いて渡されるって感じでした。今はトングで掴んでちゃんと紙袋に入れて、会計も自動の支払機みたいなのが増えましたね。
クリスマスの頃だと西海岸に住んでいる方にはかなり寒いんじゃないでしょうか。ホテルは賢明ですよ。そういうところは美味しいパン屋と提携してるかも知れませんね。
バゲットコンクールで優勝する店って、けっこうよく焼きなんですよね。それこそ口の中に刺さりそうな。今回日本で一度だけバゲット食べましたが、外側の堅さが親切でした。もっとガリガリ君がいいです(笑)
日本でバゲットとして売られているものですけど、私も大好きでよく食べます。
子供たちもカリカリなのが好きなので、家で切り分けてもう一度トーストしちゃうんですが、実際何度か刺さって痛い思いをしたことがあります(ノД`)・゜・。
でもまさか、中身が空洞の方が出来がいいとは。
ふわふわの部分、画家だったら木炭を拭くのに使ったりするのかな~なんて思いました。(ついでにオー・ヘンリーの短編『魔女のパン』を思い出しました。)
作者からの返信
バゲットはずっと食べてると飽きますがそれでも生活には欠かせないものですね。やっぱりよく焼きがいいですよね、刺さっても(笑)
中がみっちり詰まってるとほじくり出して団子にしたくなります。しかし消しゴム替わりとは。『魔女のパン』はきついですね。やられたって感じがします。。
Colaでしたっけ? よくあそこの細いフランスパンと、茹でたエビ、買ってました!
作者からの返信
月森さん、なんとこちらへコメントを頂けるとは!ありがとうございますm(__)m
ヨーロッパが恋しいと仰ってましたが、フランスにお住まいだったんですね。ほんとに色んな国をご存じで。。こういうことは住んでみて比べられる人にしか分かりませんね。
Colaってお店は知らないんですけど、バゲットと茹で海老にマヨネーズかけたら美味そうです。
笑いどころのないエッセイで恐縮ですが、少しでもフランスを思い出していただけたら嬉しいです。
柊圭介様
バゲットを食べて口の中が流血するという部分に激しく共感いたします。自分は子供の頃、咽喉にバゲットが刺さって耳鼻咽喉科へ行きました。痛くて泣きました。
しかし、そんな目に遭ってもバゲットは好きです(⋈◍>◡<◍)。✧♡
ところで、フランスやイタリアの食文化は豊かなイメージがありますが、イギリスやドイツはそれほどでもないのは何故なのか、ずっと疑問であります。
作者からの返信
なんと、口の中ならまだしも咽喉にバゲットが刺さるとは恐ろしい経験をされましたね。自分ならしばらく食べられなくなりそうです……
イギリスは行ったことがなく、ドイツも1回きりなんですが、仰るイメージは分かります。土壌や地理条件なんでしょうかね。色んな作物が豊富にとれるかジャガイモしかできないか、とか(失礼すぎる)イギリスは噂通りなのか一度経験してみたいです。
柊圭介様
バゲットって中身のふわふわは重要でないんですね! びっくり(笑)
私はあのフワフワが好きだったので(#^.^#)
外側が守っているからこのふわふわが楽しめるんだろうななんて思っていました。
口ひげを拭くって面白いですね。口ひげがあるのが当たり前だったと言うことなのかしら。
パリに行った時食べたクロワッサンが物凄く美味しくて、でも日本では同じ味を見つけられません。やはりその場所の空気や水が大切なのだなと。パンは生きていると思いました。
作者からの返信
バゲット、個人的には外側が大事だなあと思っています。空洞が多い方が美味しい気がしますね。あんまり硬すぎると本気で歯が痛いですが笑
口ひげは冗談かも知れないけど、昔は口ひげが普通だったのがよく分かりますよね。
日本は外国のものをよりおいしく作るイメージがありますが、その場所の空気とかも大きく作用しますよね。僕は日本のパンがちょっと懐かしいです。あれも日本で食べるから美味しいのかも知れませんね。
コメント失礼いたします。
バゲットって棒って意味だったんですね。知らなかったです。硬いパン的な意味かと。
エピパンってご存知です? あれは注意して食べないと確実に口に刺さります。もう形がとんがってって凶器です。
>塩入りのバターを塗ればそれだけでご馳走だ。
日本の塩パンのことでしょうか。塩パンはうまいです。でも、シンプルなパンだけに、美味しくないところのは致命的に美味しくないです。泣
作者からの返信
バゲットという言葉が先にあって、棒みたいだからバゲットと呼ばれるようになったんでしょうね。
エピパンってバゲットの先があちこち穂みたいに出っ張ってるやつですよね。確かによく焼きだと凶器っぽいです(笑)
塩パン調べました。これは知らなかったです。
こっちでは岩塩のような粗めの塩が入ったバターを売っていて、それがバゲットによく合うんですよ。焼きたてだと特にバターが溶けるので、それだけでご馳走に思えます。
編集済
パリのモンパルナス界隈を思い出す時、このパリっ子達が小脇に抱えていたバケットのいい匂いがあちらこちらに漂っていた記憶が一緒によみがえります。日本で同じバケットは中々手に入らず、我が家では「美味しい」の基準がパリの味。これ、パリのバゲットに近いよねと、それらしき物を見つけると買い込む始末。
日本のパン屋さんも最近、随分頑張っていますが、材料やレシピだけでなく、その国独自の湿度や水でも違いが出るそうです。「本場の味は現地で」ということでしょうか♬。
PS. モンマルトルではなくモンパルナスでした。訂正して更新します。失礼しました!
作者からの返信
森山さん、コメントありがとうございます。
焼き立ての匂いはそそりますよね。パン屋も当たり外れがあるので、すぐ近所に美味しいパン屋があるのは大事です!
モンマルトルいいですね。しばらく行ってないですけど…。
日本は外国のものを取り入れるのが上手いというか、かなり再現率高いんじゃないでしょうか。それでも確かに水や空気で違うでしょうね。食べる場所もそうですね。その国で食べるから美味しいというのはあると思います。そう考えると早く自由に旅ができるようになって欲しいですね。
編集済
わあ、なんて幸せな気持ちになれるエピソードなんでしょう。(流血事件を除く)
店を出た途端バゲットをパクリとやっている時の幸せそうな顔が目に浮かびますね。
バゲットとバター。シンプルな美学。
何となく、ジュールとヤンもこんな風に時間を噛み締めて過ごしていたら良いなと思いました。
作者からの返信
蒼翠さんこんにちは。コメントありがとうございます。
流血はちょっと大げさでしたが(笑)でも硬いですね。歯が丈夫になりそうです。
色々混ぜるより、結局シンプルな組み合わせが一番おいしいのでしょうね。
おお、ジュールとヤンもなんて、素敵な想像をして下さって嬉しいです! 同じテーブルで穏やかな食事の時間を過ごしているといいですね…… ^^
この回読んだ人、100%みんなお腹空く。99%の人がパンにバターをつけて食べたくなる。95%の人がバゲッドサンドイッチを想像する。3%の人がふわふわ部分で口ひげを拭こうと決める。
そんな統計結果になると、ゆいは想像します。
今、日本時間深夜一時なのに…( ω-、)
冒頭に『お腹が空いて切ない気持ちになるので、深夜に読まないほうがいいです』と注意書きしてもいいレベル。
今回真面目にコメントしてみました。
私だってふざけてばかりいませんよ。
しっとりとした大人の女ですからね(*´σー`)エッヘン♪
作者からの返信
そんな美味しそうに見えましたか。これは嬉しいです。
3%の人、やってくれるでしょうか。見てみたいです。笑
バゲットね、美味しいですけど、毎日は…飽きます(-_-;)
しっとりした大人のコメントありがとうございます。
御作の返信コメントがいつも予想を上回るので笑ってしまいます。編集処理班…出動ですね。笑
僕も固い耳が好きなので、流血したとしても濃いめを頼みたいですねー!! そして、良い匂いをさせるバケット……。おいしそう。食べない方が失礼ですね。据え膳食わぬは、といいますが、まさに。据え棒食べぬは仏人に非ず。お腹減ってきました……笑
作者からの返信
バゲットはやっぱりよく焼きじゃないとらしくないですよね。コンクールで入賞するバゲットも結構濃い色をしてます。審査員の好みでしょうか。
据え棒は即座に頂かなければいけませんね…笑
読んでいて腹が減りました・・・パリで何よりも驚いたのは、パンとハムがめちゃくちゃうまかったこと。正直、高級料理店は日本のフランス料理店とそれほど変わりませんが(素材はフランスの方が上? ただ、日本の方が調理が丁寧のような)、しかし、そこらへんで食べるパンや、ちょっとしたスーパーマーケットで買ったハムが実にうまかったです(日本のハムはまだまだダメです)。そうだ、空港からタクシーでパリにつき、取り合えずの腹ごしらえで食べた喫茶店のクロックムッシュ、あれもうまかった・・
うーむ、腹が減りましたね。
作者からの返信
コメント下さりありがとうございます!
日本は外国の料理を取り入れるのがうまいですよね。勉強熱心で本場を超えてしまうというか。
でも確かにハムは比べられませんね。その辺に売っているものが美味しいというのすごく分かります。ちょっと雑なところも愛嬌ですね。
いいなぁ。パン、美味しそう。
作者からの返信
@ Teturoさん、コメントありがとうございます。
焼き立ては特においしいですね、香ばしくて。