1 女剣士

急遽、俺とデートする事になった、女剣士、レイカ。

人生バラ色。なんだけど、感覚がゲームのまんま。

モンスターを山ほど倒して、修羅場潜ってきたから。


今、俺はカフェのバイト中。入り口でレイカが、じっとお客を見てる。


「誰がモンスターに化けてるか、解らないからな」


彼女はそう言っていた。お陰で、カフェは閑古鳥が鳴く。

いくら美人とはいえ、鎧姿で、睨まれたら誰も来ないって!


俺は店長に言われる。


「あの、女の子、乙戸の知り合いか?」


「は・・はい」


「あのせいで、誰も来なくなっただろうが!バカ!」


「おっと!」

店長の腕を掴む、レイカ。


「い・・いてて!」


「私の乙戸に手を出すとは、怪我したいのか?」


さすがの身のこなし・・だけど


「は・・放して、レイカ?」


「こいつ、モンスターが、化けてるかもしれないぞ?」


「だ・・大丈夫だから!」


手を離すレイカ。俺を守ってくれるのは嬉しいんだけど・・。


―――


「お前はもう来なくていい!」


クビになった。

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