5.

2つ一気に投稿したいので少し短めです。


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「ふたりともあいすたべた?」


「「食べてない!!」」


「リカね、いちごたべたい!」


「ぼくはちょこ!」


シェフにイチゴとチョコを頼み受け取った2人は嬉しそうにアイスを食べていた。あぁ、口の周りが凄いことになってるよ。ちょっと拭くものを探さないと。


「これで拭ける?」



高校生くらいの男の子がティッシュを差し出してくれた。この顔どこかで……


「せんせ!?」


「え?」


先生はさすがに攻略対象じゃないよ。さすがに犯罪だからね。先生は将来私たちの担任になるんだよね。私は今5歳だから先生は今……16歳!? 若い、イケメン……。先生が学生としてゲームに登場していたら絶対推してたよ? 黒髪メガネ大好物だから!


「ごめんなさい。かんちがいなの。」


「いいよ。俺教師目指すか悩んでてね。リオちゃんがいうなら先生も悪くないかな。」


そういってリカとリンの顔を綺麗にしてくれた。


「おうじさまだ……」


「このひとやだ……」


双子でも相手に対する心情は正反対のようだ。リカって真の面食いだよね。リンはイケメン嫌いだけど。


「じゃあ、俺は行くね。あっ」


なにか忘れ物でもしたのだろうかと思うとふいに


「誕生日おめでとう」


と耳元で言われた。もちろん顔は真っ赤です。先生って本当は爽やかイケメンじゃなくてドSなんだよね。数学の先生なんだけど宿題が山ほど出るらしい。それは生徒の苦しんでる顔を見るためなんだって。先生にお礼を言ってから、先生を目の敵にしてるリンと目がハートのリカを連れて昼食を取りに行った。ふつうはアイスより先に食べないといけないんだけどね。小さいから太ったりしない(と信じている)。


┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈


「あら、かわいいわ。」


「本当ねぇ。でも、リクくんとレオンまで寝るとは思わなかったわぁ。」


どこからか、シャッター音が聞こえてくる。それは私たちを撮っていたカメラの音だと気づくのは数分5のこと。


「アリサ! それ僕も欲しいなあ! あ、このレオンとシオンすごく可愛い!!」


誰の声だろう。アリサってシオンたちのお母さんのことだよね?


「あら、リオ目が覚めた? あなたが1番ね」


「いちばん……? やったあ」


何が1番なんだ。ふぁぁ、眠たい。パーティーは3時頃、無事に終わったはずだ。シオンのお父さんとも話して……ん? さっきの声シオンのお父さん?


「おはようリオちゃん! みてみてこのシオン可愛くない?」


親バカ発動してる。写真を撮っていたのか。ご、私も撮られてる。何故かシオンのお父さんにシオンの寝顔写真を渡された。一生大切にします。ありがとうシオンのお父さん。


実はこの後シオンも私の寝顔写真を貰っていたと気づくのは未だ先の話。

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