第5夜2020/12/29 ロックがなければわたしの音楽体験は色あせたままでした・・・・・・の巻

 最近また江戸川乱歩の少年探偵団シリーズを、Kindleの青空文庫から取って来たのを読んでるんですよ。


 それがね。最初はああ結構適当に書いてるなぁ、子供向けだしそりゃあトリックはと侮って読んでたんですけど。

 巻数が進めば進むほど、ホラ話風にもなっていくわ、トリックはかなり本格的に凝っているわ、毎回二十面相は捕まっては脱獄するわ、これめっちゃ面白いのではと次々読んでいるのですね。


 なんか筆致が子供向けなのに変な展開も多いんですよ。

 ええそれをどうやってリアルな解決させるのって思ってたら、ちゃんとオチが用意されている。

 センス・オブ・ワンダーだ!ってなりますよ、これ。


 そして、ブログにも書いた「ロックミュージックの社会学」という本。


 もう散々色んな所で洋楽ロックの歴史は見てきたけど、意外に知らない事実ってありますねぇ。

 無料コンサートをデッドが実施してて、それを見たクラプトンが驚いたとか。ウッドストックも入りきらない客も来るから無料にしたとか。


 で、本番は日本のロックですよお嬢さん。

 日本のロックの歴史を体系的に記した本って不勉強にも他に知らないのですけど、GS~ニュー・ロック~キャロル~ロック御三家~東京ロッカーズやパンクのムーブメント~その後のヴィジュアル系に繋がる氷室さんたちやXなど~現代に繋がるロックの拡散と浸透みたいな展開、こういうのがざーっとですけど詳細に語られるんです。これが大興奮で日本のロック聴きたい!って思うのよ。


 フォークを敵対視してたとか、はっぴいえんどについての論争とかトピックは盛り沢山。

 フォークが社会問題を扱う場所だったのが、社会問題なんて扱わないようになり、コアに逸脱していき、一周回ってロックが社会問題の歌を普通に歌えるようになって、レコード会社との駆け引きも普通にこなしながらアートなアルバムが作れる時代になった、なんてね凄い変遷だと思いますよ。


 まぁそれはそうとガイド本を読むと目移りしちゃって、どれから聴こうか迷いますねぇ。どれもいいんだろうって思いますから。

 あちこちシンコー・ミュージックさんから出てるガイドを揃えたりするんですけどね。


 なんかそれ以外でも本の話なんですけど、アンソロとかまぁ隠れ名作みたいな発掘してるの嬉しく思うんです。

 え、こんな名作掘り出してくれるんだっていう。

 アンソロジストは神!って言っていいと思う。

 この界隈は澁澤龍彦の影響大だし、わたしも母から澁澤を推薦されてかなり影響受けてますし。


 それと変な傑作ミステリって時々行き当たりますねぇ。奇書のような類も込みで。

 百合ミステリの「文学少女対数学少女」なんかもオススメしたい。

 ハルヒの新作と合わせてどうぞって言いたいね。ハルヒの方が入門に適してるかなって感じです。


 今年は色々やった気がします。

 ブログのデザイン変えたり、直近ではインスタも始めたり。

 YouTubeの動画も色々漁るようになったなぁ。


 音楽のライフスタイルも見直して、もっと急がず焦らず自分のペースで行くことにもしました。

 後は流行りもチェックしますけど、あんまりそれに流されないようにしたいなって。意識してても乗れてないですが。


 そういうことでみうらじゅんさんの造語、マイブームは偉大です。

 今年初めてみうらじゅん賞の動画見て興奮してた人間はわたしです。


 一番最高だったのは、実は密かに言いますけど、先頃出たごちうさの画集二冊かもしれません。

 これホントKoi先生のセンスとか色彩感覚、絵もどんどん上手くなってきららMAXでは毎月カラーっていう離れ業ですし。


 なのできららオタクとして来年も決意も新たに頑張ろうかと思います。

 FUZで読めるの活用したり、電子書籍でも紙でもまだ買いたいの少しずつ買おうと思ってます。


 ああそうだ。

 滑り込みセーフで今年聴いて感激した音楽は、偶然検索したら発見した「いっぽんでもニンジン」だったりするんです。懐かしすぎて子供の時聴いてたなぁって。


 これ何気に名曲なんですよ。

 B面だし、なぎらさんもやる気なさそうにゆるく歌ってるんですけど、作詞が上手すぎません?

 こんな言葉遊びって最高ですよ。好き。

 人参サンダルヨットごま塩って感じなんだもん。一本二足三艘四粒とか上手すぎじゃろーってなりますわよね。


 ああ、しかしウチにはテレビがないので、年末の岸辺露伴の特番は見られないのであった。

 残念。関係ない話ですけど。



今夜の1曲 Rainbow “Long Live Rock N Roll” (1978)

はなの一言「ロックで人生変わりました。これ、ホントです。感謝感謝」



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