第10話 怪獣バトル

観戦中の神々に惜しまれながら 新世界地球のマグマ時代は終了した。


雨さん達がザーザーと降り注ぎ 地表のマグマたちが固まったのである。


すると そこで騒ぎだしたのが、「学者」タイプの魂たち。

プレートテクトニクスだ マントル対流だ マグマだまりだ 

いやいややはり地底世界があるべきだ・ないなら作ろう etc


魂たちのたまり場が白熱しはじめた。


そこで学者魂の方々には その魂エネルギーをフルに発揮して マグマや地表を動かすべく 「地殻エネルギー」や「マグマエネルギー」に転生してもらった。

もちろん エネルギーとして燃え尽きた後は もはや魂に戻れぬことを承知してもらったうえで。


その方々が 地中で何やらごそごそしている間に、今度は 怪獣に転生したい方々に暴れまわってもらうことにした。


怪獣と恐竜の違いはなにか?


怪獣は固い外皮を持つ

 生殖活動はなし。個体はすべて唯一無二の存在である


怪獣は マグマのほの暗いかりしかない闇の世界で存在する

(新世界には まだ太陽がないのです)


そして 新世界特有のルールとして 放射性物質なし 毒なし 基本バトル中心


何故「基本」という注釈がつくかというと 中には アンギラスになって踊ってみたいとか ゴジラになってシェーをしてみたいとか たわいもない夢の実現のために転生を望む方がもいたからである


そこで 非戦闘系怪獣志望の方の転生タイムは後でもうけることにして まずは怪獣バトルをやりたい方のための転生タイムを設定した。



ガイガン ラドン メガギラス モゲラ ガメラ 武闘派モスラetc 東宝・大映怪獣大暴れである

 なお モスラには ピーナツ妖精の応援歌はつかなかった。

 小美人カモ―ン♡の呼び声はたかかったのだが・・・

 あの方々の代役を務めることはむつかしい。



怪獣バトル終了後 非戦闘系怪獣を希望する魂たちが転生していった。

前世において 特撮やフィギア製作にかかわった人達は かつて実現できなかったキャラクターとなって転生していった。


この人達は とりあえず変身して遊べたらそれで満足派であったので、

満足したらあっさりと純粋エネルギーになって 戻ってきたり

遊び足りないからと一度魂の状態になってもどってきては キャラチェンジ・肉体変換して再び転生していったものもいた。


ちなみに転生のために魂となって戻って来る時には、「もどる!」と叫べばよい。

何も死ぬ必要はない。

その辺りは親切設計というか あくまでもやさしい穏やかな仕様なのである。


「回収された純粋エネルギーは天地創造のエネルギーとして使用される」と事前説明していたら、多くの者達が「私は太陽になりたい。太陽エネルギーとして使って欲しい」と希望した。


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