第2話出会い

今から10年以上前、わたしがまだ中学2年の頃。

わたしは母の妹さん所謂おばさんの家に遊びに来ていた。

何しろ家が割と近いために何時でも遊びに来れるのだ。

その時、おばさんが一人の女の子と四人の男の子をわたしに紹介した。


その子達を見た瞬間、わたしは胸を貫かれたかのような衝撃を覚えた。

運命の瞬間って胸を貫かれるくらいの衝撃を感じるのねって改めて実感した。


女の子の方は年長さんくらいで、ほんのり薔薇色が掛かった艷やかでふっくらとした肌。

きれいな瞳は茶色く澄んでいて、首の当たりで切り揃えられた髪の毛はブロンズ色の掛かったなんとも美しい茶髪だった。


男の子の方は、一人は女の子と同じくらいの年齢、もう一人の男の子は女の子より2つくらい年上、小学低学年くらい。

もう二人の男の子は女の子より4つ5つくらい年上で小学中学年くらい。

まとめて言うと四人の男の子は透き通るような白くキメの細かい肌、まるで新緑を連想させるかのような艷やかな緑の黒髪。


もう将来は美男美女確定だなと思った。


「この女の子はわたしの娘で、四人の男の子は娘の幼なじみよ。

これから仲良くして欲しいの。」

お安い御用よ。わたしもこの子と仲良くなりたかったもの。

この女の子はおばさんの娘さんで、わたしにとっては従姉妹。

この男の子は女の子の幼なじみ。

って事はこの子達5人はわたしより年下だからわたしの妹分、弟分だ!


「これからはみんなのお姉ちゃんだから、よろしくね!」

わたしは女の子と男の子に目線を合わせてそう言った。

男の子はこちらにお辞儀して、女の子は元気よく

「よろしくね!オネエちゃん!」

と言った。


これからはわたしがお姉ちゃんになるのだ。

絶対に守ってあげる。


絶対に。





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