決着
そしてオークは棍棒を振り下ろした!
俺は紙一重で棍棒を避けた。
「うおっ!」
棍棒がさっきまで俺が寝ていた縁側を叩いた。
ただ、縁側はノーダメージだ。
そして、すぐにこちらをオークは振り向くオーク。
ただ、その時すでに俺は存在感0の効果を発動していたのでオークは慌てふためいていた。
まあ、そりゃそうだ、さっきまで視界に入ってた獲物が突然いなくなったのだ。
そらゃモンスターといえども慌てふためくわな。
ぼくは胸元からナイフを取り出す。
しかしオーク、うわさにたがわぬ太った体躯もし一撃で倒すんだったら、コイツのクビに纏った贅肉もセットで貫ければいけないな。
ここを立ち去るまでは待てないし、へたに暴れてさらに携帯民家を壊させるわけにもいかないか、、
と言う事でゆっくり俺はオークの後ろに回る。
そしてかるい助走をつけて、俺は取り乱すオーの首にナイフを突きたてた。
突然、走った首の激痛を振り解くようにオークは暴れ、絶叫した。
俺はオークの振り回す腕が当たらぬ様にさっと離れる。
そして、オークは首から大量の血液を流しながらこっちを向いて、俺を睨みつけた。
(ちなみに存在感0は俺の持ってるナイフで刺したという事が接触と見なされオークには解除されている。)
目は真っ赤で異常な程、充血している。
息は荒く、口の端からは血を垂れ流している。
ヤバイ!攻撃が浅かったか?、、。
ただっ、そんなはずはなかった。感触は十分にあった。現にナイフはオークの首に根元まで刺さっている。
その時だった。
オークは口から大量の吐血をし、自分の血の海に顔から飛び込んだ。
そしてピクリとも動かない。
ただ、ここですぐに安心してはいけない、
さっきのオークの絶叫で他のオークやダイバーを呼び寄せてしまったかもしれない。
俺は周りの気配を察知する。
「、、、大丈夫だな、、」
俺は初めて警戒を緩めた。
それと共に思わず寝てしまった事に後悔した。
そして寝ている時のモンスターやダイバーに対してどのように対処するか?
これを一番に考える必要性に気付く。
ただ不幸中の幸いではないが、とりあえずは寝れた事により体力を回復したのは事実だった。
この回復具合、、大体五時間ぐらい寝たかな
、、
そして何の気なしにオークに近づいてナイフを引き抜く。ただ、その時
「ボキッ!!」
不穏な音がなった。そして、俺が引き抜いた
ナイフは肢の部分からポッキり折れていた。
「ゲッ!!」
やってしまった、、まさか激安といえどこんなに簡単に折れるとは、
正直、俺がいま持っている武器はこの武器だけ、、つまりコイツが無かったら俺は、、ほぼ何にもできない。つまりは、、
「詰んだ、、」
俺はその場でへたり込んだ。
今がダンジョンの四階、、上に上がってダンジョンを脱出するしかない、、
そう頭をよぎった瞬間!おれは携帯民家の台所にあるものがあるのを思い出した。
俺はすぐに台所に行き
水道の下の棚を開いた!
そして目の前にあったのは数本の包丁だった。
■■■■■■■■■■
申し訳ないと思いながら、俺はさっき倒したオークで出刃庖丁の切れ味を確かめていた。
出刃庖丁をオークにお腹に何回も試し斬りを
する。
激安ナイフと比較するのがおこがましいくらい簡単にナイフが入っていく。
すごい切れ味だ!こんなに切れ味がいいなら
初めからナイフなんて使わずこっちを使っておけば良かった!!
とりあえず武器問題は解決という事で、次の問題を、、その時だった。
「ぐぅぅ、、」
俺のお腹が小さく鳴った。
ダンジョン内にいる為に時間は分からないが、しばらくは何も食ってない事はわかる
そして目の前にはちょうど良くオーク肉が転がっている。
これは神様がオークを食えと言ってるんだなと理解した。
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