第2話 新たな日々

いつものように起床し、朝食を食べ、学校に行く。

なんら変わりのない、いつも通りの一日だ。

最近ハマっている曲を口ずさみながら学校に向かう。


学校に着き、靴を履き替え教室に向かう。

階段を上り、教室の扉を開く。

クラスのみんなは、俺の方をじっと見ていた。

どうしたんだろうと思っていると、目の前にいる花木が立ち上がった。

花木は俺の目の前に来て少し俯き、話し始めた。


「そのさ……真堂ごめん!」

「え?何が?」


突然謝られ、俺は戸惑う


「どうしたんだ?」

「いや、その……お前のこと何にも知らないのにずっと避けてて……謝って済むようなことじゃないけど……本当ごめん!」

「いや、別にいいけど……」

「俺さ、実は昨日浜崎と青木先輩のやつ見ててさ……俺、ビビって見てるだけだったんだよ……でも、真堂は浜崎を助けに行った……すげーカッコよかったんだ」

「ど、どうも……」

「そのさ……お前の男らしさに惚れたんだよ。今更こんなこと言ってクソ野郎だと思うけど……一緒に話したり、飯食ったりしてもいいかな?」


この人生、こんなことを言われるなんて思っていなかった。

驚きと、嬉しさで俺の中は満たされた。


花木に続くように、クラスのみんな俺に謝って来た。


これは後々分かったことだが、浜崎がみんなにクラスのグループLANEで俺のことについていろいろ言ってくれていたらしい。



それから俺は、みんなと一緒にご飯を食べたり、放課後何処かに行ったりと、普通の高校生活を少しずつだが、送っていくことができた。




そうした日々が過ぎ去り、あれから早くも一ヶ月がたった。

俺は浜崎のおかげで楽しい学校生活を送れている。

あれから俺は自分の気持ちに正直になった。

そろそろ浜崎への気持ちに対しても、正直に向き合わなきゃな……

その日は部活のない日で、俺と浜崎はたまたま係の仕事があって放課後教室に残ることとなった。

ここしかないな……


〜放課後〜

俺と浜崎は係の仕事を終え、帰る準備をしているところだった。

浜崎は黙々と教科書をリュックに入れている。

そんな浜崎に。俺は一歩ずつ近づいていく。

深呼吸をし、俺は呼びかける。


「なあ、浜崎」

「ん?どうしたの?」

「その……本当にありがとな。お前のおかげで俺は諦めていた生活を今できてる……本当ありがとう」

「もう、それはいいって〜」

「あのさ……」


一度目を閉じ、破裂しそうな心臓を落ち着かせる。


「その……中学の時からずっと好きだ。俺と付き合ってください」

「はいっ!」


満面の笑みを咲かせながら、浜崎はそう言ってくれた。


これは、後に聞いたことなんだが浜崎も中学校の頃から俺のことを好きだったらしい。

それはそうと、俺は今最高の学校生活を送っている。

毎日が、本当に幸せだ。

俺は学校一の美少女を救ったのをきっかけに、人生を救われたんだ。



〜あとがき〜

読んでいただきありがとうございました。

勝手ながらもう1話書かせていただきました!

是非読んでください!








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