今日見た変な夢

北京犬(英)

第1話 今日(2020.8.24)見た変な夢

 ふと財布の中を見ると、明らかに円ではない硬貨と札が混入していた。

俺は「またか」と嘆息する。

最近、コンビニや自販機のお釣りに外国硬貨や外国紙幣が混入しているのだ。


 コンビニ店員は、外国人エイリアンがわざと入れて来るこの円の1/10しか価値の無い金を、自分のミスを帳消しにするために、わざと他の客のお釣りに混入してくるのだ。

その場で文句を言えば「間違えました」と気持ちの入っていない謝罪をして交換するのだが、逆にこっちが気付かずに使ってしまうと鬼の首をとったように怒り出す。


「おまえ、これはさっきおまえが渡してきた釣り銭だからな?」


 文句の一つも言いたいところだが、しかしこの国の法律では使った方が詐欺罪で逮捕となってしまうのだ。

気付かなかった時点で負け。嫌な世の中だ。


 自販機なんて、しれっとその変造硬貨をお釣りとして出してくる。

悪いのは自販機だから、そのまま使ってやる。

いつの間にか缶飲料で手がいっぱいになってしまう。

仕方ないので飲む。


「これは無駄に商品を購入させようというメーカーの罠なのではないだろうか?」


 やるせない気持ちになる。

そんな感じで溜まった外国硬貨と外国紙幣で、いつの間にか財布の中には使えない金の割合が増えてしまう。

俺は徐に叫ぶ。


「システムコール。コンバート。ウ〇ンtoエン&ゲ〇toエン!」


 俺はシステムに介入し騙されて手に入れた外国硬貨と外国紙幣を円に換える。

これは両替ではなく、騙される前の額面通りの円に換える行為で、もちろん違法だ。

だが、仕方ないじゃないか。むしろ俺が騙された結果がこの外国硬貨と外国紙幣だ。

元の価値に戻して何が悪い。

俺は原状回復した財布の中を見てほくそ笑む。


 そんなこんなで歩き続けると、自動改札のような黒いゲートに辿り着く。

そこを通過するとピコンと音が鳴って道路通行税が財布から引き落とされる。

道路を歩くだけで金をとられる。嫌な世の中になったものだ。

少し歩くだけでまたゲートだ。行く先々でこのゲートから金をむしり取られる。

俺はまたシステムに介入するとゲートをスルーする。

だが、今度はシステム管理者にバレたようで、眼鏡で巨乳で赤毛の女がレオタードのような戦闘服で目の前に飛んで来た。

後ろには自走式のドローンを従えている。


「今日は逃がさないわよ!」


 巨乳女は俺を見つけるといきなり攻撃して来た。

うんざりしつつ手を振ると全ての映像が消えた。

俺はヴァーチャル空間にダイブしていたようだ。



という夢を見た。

わけがわからないけど覚えていたので書き残すことにした。


財布の中身が使えない金であふれる→金に困るという暗示か?

行く先々にゲートが出て金をとられる→税金が高いことへの不満か?

嫌な世の中になったものだ→世の中への不満?

眼鏡で巨乳で赤毛の女に攻撃される→こんなタイプを敵として認識しているのか?


 夢には本人の願望や不安が現れると言うけど、何だったのだろうか?

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