第16話 投げ出された空中で‥

「あ~あ、まったく」「水道橋、皆もいるのに崩壊させて」

そんな声が何処からともなくして


悲鳴を上げているにやんこな皆さん(猫な亜人)、崩れてゆく石橋の瓦礫

時間が止まったように動きを止める。


「俺たちの名前を魔法に加えるのはいいが、崩壊させる程の威力が出てしまって」

空中に浮かぶ耳の長いエルフのような少年が苦笑している。

怖い程、吊り上がった深紅の瞳に黒髪


「私達は今はほぼ絶えた消え去った種族、魔法を使う民 

 そうだなアーシュ殿」

こちらも赤い瞳、やはり耳が長い 黒髪、同種族のようだった

他にも一人いて、少女 耳が長く黒髪、瞳は青

「皆、気を失っていますわね」と一言呟く。


「ですね、アジェンダ様」その言葉に答えて、そう言った後で

「アシャ、困った子だ あまり悪さをしてナジュナジュや皆を困らせるじゃないぞ」

吊り上がった方の‥アーシュ(アーシュラン)と言われた方が


空中に投げ出され気を失っている 

黒猫な幼女アシャを抱き取め、喉の奥で笑い続けていたのだった。

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