第1話〜英雄に惚れた次の日〜

さて、今日は土曜で休日。昨日自分で変わるって決めたけど、実際何からしていいかわからないよなー。

とりあえず考えても分からないしランニングでも行くか!


決めたらすぐ行動、ジャージがないので学校のジャージで行こう!

今度ジャージ買ってもらわないとな……


「ハッ……ハッ……ハッ……ふぅ〜…ちょうど5キロか」


少しきつかったな、最初から飛ばしても意味がないと思い明日からは少しずつにしていくかと心に決めてシャワーを浴びる。


「なかなかスッキリするんだなーこれからも頑張ろう!」

そ言いながら体を吹いて制服に着替える。すると起きてきたお母さんが聞いてきた。


「あら桜雅今日は早いのね?どうしたの?なにかしてきたの?」



「あぁちょっと走ってきたんだ……それよりお母さん今日も遅い?話したいことがあるんだけど」


と何事もなく言うもんでお母さんが驚いて


「えぇっ?桜雅どうしたの?ほんとに大丈夫??」


体をぺたぺた触られながらお母さんが本気で心配してくる。


「大丈夫だよ何も無いって!それより今日は遅いの?」

「今日は早上がりの日よ!」

「そっかわかったよ!じゃー今日早めに帰ってきてね」

「え、えぇ…わかったわ!」


と話し終わったところでお母さんは朝ごはんの準備を始める。そしてふと思い出したように


「あっ!お父さんも今日帰ってくるみたい」


と言ってきた。これは好都合なので


「いやむしろこのタイミングでよかったよ!」

と言いながら僕は自分の部屋に向かった。


お母さんが心配そうな顔で僕のことを見てるのも知らずに……


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る