「ひらがなで恋したい」(けやき坂46)

 この曲はめちゃくちゃ良い。

 とにかく具体的にイメージできる。最初からして、「親友の彼だったから、必要以上に仲良くはなれなかった」というめっちゃ具体的な場面から始まります。ここから女の子の気持ちを描写していくわけですが、こういうこと、現実にありそうで、しかしないような、でもありそうで、僕としてはもう体が震える。

 恋愛にどういう形があって、どういう形がないかは知りませんけど、どうしても不可能な場面ってあって、その不可能さが、もしかしたら崩せるかもしれないけど、崩したら別のものも崩れる、という極限(?)が心に迫ってくる。その、崩すか、崩さないか、を先送りにして、そのまま手が届かなくなって、ああ……、というのがリアルすぎて、僕は本気で苦しい。

 この曲の中で「ひらがな」という表現が出てきますが、ひらがなで書くようにわかりやすさがあればいいなぁ、と思う場面は日常のそこここにあります。

 いや、しかし、胸が締め付けられる。名曲!

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