「失いたくないから」(乃木坂46)

 僕は乃木坂の曲の中では、この曲がすごく好きです。この曲には青春の全てが揃っているし、映像が生々しく、リアルに浮かび上がる。誰もが誰かの背中を見つめてしまうし、懐かしい時代の本当に些細な日常の一場面が記憶に焼き付いて、消えることがない。僕の中には、誰かの白いシャツとスカートがあって、誰かが夕立の土砂降りの中で笑っている。そして、太陽が照りつけている。そういう全ての中に、青臭い自分の未熟さとか、忸怩たる思い、自分になかった勇気、その勇気のない情けなさ、そんなものが本当に凝縮されているのが、僕がこの曲で感じることです。

 過ぎ去った季節、戻らない季節、失いたくなかった季節、もうみんな、なくなってしまったなぁ。

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