けものの怪盗

プリン制作人

プロローグ

とある美術館…


「止まれ!警察だ!」


「うおっ!?」


「プラム!逃げるよ!」


怪盗団のメンバーの2人が警察に追われる。


『待ってろ…俺が援護する』


「コスモス!お願いね!」


「なんだこのドローンは!」


『…煙、発射』


「!?くそっ、なんだこの煙は!」


「ふふっ!じゃあねー!」


「オレンジ…」


「ん?」


「警察から追われてるが…俺たちは普通に愛する者がいるんだ…捕まらずに逃げるぞ!」


「わかってるって!」


警察に捕まらぬよう、怪盗も逃げる。



「屋上から逃げれるようにしてある、そうだな!」


『あぁ。脱出ルートを確保しておいた』


「いつもありがとね!」


『ふっ、これでも俺たちの資金となるからな』


「…そうだな。俺たちが暮らしていくには…これしかないからな!」


「さて、僕たちは屋上につくよ!」


『わかった』


そんな怪盗たちに、とある人物が立ちはだかる。


「止まれ、警察だ」


「あっちゃー…」


「どうした」


「敵。やばそうだよ」


「…援軍を送る。相手にするな」


「おー…銃まで構えちゃって…」


「俺は君たちを止める義務がある」


「でしょうねぇ。警察だもの」


「これまで、何回も逃げられてる」


「そうだね?」


「そして今回も逃げられようとしている…」


「…」


「今回は逃がさん!」


「…そっか」


『援護を送った。そこにいる警察のすぐ後ろだ。だが攻撃はできない。なんとかして潜り抜け、落ちろ』


「「…了解!」」


怪盗は警察に向かって走り出す。


「何を!」


警察は発砲するが、難なくかわし…


「これはお土産だ!」


1人が玉を投げ、煙を出す。


「なっ!?」


「じゃあな!」


「くそっ…」


そしてまた怪盗は逃げる


「…よっと!キャッチ!」


「大丈夫か?」


空中でもう2人の怪盗がキャッチする。


「うん!さ、逃げよ!」


「わかってる!」


怪盗は逃げようとする。その後ろ姿を見て1人の警察は声をかける。


「…怪盗!君たちの名はなんだ!」


「……そう呼べ!」


「リバースワールド…」


そして警察の声は消える。


「ねぇ!今日も無事成功したね!」


「そうだね!カカオとアップルが来てくれなきゃ終わってたよ!」


「もっと感謝していいんだぞ?」


「でも!オレンジとプラムの手柄でもあるからね!」


「おい、俺のことも忘れるなよ?」


「わかってるって!さて…!今日はパーティーでもするか!」


「おっ!じゃあ待ってくれているアイツらのためにも買い物していくか!」


「そうだと思っていたから着替えも持ってきてあるし大きい車で来ている。安心しろ」


「さすがコスモス!」


こうして、今日も怪盗の仕事は終えた。

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