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だが、うたい手は


船上でもひっきりなしに食べ物を求め、


準備していた食料だけでは追いつかず、


船で釣った魚を毎日食わせているうちに、


彼と魚の重さに耐えかねて、船は沈んでしまった。


王の使いと兵隊たちは、


小船にのってほうほうの体で逃げ帰っていった。


いっぽう、うたい手はというと


この上なく心地よさげにぷかりと海にうかび、


まるでもとからのすみかであったかのように


すいすいと泳ぎはじめた。


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