1-1

「おにぃ、朝だよ~早く起きないと遅刻するぞ~」


 妹のそんな声を目覚まし代わりに俺は夢うつつだった


「……ドン!」


 俺の部屋のドアが乱暴に開けられ、妹は俺の腕を引っ張った


「おにぃ、私まで遅刻する~

 私に恥をかかせる気?」


「あ~もう、わかったわかった」


 俺はなげやりに返事して布団から出た


「おはよう、おにぃ~目覚めた?」


「ふわぁ~覚めた覚めた」


「もう~ほら寝癖もたってる」


 大きなあくびを返した俺に対し妹は呆れながら俺の髪に手を伸ばしとかしくれた


(あれ?いつもより近いような……)


 妹の決して豊満ではない何かが当たってるのを感じる


(まぁ、気のせいだよな)


 俺は何も疑問を持たず流してしまった

 今思えばこれが間違えだったのかもしれない

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