世界から消したいのか、自分の中で消えればいいのか

誰も録画・録音・メモしなかった出来事。関係者のうちの一人が忘れたら、その人の中から消えますが、他の人が覚えています。全員が忘れれば、世界から消えます。

忘れたい記憶は、世界から消したいのか、自分の中で消えればいいのか。

まあ、ごちゃごちゃ言うのは止めましょう。

本作は短編の中に、SFの体裁で記憶にまつわる特殊設定をギュッと詰め込んでいます。その設定を見たとき、自分だったらどうしたい、どれを選びたい、と思い悩んでしまいます。

悩んでいいんです。それが人間です。その悩みを忘れるか覚えるかの選択も人間だからできます。

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