ある夏の出会い、揺らぐ気持ちと二人の行方はーー?

ある夏の日、主人公が見かけた少女は家に帰れないタイムトラベラーだった!
そんな展開から始まる物語は、SFというテーマながらも青年たちの青臭さと甘酸っぱさを孕んでおり、ゆるやかに、爽やかに展開していきます。
SFものやタイムトラベルものが苦手な私ではありますが、繊細な言葉で紡がれる情景と運命に揺らぐ登場人物たちの豊かな感情表現に惹かれ、すんなりと読むことができました。

読み終えた後はどこかすっきりとしていながら、一歩踏み出す柔らかな勇気をもらえる、そんな素敵な作品でした。

あなたも彼らと共に、甘酸っぱい恋模様あり、驚きの展開ありのひと夏のSF体験、いかがでしょう?